原題:Pozitia copilului

第63回ベルリン国際映画祭金熊賞(最高賞)受賞

2013年/ルーマニア/カラー/112分 配給:マジックアワー

2014年6月21日公開

(C)Parada Film in co-production with Hai-Hui Entertainment All rights reserved.

公開初日 2014/06/21

配給会社名 0651

解説


2013年ベルリン国際映画祭にて、共感と絶賛の嵐を巻き起こし、 みごと最高賞である金熊賞と国際映画批評家連盟賞の2冠を勝ち取った傑作!

カリン・ペーター・ネッツアー監督が自らの体験を基に描いた、子離れできない母親と自立できない息子の葛藤と愛情の物語は、観るものすべての心をとらえ、ベルリンの客席は熱い喝采と割れんばかりの拍手に包まれました。親であり、子である誰もが通ってきた、ひとりの人間としての“自立への道。ふたりを待ち受ける、感動のラストに、涙せずにいられないー。

親の愛を子どもは知らず、子どもの苦悩に親は気付かない。
本当の“親子のかたち”を探し求めるふたりに訪れた、奇跡の瞬間とはー。

愛する息子を守ろうと、必死に奔走する母親。子を思う深い愛情が、逆にわが子の自由を奪っているとしたら…? 映画の原題「チャイルズ・ポーズ」(胎児の体勢)が示すのは、子どもが母親の胎内で丸まっている姿勢。親が子を育む愛情が、実は子どもを窒息させていること、親が子供の人格形成に傷跡をあたえているという、現代社会の抱える普遍的なテーマに果敢に取り組み、国境を越えた共感と賞賛を巻き起こしました。一方、視点を変えると、現代ルーマニアの特権階級の現実や、市民社会レベルに横行する権力の行使、腐敗の横行といったルーマニアの社会(保障)制度の実態が透かし見えてきます。
はたして母は息子を「胎児の体勢」から解き放ち、自由にすることができるのか…?
愛するがゆえの母の決断、息子の決断とは…?

ストーリー

ブカレストに住むセレブリティ、コルネリアの悩みの種は、30歳を過ぎても自立しないひとり息子バルブのこと。ある日、バルブが自動車事故を起こし、子どもをはねてしまったという連絡が入る。コルネリアは息子の窮地を救うため、自らの財力とコネを駆使し、あらゆる策を用いて奔走するが、バルブは母の必死の尽力を激しく拒絶し、事件に背を向けて自分の殻に閉じこもってしまう…。

スタッフ

監督:カリン・ぺーター・ネッツァー
製作:アダ・ソロモン
脚本:ラズバン・ラドゥレスク

キャスト

ルミニツァ・ゲオルギウ
ボグダン・ドゥミトラケ
イリンカ・ゴヤ
ナターシャ・ラーブ
フロリン・ザムフィレスク
ブラド・イバノフ

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