ドライブイン蒲生
芥川賞作家 ・伊 藤 た か み の 最高傑作 を映画化!
2014年/日本/カラー/89分 配給:コピアポア・フィルム
2015年03月11日よりDVDリリース 2014年8月2日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
(C)2014 伊藤たかみ/河出書房新社
公開初日 2014/08/02
配給会社名 1416
解説
★芥川賞作家・伊藤たかみ 最高傑作との誉れ高い原作を映画化!
本作は「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で鮮烈なデビューを果たし、小学館児童出版文化賞受賞作品「ミカ!」から、29歳男性の結婚観を描いた「指輪をはめたい」、 そして芥川賞受賞作品「八月の路上に捨てる」など、幅広い年齢層から支持を得る伊藤たかみの「ドライブイン蒲生」が原作となっている。時代の境目で不器用にあがく父親と姉弟の関係を、既に無くなりつつある「ドライブイン」という時代遅れのユニークな舞台装置を用いて飄々と描いた、作家の“最高傑作”としても名高い作品だ。
★75歳!遅咲きの新人監督、たむらまさき初監督作 “日本インディペンデント界の伝説のキャメラマン”
そんな人気作を監督するのは、 “75歳の遅咲きの新人監督”たむらまさき。「キャメラマン・田村正毅」として知られ、小川伸介監督“三里塚”シリーズはじめ、柳町光男、相米慎二、石井聰亙監督の諸作品を手がけてきた。2003年からは「たむらまさき」名義で、『サッド ヴァケイション』(青山真治)、『私は猫ストーカー』『ゲゲゲの女房』 (鈴木卓爾)など、一貫して日本のインディペンデント映画の屋台骨を支えてきた伝説の撮影監督である。本作は話題となった『ゲゲゲの女房』以来初の作品であり記念すべき監督デビュー作となる。
★22歳にして映画出演総数40本以上!染谷将太 & 黒川芽以が初のヤンキー役に体当たりでチャレンジ!
出演は弱冠21歳にして映画出演総数40本以上、5月に公開を控える『WOOD JOB!(ウッジョブ)』(矢口史靖)、待機作『寄生獣』(山崎貴)でも主演を務める注目の若手実力派俳優・染谷将太。圧倒的なオーラを感じさせる存在感で、父と姉の葛藤の板挟みとなる純朴な高校生を好演。姉役には女優・歌手・アイドルとして幅広く活躍してきた黒川芽以。自身念願であった初のヤンキー役に抜擢され、やさぐれるほどに「オンナ」としての魅力を増し、弟から見ても色気を感じさせる女性像に体当たりでチャレンジしている。また、姉弟の父親役には永瀬正敏。デビュー作『ションベン・ライダー』(相米慎二)でたむらのカメラの前に立てたことを誇りに感じる永瀬が、芸能生活30周年作品として友情出演。音楽は豊田利晃作品の楽曲を担当している、ヤマジカズヒデ。ヤマジのサイケなギターサウンドが蒲生姉弟の気持ちの流れを随所で表現している。
ストーリー
街道沿いのさびれた「ドライブイン蒲生」に生まれ育った姉・サキ(黒川芽以)と弟・トシ(染谷将太)。だが、ヤクザ崩れでろくでなしの父(永瀬正敏)のせいで、ふたりの人生は物心ついた時から「バカの一家」と周囲から蔑まれる日々。スナック勤めで糊口をしのぐ母も父には逆らえない。「あたしたちは、まともな家の子じゃないんだ!」と理不尽な人生に絶望したサキは、いつしか髪を染めヤンキーのあばずれに。あげくの果てに、妊娠して家を飛び出してしまい、早や数年が経っていた…。
そんなある日、サキが現夫からDVを受け、ドライブイン蒲生に出戻ってきた。ヨリを戻すのか別れるのか? オトシマエをつけるべく、トシの制止を振り切って最後の家族会議に向かう姉弟と姉の幼い娘。道中、ふたりに去来する想いは意外なことに、今は亡きろくでなしの父のことだった…。ハンパ者の血を受け継ぐ子どもたちが、大人になって初めて父の抱えていた哀惜に想いを馳せつつ、いま決戦の場におもむく。
スタッフ
監督:たむらまさき
プロデューサー:石井稔久
企画・プロデュース:越川道夫
音楽プロデューサー:平田和彦
原作:伊藤たかみ
脚本:大石三知子
撮影:たむらまさき
撮影:補戸田義久
照明:山本浩資
美術:平井敦郎
音響:菊池信之
編集:菊井貴繁
音楽:ヤマジカズヒデ
キャスト
染谷将太
黒川芽以
永瀬正敏
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