原題:Lore

これは、“ナチスの子供”の《戦後》を描いた初めての映画。 ヒトラーとナチス幹部たちの残虐行為は、彼らの子供に何を残したのか?

2012年/オーストラリア・ドイツ・イギリス合作/カラー/109分 配給:キノフィルムズ

2014年1月11日公開

(C)2012 Rohfilm GmbH, Lore Holdings Pty Limited, Screen Australia, Creative Scotlandand Screen NSW.

公開初日 2014/01/11

配給会社名 1093

解説


 第二次世界大戦敗戦直後のドイツを舞台に、ナチス幹部の父を持つ14歳の少女の視点で描かれた本作は、少女の中で起こる、それまで信じてきた価値観の転覆と、多感な時期の少女が大人へと成長してゆく心の機微を織り交ぜ、精緻に描いたドラマです。両親が連合軍に拘束され、900キロ離れた祖母の家まで、幼い妹弟を連れて子供だけで旅に出た少女の目に飛び込んでくる残酷な現実。信じていた「善き父親」や反ユダヤ教育、様々な価値観が崩れ去っていくなか、ユダヤ人青年との出会いが少女の心をいっそう激しく揺さぶる——。これまで数多く作られてきた“ナチス映画”では描かれることのなかった、「加害者の家族」に焦点を当て、戦争が人々に落とす影をよりくっきり浮かび上がらせる傑作です。

 過酷な旅を続ける子供たちを、美しく静謐な自然の中で対比的に描き出したのは、『15歳のダイアリー』の俊英ケイト・ショートランド監督。主人公ローレを演じるのは、ベルリン映画祭で“シューティングスター2013”に選ばれた新星サスキア・ローゼンダール。

ストーリー



】1945年春。敗戦後のドイツで、ナチス幹部だった両親が連合軍に拘束され置き去りにされた14歳の少女・ローレは、幼い妹・弟たちと遠く離れた祖母の家を目指す。ナチスの残虐行為を初めて知って戸惑いを隠せない道中、ユダヤ人青年に助けられたローレは、これまで信じてきた価値観やアイデンティティが揺らぎ始める—

スタッフ

監督:ケイト・ショートランド
製作:カーステン・シュテータール
リズ・ワッツ
パウル・ウェルシュ
ベニー・ドレクセ
原作:レイチェル・シーファー
脚本:ケイト・ショートランド
ロビン・ムケルジー
撮影:アダム・アーカポー
編集:ベロニカ・ジェネット
音楽:マックス・リヒター

キャスト

サスキア・ローゼンタール
カイ・マリーナ
ネレ・トゥレープス
ウルシーナ・ラルディ
ハンス=ヨッヘン・バーグナー
ミーカ・ザイデル
アンドレ・フリート
エーファ=マリア・ハーゲン

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