原題:Event 15

2013年/イギリス・アメリカ合作/カラー/85分 配給:プレシディオ

2014年5月31日公開

(C)Event 15 AG/Millbrook Pictures 2013

公開初日 2014/05/31

配給会社名 0830

解説


米軍兵士の年間の自殺者数は、戦死者数を超えるという。主な原因は戦場での異常な経験から来るストレス障害=PTSDだと言われている。本作「ミッション:15」は、軍隊という特殊な組織を舞台に、エレベーターという閉鎖空間に閉じ込められるという<心理実験>の対象となった3人の兵士が変貌していく様を、リアリティあふれる緊迫感を持って描くサイコスリラーだ。

監督のマシュー・トンプソンは、この題材を、3つのジャンルの融合による傑作スリラーに仕立て上げた。一つは「SAW」「CUBE」「リミット」等、閉鎖空間における驚愕の展開が魅力の<ソリッド・シチュエーション・スリラー>。二つ目は「es」「エグザム」「実験室KR-13」等、人間心理の暴走を描いたリアルさが魅力の<心理実験サスペンス>。そして三つ目が「ハート・ロッカー」「キングダム・ソルジャーズ」等、軍隊という特殊な組織における人物造形が魅力の<ミリタリー・ドラマ>。これら3つのジャンルの融合により、斬新かつ異色の作品が誕生した。

ほぼ全編、エレベーター内が舞台という純度の高いソリッド・シチュエーション作品を作り上げるため、全方位がマジックミラーのエレベーター・セットが建設された。それによって撮影は、カメラが見えず、俳優さえ演技であることを忘れる状況で行われた。オーディションも実際のPTSDカウンセリングのプロセスを踏んで行われ、その反応によってキャストが決定されていった。主人公・ホワイト大尉役を射止めたジェニファー・モリソンは「兵士は化粧をしない」と言い、自主的にノーメイクで撮影に臨んだ。

「ミッション:15」では、これらの特異な手法により、戦闘兵たちの【es】(=意識外領域)が想定を超えて暴走していく様相が生々しく描かれていく。3ジャンルそれぞれのファンすべてにとって必見の新作だ。

ストーリー

スタッフ

監督:マシュー・トンプソン
脚本:スコット・ボルジャー
ケント・マーレイ
マシュー・トンプソン
撮影:エドゥアルド・マイエン
音楽:マーク・ラッセル

キャスト

ジェニファー・モリソン
ジョシュ・スチュワート
スティーブン・ライダー
ジェームズ・フレイン
キンバリー・エリス
ジュード・チコレッラ

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