原題:Le passe

2013年/フランス・イタリア合作/カラー/130分/ 配給:ドマ、スターサンズ

2014年12月02日よりDVDリリース 2014年4月19日公開

(C)Memento Films Production - France 3 Cinema - Bim Distribuzione - Alvy Distribution - CN3 Productions 2013

公開初日 2014/04/19

配給会社名 1282/1100

解説


 イラン社会の縮図を描いてきたファルハディ監督が「過去を扱うストーリーを語るとき、パリのように過去がにじみでる街を舞台にする必要があった」とはじめて外国を舞台にして挑んだ意欲作。子連れのカップルが再婚しようとするが、娘の告白がきっかけで、それぞれの過去、本当の想いが次々と明らかになり、見えなかった真実が浮き彫りになっていく様子を前作『別離』と同様にサスペンスタッチで人間の深層心理を鋭く描いていく。

 第84回アカデミー賞作品賞に輝いた『アーティスト』で、白黒サイレントという難しい設定ながら、スターダムを駆け上がる新人女優を見事に演じたベレニス・ベジョの演技に魅せられた監督が主人公マリーに抜擢。子供を持つシングルマザーとして前に進んで行く一人の女性の心の揺れと強さを繊細に演じきり、見事、本年度カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞した。アカデミー賞主演女優賞へのノミネートにも期待がかかる。相手役には、フランス若手俳優として注目される『預言者』のタハール・ラヒム。

 本作はフランス、イランでもすでに公開され前作『別離』を上回る大ヒットを記録!
そしてアカデミー賞外国語映画賞イラン代表に決定。前作に引き続き、本年度米アカデミー賞外国語映画賞の最有力候補との呼び声が高く、
さらに、つい先日発表された、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 外国語映画賞も受賞した話題作です!

ストーリー

シングルマザーのマリー(ベレニス・ベジョ)は元夫と別れて4年。正式な離婚手続きをしていないため、イランにいる元夫アーマド(アリ・モッサファ)をパリに呼んだ。アーマドがかつて妻と娘たちと過ごした家を訪れるとそこでは子持ちの男サミール(タハール・ラヒム)親子とマリーたち母娘の新生活がはじまっていた。しかし再婚する予定のマリーとその家族に流れる不穏な空気。長女リュシー(ポリーヌ・ビュルレ)は母親との溝が深く、娘の本音を聞き出してほしいと頼まれるアーマドはリュシーから衝撃の告白を受ける。そして明らかになる数々の真実。マリーとサミールはそれぞれの過去にひきずられながら、自ら運命を変えて行く。

スタッフ

監督:アスガー・ファルハディ
脚本:アスガー・ファルハディ
撮影:マームード・カラリ
編集:ジュリエット・ウェルフラン
美術:クロード・ルノワール
衣装:ジャン=ダニエル・ビレルモズ
音楽:ダナ・ファルザネプール、トマ・デジョンケール、ブリュノ・タリエール

キャスト

ベレニス・ベジョ『アーティスト』
タハール・ラヒム『預言者』
アリ・モッサファ

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