K2〜初登頂の真実〜
原題:K2 - La montagna degli italiani
2012年/イタリア/カラー/120分/ 配給:Republic-A
2014年5月10日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町にてロードショー
© 2012 REDFILM, RAI Fiction & TERRA INTERNATIONALE FILMPRODUKTIONEN GmbH
公開初日 2014/05/10
配給会社名 1470
解説
世界最難関の高峰「K2」初登攀の栄光の陰に隠された、
地上8,000メートルの真実が、60年の時を経てついに明らかとなる。
世界最難関の高峰K2(8,611m)。それは世界最高峰のエベレストよりも登頂が圧倒的に困難とされる標高世界第2位の「非情の山」。1954年、その名誉ある初登頂を果たしたのは、アキッレ・コンパニョーニ、リーノ・ラチェデッリの二人。本来であれば、その偉業を達成した二人は国を挙げて祝福されるはずだった。しかしイタリアは「登頂は隊全体の名誉」として、長い間その名前を公表しなかった。その陰で、50年以上に亘って初登頂をめぐりクライマー達の思惑、そして名誉を懸けた訴訟が繰り広げられていた。果たして1954年のイタリア隊によるK2初登頂の陰に何があったのか?
世界第2位の高峰初登頂の記録が公になるとともに、隠されていた事実は明らかになり、アキッレ・コンパニョーニ、リーノ・ラチェデッリの名前が世界に知れ渡ることとなる。結果的に54年のイタリア隊はK2初登頂に成功したが、頂上アタックにおけるメンバー間の齟齬はヴァルテル・ボナッティを精神的に傷つけることとなってしまう。デジオ教授による下山後の登山報告書や、登頂から10年後のマスコミの報道などで、K2初登頂におけるボナッティの役割が歪曲して記録、報道されたことが発端で、50年以上にわたりヴァルテル・ボナッティは裁判で争い、初登頂から54年後にようやくK2登頂における事実が認められた。2004年にはCAI(イタリア山岳会)の公式見解も訂正され、名誉回復がなされた。
主演に、イタリアのTVドラマ界にて圧倒的人気を誇る若手実力派俳優マルコ・ボッチがヴァルテル・ボナッティを演じ、アカデミー賞ノミネート監督であり『アンネ・フランク』(01)にてエミー賞を受賞したロバート・ドーンヘルムが圧倒的な映像美とスケールで描く本格山岳ドラマ。初登頂60周年記念の今、その真実が明らかとなる。
ストーリー
20世紀を代表する登山家ヴァルテル・ボナッティ。その失われた名誉とは?
その山は、何世紀にもわたって人々をいざなってきた。いくつもの異名を持ち、「非情の山」として畏怖の念を持たれエベレストにも増して登頂が困難な、世界第二の高峰。過去幾度となく征服が試みられてきたが、白い巨人は最も熟練した経験豊かなクライマーたちの挑戦ですらことごとくはねつけてきた。
1954年、イタリア・ミラノでは野心家のデジオ教授が密かに最強のアルピニスト・チームを集めていた。厳しいトレーニングで中には肉体的、精神的な限界にぶつかる者もいた。だが、皆前へ進みたい。登頂したいのだ。強靭な精神力と足腰を持つ青年ボナッティはその代表格だ。最終的には12人が選ばれる。
男たちが地球を半周し命知らずの登攀を始めると、それぞれの個性がぶつかり合い、結束したチームに嫉妬と不信が見え隠れし始める。だが、嵐、雪崩、高山病、そしてクライマー感の葛藤の中でそれぞれのクライマーはただならぬ闘志を見せ、徐々にチームの結束力が高まっていく。ところがボナッティは失意の底に落ちる。最終的にデジオは頂上アタックのクライマーとしてコンパニョーニと、彼自身にもう一人選ばせる、という決断を下したのだった。
しかし、最年少のボナッティは、遅れる仲間を引っ張り上げ、高所でも無類の強さを発揮していた。そんなボナッティに初登頂の偉業を奪われると危惧したコンパニョーニは、荷揚げ予定のボナッティが届きそうもない、当初予定していた場所より高い位置までのぼりキャンプを設ける。何も知らず頂上アタック用の酸素ボンベを荷揚げしたボナッティはキャンプ予定地に到着するが、誰も何も見当たらない。彼は、疲れ切ったハイポーターをかばいながら必死のビバーグを強いられた挙句、ハイポーターが重度の凍傷を負った為、下山せざるを得なくなる。そんなボナッティが必死の思いで荷揚げした酸素ボンベでコンパニョーニと彼に選ばれたラチェデッリは、K2初登頂へ向けて出発するのであった・・・
スタッフ
監督:ロバート・ドーンヘルム
製作:マリオ・ロッシーニ
製作総指揮:ノルベール・ブレシャ
撮影:ゴゴ・ビアンキ
編集:アレッサンドロ・ルチーディ
音楽:パオロ・ビバルディ
キャスト
マルコ・ボッチ
マッシモ・ポッジョ
ミケーレ・アルハイク
ジュゼッペ・チェデルナ
ジョルジョ・ルパーノ
アルベルト・モリナーリ
LINK
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