2013年/日本/カラー/??分/ 配給:KDDI「Live'Spot」

2013年11月16日公開

公開初日 2013/11/16

配給会社名 1458

解説


生い立ちから始まり、ハイスタの栄光と挫折、ソロになってからの音楽人生を追いかけるはずだったドキュメンタリーは、3・11 東日本大震災以降急展開。ありえないはずだったハイ・スタンダードとAIR JAMの復活。
ソロとしては、今必要なメッセージを届けるために歌う内容を180 度変えたKen Yokoyama。
激動の二年半、時には現実を受け入れられず、泣き笑いのような表情を見せながら、それでも横山健は発信を止めなかった。
なぜ俺はこう思い、こう発言し、こんなふうに行動したのか。そのすべてが今必要なメッセージとして響いている。横山が、横山自身の言葉で、横山健を語り尽くすドキュメンタリーフィルム「横山健−疾風勁草編−」は11 月16 日より全国50 劇場にて1 週間の限定上映。

これは、横山健が何を背負い、何を信じてきたかを知る物語。
無邪気に手にいれてしまったモノ。
持て余すほどの期待と希望。
それらに翻弄されながらも、いつでも自分が立つべき場所に立とうとした横山健。

横山健。ハイ・スタンダードのギタリストとして1991 年からキャリアをスタートさせ、日本のパンクシーンを塗り替えたパイオニア。99 年からは自主レーベルのピザ・オブ・デスの代表取締役となり、以降ずっと日本のインディーズ・シーンを牽引してきた。2004 年からはソロ・アーティストKen Yokoyama として始動。
今日まで我が国のパンク・ヒーローであり続けている。
ヒーローといっても、全方位死角のないロックスターとは似て非なるものだ。
ライブではファンとのノリツッコミで笑いを取り、くだらない下ネタも大好物。隣の兄ちゃんという言葉がぴったりの気軽さで、プライベートも包み隠さず開示する。家族への愛をストレートに歌いあげ、同時に激しい怒りや政治的な意見すらも歌にしていく。
だってそのすべてを俺は真剣に考えているのだから、という迷いのなさで。
要するにバランス感覚に優れた人なのだ。ユーモアがあればこそ本音は届きやすく、特別ではない自分の姿をさらけ出すからメッセージはよりリアルに響く。
パンクと言えどもやたらとポップなメロディが象徴しているように、誰からも愛されやすく親しみやすい、いわば「等身大に感じられるスター」が横山健だった。
ただ、横山本人はいついかなる時も「等身大」ではなかった。ここ数年は特にそう見える。
徹底的に思案したりギリギリまで無理をしたり、時には限界を超える精神状態でひたすら強い発信を続けてきた。
自分を信じ鼓舞することで、なんとか掴んできた実感の数々。それが説得力ある言葉となって彼の口から溢れだしたのは、2010 年に4th アルバム『Four』を出したあたりだろうか。ハイスタの休止からちょうど10 年。過去を冷静に振り返り、今の自分の影響力も考えたうえで、明確なヴィジョンを提示できるようになった40 歳。
そんな充実した時期に本作の撮影は始まった。
生い立ちから始まり、ハイスタの栄光と挫折、ソロになってからの音楽人生を追いかけるはずだったドキュメンタリーは、しかし3・11 以降急展開を見せていく。ありえないはずだったハイ・スタンダードとAIRJAM の復活。
今必要なメッセージを届けるために歌う内容を180 度変えたKen Yokoyama の新作。
激動の二年半、時には現実を受け入れられず、泣き笑いのような表情を見せながら、それでも横山健は発信を止めなかった。
俺が音楽を鳴らすことで救われる奴が一人でもいるのだ、という自覚があればこそ。
第三者の証言で成り立つ作品ではない。最後に意外な人物のコメントが入る以外は、本人の自覚的な発言ばかりである。
慎重に言葉を選びながら、より的確に自分の想いを伝えようとする姿。これは、横山が、横山自身の言葉で、横山健を語り尽くすドキュメンタリーだ。
いち音楽家の回顧録ではない。なぜ俺はこう思い、こう発言し、こんなふうに行動したのか。
そのすべてが今必要なメッセージとして響いている。

ストーリー

スタッフ

監督:MINORxU

キャスト

横山健

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