原題:The Jungle

遺伝子震撼!!映画まつり

2013年/オーストラリア/カラー/85分/ 配給:東京テアトル

2013年10月26日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて開幕!

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公開初日 2013/10/26

配給会社名 0049

解説


2011 年。自然保護活動家のラリー・ブラックと、ラリーの弟であり、彼の専属カメラマンを務めるベンは、絶滅危惧種であるヒョウを調査するために、ジャワ島の奥深いジャングルへ探検旅行に出発する。これは、その行程を記録した映像である。

「ザ・ジャングル」のストーリーにおいて重要なのは、主に以下の3 つの要素である。

1.サスペンス&心理ホラー

優れたホラー、サスペンスで有効なのは、特殊効果や“モンスター”の姿ではなく、観客の想像力に働きかけることである。想像力は、恐れや不安を高める最高の道具だ。小さな出来事に注目させ、観客の想像力を最大限にかき立てるための“間”を持たせる。他の名だたるホラー/スリラー作品と同じく、「ザ・ジャングル」は“モンスター”の存在を隠すことにより、観客の不安と恐怖をかきたて、登場人物の恐怖に焦点を当てている。􀀃

2.リアリティ

「ザ・ジャングル」は過剰な芝居を排し、可能な限りリアルに描いている。わざとらしいテーマに頼るのではなく、シンプルで何気ない設定にこだわった。観客が映画を実際にあった出来事と捉え、「もし自分だったらどうするか?」と思うような映画にしたかった。
「ザ・ジャングル」は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「パラノーマル・アクティビティ」の流れをくむドキュメンタリー映画である。現時点での脚本は、映画の最終的な指針に過ぎず、まだ粗削りの状態である。リアルな緊張感と恐怖を描くために意図的にそうしている。

3.登場人物

この物語の4 人の主要な登場人物は皆、誰もが持つ弱さを抱く“リアルな人物”にしたかった。
それでこそ観客が感情移入できるからだ。結局、映画の“本物らしさ”(真の衝撃を与える上で不可欠な要素)を生み出すには、俳優たちが登場人物を完全に理解し、本物らしく演じられるか、にかかっているだろう。
「ザ・ジャングル」のようなホラー/スリラーというジャンルの作品は、恐怖や不安を生み出すための映画だ。怖がらせ、警戒させ、我々に潜む最大の恐怖をかき立てる。それは、この映画では、邪悪で、理不尽な、見えない人食い動物に喰われるかもしれないという、私たちの遺伝子にしっかりと刻まれている恐怖である。

ストーリー








ラリー・ブラック(30 代􀀃オーストラリア人)は大型ネコ科動物の著名な保護活動家である。

ラリーは現在、インドネシアのジャワ島に生息し、絶滅の危機に瀕しているヒョウの救済に取り組んでおり、弟でカメラマンのベンと一緒にインドネシアへとやってきた。ラリーとベンはインドネシアで現地の活動家、ブディとアーディ、そしてキリスト教徒のプトリに出会う。プトリは、ジャワ島の山奥のジャングル地帯に住むという、伝説の“森の悪魔”の存在を信じている。だがブディは、そんなのは古くさい迷信だ、と言ってはねつける。
遠く離れたヒョウの生息地へ行く途中、2 人のインドネシア人(ブディとアーディ)はラリーとベンをジャワ島の呪医ドゥクンの元へ連れて行く。ドゥクンから山には恐ろしい“森の悪魔”がいると警告されるが、ラリーは“土地の伝説”など信じていなかった。
彼らは車でジャングルの山へと向かい、密猟者の情報に詳しいスブーに会う。そしてジャングルに入り、密猟者たちが侵入した形跡を発見する。翌朝、ヒョウに遭遇することを期待しながら、4 人の男は準備万端でジャングルの奥へ進んでいく。
途中、一行から逃げる風変わりな人間や、木からぶら下がる骨に出くわす——その骨は、黒魔術の儀式で霊を呼び寄せるために使われるものだった……。一行はジャングルで野宿をすることにする。

翌日、彼らはヒョウの死骸を発見する。ラリーはショックを受け、怒りが収まらない。アーディは、これは森の悪魔の仕業だから引き返そうと言いだす。ラリーはそんなアーディをバカにして喧嘩になるが、結局ラリーの主張どおり近くで野宿することになる。
その夜、彼らは背筋が凍るような恐ろしいうなり声で目が覚める。2 匹の動物が争っているようだ。自動撮影カメラを確認すると驚いたことに、巨大なヒョウが映っている。しかし何かがおかしい。ヒョウは映像には映っていない何かに向かって、激しく凶暴にうなっているのだ。
次の日、4 人はさらにジャングルを進み、頭部のない人間の死体を発見し恐怖に襲われる。もう引き返して通報するしかない。だがラリーは調査を中断されたことに腹を立てる。
一行は帰路につくが、夜中にテントが襲撃され、倒されてしまう。さらにアーディがいないことに気づき、3 人が逃げようとした矢先、突然、何かが襲ってくる。反撃する間もなく、ブディが見えない生き物に引きずられていく。
ラリーとベンは夜のジャングルで、必死にブディの悲鳴を追うのだが……

スタッフ

監督:アンドリュー・トラウキ
製作:アンマリー・J・ベル、アンドリュー・トラウキ
脚本:アンドリュー・トラウキ
撮影:サム・コリンズ
編集:マット・ウォーカー、クリス・ミルズ

キャスト

ルパート・リード

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