楽隊のうさぎ
誰もが経験する夢中になれることに出会うとき、 そのかけがえのない日々の物語。
第26回東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門 正式出品作品
2013年/日本映画/HD作品/カラー/DCP5.1ch/16:9/1時間37分 配給:太秦
2013年12月14日より渋谷ユーロスペース、新宿武蔵野館、ほか全国順次ロードショー
(C)2013『楽隊のうさぎ』製作委員会
公開初日 2013/12/14
配給会社名 0864
解説
中沢けいの「楽隊のうさぎ」が待望の映画化!
中学生という多感な時期の伸び盛りの輝きを描き出し、新潮文庫の100冊に選ばれ、2010年センター試験に取り上げられるなど、幅広い世代に愛されている小説「楽隊のうさぎ」。小説のもつ生き生きとした登場人物たちの魅力をそのままに、音楽と向き合う中学生たちの姿を瑞々しく映しだす、愛おしい映画が誕生しました。
オーディションで選ばれた46人の子どもたち
それぞれの輝きがスクリーンを彩る
本作は吹奏楽が盛んな静岡県浜松市、音楽が生活のすぐ側にある、そんな場所から生まれました。主人公・克久をはじめ、吹奏楽部やクラスメイトの中学生キャスト全員がオーディションで選ばれ、そのほとんどが浜松在住の子どもたち。演技経験のある子もない子も、楽器の演奏ができる子もできない子も、みんなが一緒になって、オーディションから約1年をかけて練習に励み、小説の中の架空の吹奏楽部であった“花の木中吹奏楽部”を生み出しました。
中学生キャストの脇を固めるのは、吹奏楽部の顧問役に宮?将、主人公の父親役に井浦新、母親役に鈴木砂羽、そのほか、山田真歩、寺十吾、小梅、徳井優ら、日本映画を支えるキャストが揃いました。
監督を務めるのは『私は猫ストーカー』『ゲゲゲの女房』などで独自の世界観を生み出す鈴木卓爾。プロデューサー・越川道夫、撮影・戸田義久、編集・菊井貴繁ら、アカデミー賞外国語映画賞日本代表作品に選出された『かぞくのくに』の制作スタッフとともに本作に挑みました。
すべて子どもたち本人の演奏!!
1年間の成長が刻まれた演奏がスクリーンに響き渡る
劇中の吹奏楽の演奏は実際に撮影時に同時収録したそのままの音源。差し替え一切なしのみずみずしいパワー感に満ちたライヴ演奏です。音楽経験も様々な子どもたちが練習を重ねるなかで気持ちを通わせ、クライマックスの演奏シーンでは心を合わせてひとつの音楽を作り上げました。それは今の彼らにしかできない音楽。そのかけがえのない響きは、温かなエールとなって、あなたの心に届くことでしょう。
ストーリー
4月、中学校生活が始まる。学校にいる時間をなるべく短くしたいと考えている引っ込み思案の中学1年生・奥田克久(川崎航星)。克久の通う花の木中学校では、全員何かしらの部活に入ることが義務づけられていた。同じ小学校だった相田守(百鬼佑斗)にサッカー部に入ろうと誘われるが、気乗りしない。だが、克久はいつも上からものを言う相田に対して何も言い返すことができないでいる。昼休み、校庭から元気のいい演奏が響き渡ってきた。みんなが外に注目すると、「吹奏楽部、見学に来てくださーい!」。吹奏楽部の勧誘だ。
ある日、克久が廊下を歩いていると、目の前に奇妙なうさぎが現れた! 走り出したうさぎの後を追いかけると、たどり着いたのは音楽室。そこにはひとりでティンパニを演奏している藤尾園子(野沢美月)がいた。「こんなふうに叩いてみたい?」
「早く家に帰りたい」という思惑とは逆に、克久は学校で一番練習時間が長い吹奏楽部に入部することになった。それから、練習の毎日が始まった。克久のほかに入部した1年生は、パーカッションの小泉雅美(鶴見紗綾)と前川ニキ祥子(ニキ)、トロンボーンの山村澄夫(秋口響哉)と谷崎弓子(佐藤菜月)、フルートの田中朝子(井手しあん)。吹奏楽部の顧問は少し変わり者の森勉先生、通称勉ちゃんだ。朝から音だし、パート練習、セクション練習、合奏。今まで体験したことのない音楽の世界に戸惑いながらも、克久は次第にその面白さに夢中になっていく。
やがてコンクールが終わると、「君たちと勉ちゃんにしかできない音楽がきっとあるから」という言葉を残して、3年生は引退していく。2年目の春が訪れ、吹奏楽部にも新しいメンバーが入ってきた。定期演奏会に向けての本格的な練習が始まる。演奏するのは森勉先生のオリジナル曲「Flowering TREE」。克久のティンパニのソロから始まる。ひとりで演奏するのではない、吹奏楽のアンサンブルの難しさを痛感する日々。それでも一歩ずつ前へ、練習は続く。友だちとのいざこざや自分のなかの葛藤に迷い悩みながらも、ついに迎える定期演奏会当日。客席には両親、先輩たち、そして部活を辞めてしまった朝子の姿がある。静まり返るホール、張り詰める緊張感。そして、勉ちゃんのタクトが振りあがるー。
スタッフ
原作:中沢けい 『楽隊のうさぎ』(新潮文庫刊)
監督:鈴木卓爾
エグゼクティヴプロデューサー:榎本雅之
企画・プロデュース:越川道夫
プロデューサー:小林三四郎、財前健一郎、多井久晃
アソシエイトプロデューサー:池谷道浩、松下克己、伊藤重樹
脚本:大石三知子
音楽監督:磯田健一郎
撮影:戸田義久
照明:山本浩資
美術:平井淳郎
録音:山本タカアキ
ヘアメイク:橋本申二
特殊造形:百武 朋
編集:菊井貴繁
助監督:松尾 崇、張元香織
監督補:越川道夫
制作担当:大川哲史
アシスタントプロデューサー:神林理央子
制作:スローラーナー
企画協力:新潮社
配給:太秦、シネマ・シンジケート、浜松市民映画館シネマイーラ
後援:浜松市、浜松市教育委員会、浜松商工会議所、(公財)浜松市文化振興財団、静岡県映画興行協会、静岡ライオンズクラブ
特別協力:ヤマハ株式会社
特別協賛:ヤマハ株式会社、浜名梱包輸送株式会社、浜松信用金庫、遠州信用金庫、有限会社春華堂、コスタ株式会社、
株式会社うなぎパイ本舗、日管株式会社、天方吹奏楽団、東海ビル管理株式会社、遠州鉄道株式会社、株式会社丸金 金銀
製作:『楽隊のうさぎ』製作委員会(株式会社浜松市民映画館 株式会社フルモテルモ 株式会社いまじん 株式会社静岡朝日テレビ 株式会社ワコー 太秦株式会社 静岡エフエム放送株式会社 中日新聞社 MOコーポレーション 株式会社富士コミュニケーションズ 高橋裕之 土田博和 松江勇武)
助成:文化芸術振興費補助金
文部科学省選定(少年・青年・家庭向き)
キャスト
川崎航星
井手しあん
ニキ
鶴見紗綾
佐藤菜月
秋口響哉
大原光太郎
野沢美月
塩谷文都
楠 雅斗
甲斐萌夢
鈴木早映
佐藤真夕
奥野稚子
百鬼佑斗
湯浅フェリペ啓以知
宮? 将
山田真歩
寺十 吾
小梅
徳井 優
井浦 新
鈴木砂羽
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