2014年/日本/カラー/115分/ 配給:『物置のピアノ』製作委員会

2014年9月27日から10月10日、ポレポレ東中野、川崎市アートセンターにてロードショー公開 2014年8月23日からフォーラム福島にて公開

(C) 2014「物置のピアノ」製作委員会

公開初日 2014/08/23

配給会社名 1565

解説


2012年7月。あの震災から一年後の夏。高校三年生の宮本春香が奏でるピアノは薄暗い物置の中から夏草の薫りの中に溶け込んでゆく—。
春香には東京の大学に通う姉・秋葉がいた。優秀で何でも出来る美人の秋葉。それに比べて臆病で意気地なしで不器用なダメな自分。そんな春香にとって物置が唯一の心安らぐ場所であり、世界の中心だった。 ! !

失った命への家族それぞれの思い、風評被害と後継ぎ問題で揺れる桃農家の現状、高校生としての将来への不安と原発事故により、浪江町から避難し、桑折の仮設住宅で暮らす転校生との恋。そして、秋葉との衝突……。その渦中で思い悩むが、何もせず物置でピアノを弾き続ける事しか出来ない自分…….そんな春香の中で何かが変わろうとしていた。

2010年から製作は開始されていましたが、震災を受けて一時中断。しかし、福島県出身の映画スタッフの「今こそ故郷のために映画を製作したい」との思いから製作を再会しました。
桑折町の方々もスタッフとして製作に加わり、更に500人以上を超える町民、浪江町から仮設住宅に避難されている方々にもエキストラとしてご参加頂きました。
映画製作に関わった人々が共に泣き笑い、同じ時間を共有しながら一緒に歩んでゆく…2006年に原作が誕生してから、8年の歳月を経て完成しました。

ストーリー

2012年7月、あの震災から一年後の夏。高校3年生の宮本春香(17)が奏でるピア­ノは薄暗い物置から夏草の薫りの中に溶け込んでゆく。
ある日、東京の大学に通う姉、秋葉(20)が突然帰ってくる。
優秀で何でも器用にこなす人気者の秋葉といつも比べられてきた、不器用で臆病な春香。­そんな春香にとってピアノを弾いている時が唯一の心が安らぐ時間であり、物置は世界の­中心だった。
宮本家には幼い弟を亡くした悲しい過去の記憶がある。そのことで自分を責め続けてきた­春香。物置でピアノを弾くことは、弟への償いでもあった。そんな中、桃への風評被害が­更に祖父を苦しめていく。
春香は、いつも優しく自分を見守ってくれている祖父のために、ある決断をする。
失った命への家族それぞれの思い、福島の桃農家の現状、浪江町から
の避難してきた少年との出会い。そして、秋葉との衝突・・・・・・春香の中で何かが変­わろうとしていた。

スタッフ

監督:似内千晶
企画:武重邦夫
製作:武重邦夫
プロデューサー:佐々木裕二、橘内裕人
原作:原みさほ
脚本:斎藤三保
監督補:日垣一博
撮影:岡雅一
照明:緑川雅範
録音:若林大介
美術:相馬直樹
装飾:野村哲也
製作担当:角田道明

キャスト

芳根京子
平田満
赤間麻里子
小篠恵奈
織本順吉
長谷川初範
西野実見
渡辺貴裕
神田香織
佐野史郎

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