原題:Love's Whirlpool

人間の性欲に真っ向から挑んだ 2006年第50回岸田國士戯曲賞受賞作、衝撃の映画化

プチョン国際ファンタスティック映画祭2014・Vision Express部門

2014年/日本/カラー/123分/R-18+   配給:クロックワークス 宣伝:ミラクルヴォイス

2014年9月6日(土)〜9月12日(金) キネカ大森にて1週間上映 2014年3月1日(土)テアトル新宿他にて公開

(C)2014「映画 愛の渦」製作委員会 

公開初日 2014/03/01

配給会社名 0033

解説


東京・六本木。高級マンションの一室で,毎夜深夜0時から朝5時まで開かれる裏風俗店の乱交パーティ。バスタオル1枚の男女達のぎこちない会話とあられもない性描写。
初対面の男女が「愛のないセックス」にいたるまでの過程をリアルに、かつ執拗に描く。
スキャンダルな設定を通して描かれるのは、乱交の情景だけではなく、『性欲だけの関係を描いても、必ず別の厄介な感情がついてくる。そのことに徹底的に向き合うことで人間の本質があらわになるその瞬間』(三浦監督談)。原作は、人気劇作家三浦大輔が主宰する劇団「ポツドール」の代表作であり、2006年第50回岸田國士戯曲賞に輝いた傑作舞台劇『愛の渦』。
その映画化にあたり、三浦本人があらたに映画用の脚本を書き、舞台では描くことができなかった“やり部屋”の情景と“宴の後”の切ない光景が付け加えられた。
映画という表現媒体を得て、ますます輝きをました映画版『愛の渦』。
新たに付け加えられた映画版『愛の渦』のあらたな結末とは…。

日本映画史上、最も過激な作品に挑んだのは、実力派男優と女優たち
 面倒な段取りや駆け引きなしにセックスの相手と出会うための乱交パーティ。
が、そこでも、駆け引きや段取りを省くことはできない。人間関係が生まれ、差別が生まれ、優越感が生まれる。性欲をあらわにする人間たちのどうしようもなさを、リアルに、精巧に描く事によって、人間喜劇が露呈する。

「乱交パーティ」に集う男女を描くという過激な設定で、やりたいだけの男女がくりひろげるむきだしの本音に思わず笑い、共感し、気づけばその世界にのめり込む・・・。常にセンセーショナルなテーマで熱狂的なファンを持つ三浦作品の中でも『愛の渦』は、性欲の果てに描かれる人間と人間関係をリアリズムに徹して精緻に描ききることで、高い評価と好評を博し、多数の観客を魅了した。

 しかし、映画化にあたり、裏風俗という設定と劇中の1/4は服をきていないという内容、さらに三浦監督が役者に求める演技力という、二重三重もの高いハードルで、キャスティングは困難を極め、企画から映画化にこぎつけるまで2年もの年月が費やされた。

 若手実力派俳優として頭角を現してきた池松荘亮が、働きもせずにひきこもり、親の仕送りを使って参加する主役の”ニート”に挑むことを決意してくれたことにより、状況が動き出す。ヒロインである、“地味で真面目そうな容姿ながら、誰よりも性欲が強い女子大生”のオーディションは何度も繰り返し行われた。一人におよそ50分もの時間をかけて、役に対する理解を確認し、稽古のように繰り返し何度も演じてもらい、その演技力と内に秘める可能性を見た上で、この過激な作品のヒロインを演じることに対する覚悟を求めた。泣き出す参加者、席を立つ参加者も出た修羅場のようなオーティションで、門脇麦と出会った三浦監督は「彼女と心中するつもりで」作品を撮ると決め、ヒロインに抜擢した。
 群像劇的な要素も持つこの映画にとって、その他のキャストもとても重要な役割も持つ。撮影前のリハーサルも必須とされる中、脚本の面白さと三浦大輔自身が監督をするという企画に賛同して、実力と個性を兼ね備えた豪華な俳優陣が集ってくれた。男性客に、新井浩文、滝藤賢一、駒木根隆之、柄本時生。女性客に、三津谷葉子、中村映里子、赤澤セリ、信江勇。
また、裏風俗店を経営する店長に田中哲司、店員に窪塚洋介が名を連ね、花を添えた。

ストーリー




午前0時〜5時。料金は男:2万円、女:千円、カップル5千円。そこは都会の一室で営まれる乱交パーティ。
滑稽なまでに剥き出しの性欲が向かう先は、愛か、果てないただの欲望か。

スタッフ

原作・脚本・監督:三浦大輔
製作:間宮登良松、藤本款 
企画:加藤和夫 
プロデューサー:岡田 真、木村俊樹  
企画協力:太田雄子 
宣伝プロデューサー:深瀬和美 
音楽:海田庄吾 
ラインプロデューサー:坂井正徳 
音楽プロデューサー:津島玄一  
キャスティング :おおずさわこ 
撮影:早坂 伸 (J.S.C.) 
照明:神谷信人 
美術: 露木恵美子 
録音:永口 靖 
編集:堀 善介 
制作プロダクション:ステアウェイ 
製作:「映画 愛の渦」製作委員会 (東映ビデオ クロックワークス) 

キャスト

池松壮亮 
門脇 麦
滝藤賢一
中村映里子
新井浩文
三津谷葉子
駒木根隆介
赤澤セリ
信江 勇 
柄本時生
窪塚洋介 
田中哲司

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