原題:The Round Table

プチョン国際ファンタスティック映画祭2014・Vision Express部門

2014年/日本/カラー/113分/ 配給:東宝映像事業部

2014年12月17日よりDVDリリース 2014年6月21日公開

(C)2014『円卓』製作委員会

公開初日 2014/06/21

配給会社名 1125

解説


『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』『北の零年』『パレード』など、日本を代表するヒットメーカー、行定勲監督(44歳)の最新作に、芦田愛菜(9歳)が映画作品として 初めてとなる単独主演 を飾ることになりました。
長澤まさみ、竹内結子、吉永小百合など名だたる女優陣とタッグを組んできた行定勲監督だが、今年、ハリウッドデビューも果たした小さな大女優との初タッグに、注目が集まることは必至。

『円卓』は大阪を舞台とした、とある家族の物語。芦田愛菜演じる主人公は、この家族の中心人物、琴子(こっこ)。小学三年生のこっこは、口が悪くて少し偏屈。「うるさい!ぼけ!」など凄みさえ感じる関西弁で、芦田愛菜が今までにない一面を披露します。大家族の温かい眼差しに包まれて暮らしていながらも、いつも不満だらけ。そして、孤独にも憧れている。という難しい役どころに挑戦します。8歳の少女が、家族と学校という半径数キロメートルの“全世界”の中で考え、悩み、成長をしていく姿に誰もが面白おかしく感じ、爽やかな共感を覚えられるエンタテインメント作品です。

芦田愛菜は、兵庫県出身のれっきとした“関西人”ながら、多くの出演作が標準語で、ピュアでキュートな役どころが多かったようです。今作品では、その愛らしい小さな顔で、初めて毒づきまくる関西弁の芦田愛菜。どのような役作りをしていくのか、ぜひともご注目ください。

ストーリー




小学3年生の渦原琴子=通称・こっこ(芦田愛菜)は、大阪の狭い団地に8人の大家族で暮らしています。お父さん・寛太(八嶋智人)にお母さん・詩織(羽野晶紀)、おじいちゃん・石太(平幹二朗)におばあちゃん・紙子(いしだあゆみ)、そして三つ子のお姉ちゃん理子、眞子、朋美(青山美郷)。毎日でっかい円卓を囲んでワイワイとご飯を食べます。末っ子のかわいいこっこがみんな大好き。でもこっこは、絵に描いたような幸せな日々が疎ましくて仕方ありません。

好奇心旺盛なこっこは、気になった言葉や初めて知ることなどを思いのままに“じゃぽにか(ジャポニカ自由帳)”に書き留めて、とても大事にしていましたが、そのノートを失くしてしまいます。間もなく誕生日を迎える祖母へのプレゼントとしてベレー帽に表紙のグロテスクな蟻を刺繍しようと、こっそり朋美が拝借していたのでした。

こっこの一番の仲良しは、隣に住む吃音のクラスメイト・ぽっさん(伊藤秀優)。こっこにとっては、人と違うことが一番「かっこええ!」こと。その憧れの眼差しは、ぽっさんを筆頭に、ある日突然、眼帯をしてきたクラスメイトの香田めぐみさんだったり、親がベトナムの“ボートピープル”だったゴックんだったり、実は“ざいにちかんこくじん(在日韓国人)”で、突然の不整脈で倒れた朴くんにまで向けられます。そんなこっこを、担任のジビキ(丸山隆平)はいつも優しく見守っていますが、少しだけ心配して、時々ぴしゃりと叱ります。

ある日、こっこはお母さん・詩織のお腹に新しい命が宿ったという報告を受けました。家族はみんな大喜びですが、こっこは全然嬉しくありません。悩むこっこに、ぽっさんは言いました。「う、嬉しなかったら、よ、喜ばんでも、ええ」ぽっさんはいつだって、こっこの味方。そんな2 人に、おじいちゃんの石太は英語の“イマジン(IMAGINE)”という言葉を教えます。想像すること—相手がどう思うか、友達がどう思うか…。それが“いまじん”。2人の胸にこの言葉は深く刻まれてゆくのでした。

待ちに待った夏休みが始まりました。生き物を飼いたくて仕方のないこっこは、ぽっさんと一緒に学校で飼っているウサギの散歩をさせたり、夏休みの自由研究で蚊に腕の血を吸わせたり(!)と、それなりに忙しい日々を送っていました。ある日、ぽっさんは松山のおばあちゃんの家に、お墓参りに行くことになり、しばらく会えなくなる2 人。残ったこっこは一人っきりで、炎天下、腕の血を吸う蚊の採集を黙々と続けていました。そんな彼女にこの夏、最大のピンチが訪れます…。

スタッフ

原作:西加奈子「円卓」(文藝春秋)
製作:読売テレビ
制作:セカンドサイト・ザフール
脚本:伊藤ちひろ
監督:行定勲

キャスト

芦田愛菜
伊藤秀優
青山美郷
入江甚儀
丸山隆平
八嶋智人
羽野晶紀
いしだあゆみ
平幹二朗
草野瑞季
野澤柊
内田彩花
古谷聖太
中村ゆり
吉田晴登
三浦誠己
谷村美月
森山開次
浜村淳
川藤幸三
タージン

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