原題:L'ecume des jours Mood Indigo

人生は泡のよう。消えないうちに、愛して。 “恋愛小説の最高峰”として受け継がれる、ボリス・ヴィアン原作「うたかたの日々」を、 ミッシェル・ゴンドリーが映画化! 儚くも美しい、愛の物語。

2013年/フランス/カラー/131分/ 配給:ファントム・フィルム

2013年10月5日(土)新宿バルト9・シネマライズ 他ロードショー

©Brio Films – Studiocanal – France 2 Cinema All rights reserved

公開初日 2013/10/05

配給会社名 0442

解説


 本作の原作の著者であるボリス・ヴィアンは、ジャズ・トランペッターにシンガー、作詞作曲家に翻訳家、エンジニアの顔まで、その才能によって、ドラマティックな人生を全力で駆け抜け、39歳の若さで人生を終えました。そして1946年に発表された代表作「うたかたの日々は、“永遠の恋愛小説”として若者に熱狂的な支持を受け、フランスでは400万部を超える大ミリオンセラーに。日本でも、岡崎京子による漫画化などで話題を呼びました。
 映画のタイトルにある「ムード・インディゴ」とは、本作のメガホンをとったミシェル・ゴンドリーが、原作者・ボリス・ヴィアンが愛してやまなかった、ジャズ作曲家 デューク・エリントンの楽曲“ムード・インディゴ”からとり、英題として名づけたもの。

 この“ムード・インディゴ”という楽曲は、「恋人がいなくなってから、心はいつも、藍色(インディゴ)に染まっている」という、内容を表した曲であり、ゴンドリーはこの原作「うたかたの日々」とリンクしたこのタイトルを、映画のタイトルにも落とし込みました。さらに、デューク・エリントンの楽曲“クロエ”や“A列車で行こう”なども使われており、ゴンドリーの原作に対する深い愛情と敬意が込められています。本国でも「この不朽の名作の映画化を成功させ、創造性に富んだ想像力の持ち主は、ミシェル・ゴンドリーしかいない!切なさを秘めた、宝石のような映画に仕上がっている」と絶賛されています。
是非ご紹介、ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

ストーリー









舞台は、パリ。働かなくても暮らしていける財産で自由に生きていたコランは、無垢な魂を持つクロエと恋におちる。友人たちに祝福されて盛大な結婚式を挙げた二人は、愛と刺激に満ちた幸せな日々を送っていた。ところがある日、クロエは肺の中に睡蓮が芽吹くという不思議な病に冒されてしまう。不安を隠せないコランだったが、たくさんの花で埋め尽くせば、クロエは生き続けられると知り、高額な治療費のために働き始める。しかし、クロエは日に日に衰弱し、コランだけでなく友人たちの人生も狂い始める。もはや愛しか残されていないコランに、クロエを救うことは出来るのか──?
カクテルを作るピアノ、恋人たちを運ぶ雲など、原作の独創的なイメージを次々と形にした映像は、まるで未来世界のおもちゃ箱を開くよう。さらに恋する二人のときめきがスクリーンから溢れ、観る者を至福に包み、やがて訪れる切ない運命に、息も出来ないほど胸を引き裂かれる。キュートで残酷、悲痛で幸せ──そんな相反する魅力を放つ、泡のように消えるからこそ美しい愛の物語の誕生です。

スタッフ

監督:ミシェル・ゴンドリー
原作:ボリス・ビアン
脚本:リュック・ボッシ

キャスト

ロマン・デュリス
オドレイ・トトゥ
ガド・エルマレ
オマール・シー
フィリップ・トレトン
アラン・シャバ
アイサ・マイガ

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