劇団かかし座創立60周年ドキュメンタリー映画

2013年/日本/HD/88分/ドキュメンタリー 配給:「影たちの祭り」パートナーズ

2013年7月13日(土)〜19日(金)新宿 K's cinemaにて、1週間限定ロードショー 連日11:00〜(1回上映)

公開初日 2013/07/13

公開終了日 2013/07/19

配給会社名 1411

解説


そこに光と手があれば、やがて生命(いのち)が動き出す
1952年(昭和27年)に設立された日本で最初の影絵専門劇団「かかし座」。60年以上にわたって、さまざまな影絵表現を模索してきたこの劇団が、2009年(平成21年)から海外で巡演し、好評を博しているのが 「Hand Shadows ANIMARE(ハンド・シャドウズ・アニマーレ)」 である。
数十種類の動物の姿を「手」の影絵だけで作り出す、大胆かつ繊細なパフォーマンスは、ドイツ、オランダ、スペイン、フィンランドなどのフェスティバルで大反響を巻き起こした。
「この手に、限界はない」を合言葉に、日々腕に磨きをかける出演者たち。この映画では、生命を吹き込まれた「手」が、まるで独立した生き物のようにスクリーンを飛翔する「神秘的な瞬間」を克明に描き出す。と同時に、これまで公開されなかったバックステージにもカメラを向け、創立60周年を記念した三大都市での国内ツアーや、ブラジル公演出発までの劇団員たちの姿を追う。
監督は、『火星のわが家』『凍える鏡』などの劇映画で、人間の心の「影」の部分を鋭く映像化してきた大嶋拓。本作が初めてのドキュメンタリー作品となる。

※ANIMARE(アニマーレ)とは、ラテン語の「アニマ(霊魂、生命)」から派生した言葉で「生命を吹き込む、元気付ける」という意味。「アニマル(生命を吹き込まれたもの=動物)」「アニメーション(動画)」「アニミズム(万物に霊魂が宿るという信仰)」なども同語源)

ストーリー




2012年7月。かかし座創立60周年を記念する「Hand Shadows ANIMARE」東京・大阪・名古屋公演の稽古が始まった。団員歴20年を数えるベテラン・飯田周一と石井世紀の2人に、まだ20代ながら実力派の菊本香代、櫻本なつみという最強の布陣。海外ではこれまで数々のフェスティバルで披露してきたステージだが、日本で連続公演を行うのは初めてとあって、メンバーたちのテンションも高い。稽古は順調に進んでいくかに見えたが、劇団代表・後藤圭の演出は現状に満足することを拒み、作品をさらなる高みに引き揚げようとする。
「初演の稽古の時は、新しい演目が作り出されると、われわれ自身も驚いていた。今はそういった発見に乏しくなっているんじゃないか?」
そんな後藤の言葉に、それぞれ自問自答するメンバーたち。動物園に行ってその動きから何かを得ようとする者、後輩への指導を通して初心を取り戻そうとする者…。ようやく作品の方向性が定まりかけた東京公演開幕前日、なおも後藤から新たな課題が提示された。
「かかし座の手影絵はわかりやす過ぎるんだ。今までと、全然違うことって、できないか?」
この一見無謀とも思える提案に、果たしてメンバーたちはどう応えるのか?

スタッフ

構成・撮影・編集・ナレーション・監督:大嶋 拓
東京公演撮影:石田 直
特別協力:若林一郎
宣伝デザイン:秋山京子
機材協力:ニューシネマワークショップ
撮影協力:劇団かかし座
製作・配給:「影たちの祭り」パートナーズ

キャスト

飯田周一 
石井世紀 
市瀬愛香 
菊本香代 
櫻本なつみ 
後藤 圭(劇団かかし座)

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