原題:BRUCE LEE, MY BROTHER

2010/香港/117分/カラー/5.1ch/字幕:鮑智行 配給:アンプラグド 配給協力:バンダイビジュアル

2013年11月22日よりDVDリリース 2013年7月13日、新宿武蔵野館にてロードショー

(C) Media Asia Films, Beijing Antaeus Film, Shanghai TV Media, Beijing Meng Ze Culture & Media, J'Star Group

公開初日 2013/07/13

配給会社名 0712

解説


ブルース・リー祭り
ブルース・リー没後40周年&『燃えよドラゴン』公開40周年記念 
マイブラザー

悩める時代のブルース・リー伝説!

世界中に空前のクンフーブームを巻き起こし、今なおファンの心を捉えて離さない映画史上最高のスター、ブルース・リー。華々しい活躍を遂げる以前の1950年代。香港で子役として成功する一方で、喧嘩に明け暮れ、に入門、ダンスコンテストで優勝し、恋をした。唯一の師匠イップ・マンの下で修行していた時代を丁寧に描く青春映画の佳作!『イップ・マン 葉問』他のヒットで再びクンフー映画ブームの兆しを見せる今年、真打とも言うべき人間ブルース・リーの物語がついにベールを脱ぐ。ブルース・リーにオマージュを捧げたアクション映画というよりも、ブルース版「愛と青春の旅立ち」とも言うべき、悩める心のうちを繊細に描いたヒューマンドラマとして香港で高い評価を受けた。

実弟ロバート・リーが製作総指揮、監修!

——この映画はかつて語られたことのないブルース・リーの物語です——香港で共に過ごした実弟ロバート・リーと姉フィビー・リーが冒頭に静かに語りだす。共に暮らした弟の目から見た、兄ブルース・リーの知られざる真実の姿がここにあった。不器用さゆえについ人と衝突してしまい、恋人にも素直になれない。恋人とダンスを踊れなくなった兄が、仕方なく弟ロバートとコンテストに出場し見事優勝するシーンは、本作の中でも見所のひとつ。生後3ヶ月で出演した伝説の『金門女』(41年)をはじめ、初めて李小龍の芸名が使用された『ドラゴン スモール・ブラザー/細路祥』 (50年)など、香港時代に出演した幻の映画がいくつも登場するのは香港映画なればこそ。また、ブルース・リーとその家族が実際に香港時代に撮った記念写真と、本作のキャストが同じアングルで撮影した写真の数々はファンを喜ばせる粋な演出だ。

ブルース・リー没後40周年の記念映画!

本作は2010年香港で生誕70周年記念映画として製作され、日本では没後40周年という節目に公開となる。これまでなかなか触れられなかったが、なぜブルースは香港を離れアメリカに旅立ったのかが詳細に描かれている。また高校生になったブルースがボクシング大会に出場し、イギリス人ボクサーと対決しノックアウトするという迫力あるアクションシーンも見ものだが、そのあと、二人だけで倉庫で再対決をするときに『ドラゴンへの道』のテーマ曲が流れるというこだわりよう。50年代の古き良き香港を見事に再現した町並みのセットも味わい深く、ブルースの友情や家族の物語に焦点をあてたのも没後40年経った今ならでは。また今回は、オリジナル129分のところ、日本では117分になった日本特別版での公開となる。

香港映画を代表するスタッフ・キャストが集結

注目のブルース・リー役は歌手でもあり、世界的名匠アン・ホイ監督『歳月神愉』に抜擢され第29回香港金像賞(香港アカデミー賞)最優秀新人賞に輝く新人アーリフ・リー。アクションはもとよりその繊細な演技設計からのブルース・リーへのアプローチは見るものに感動を与える。プレミア上映会に出席したブルースの実姉から、観終わった後に両手で握手を求められたほど。ブルースの父親・李海泉には香港のレジェンド俳優として世界的名声を得ているレオン・カーフェイ。1992年のフランス映画『愛人/ラマン』で衝撃を与え『エレクション』で香港アカデミー賞主演男優賞受賞。最新作には『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』がある。ヒロインのパール役には本作でデビューを飾るジェニファー・ツェー。監督は、大ヒット作『ウォーロード 男たちの誓い』でピーター・チャンとの共同監督として注目されたレイモンド・イップと、本作の脚本・プロデューサーでもある『風雲 ストームライダーズ』のマンフレッド・ウォン。アクション監督はサモ・ハン・キンポーのアシスタントから俳優としても香港映画に欠かせないチン・カー・ロク。『プロジェクトA』『酔拳2』で見せたダイナミックなアクションを構築。また本作でブルースの友人役を演じたハンジン・タンは第30回香港アカデミー賞最優秀新人賞を受賞。

ストーリー





ブルース・リーの弟ロバート・リー、姉のフィビーがカメラに向かって静かに語りかける。
「ブルース・リーはスーパースターだった。だが、家族にとっては共に育った兄弟だ。この物語は、兄ブルースと私たち家族の知られざる物語です。」
時代は戦前までさかのぼる。
ブルース・リーことサイフォンは1941年サンフランシスコで生まれた。それは京劇の俳優である父・李海泉(レオン・カーフェイ)と同じく俳優の母親(クリスティ・チョン)がアメリカで巡業している最中であった。
生後まもない頃に『金門女』に出演、それ以来子役として多くの香港映画に出演。10歳の時に出演した『スモール・ブラザー』で俳優名:李小龍ブルース・リーを名乗り、それ以降少年俳優として人気を博した。
 成長したブルース・リー(アーリフ・リー)は映画の撮影所が学校のようなものであった。自分の出演日以外でも撮影所に出入りし、華やかな大スターの撮影現場をスタジオの天井から眺めることが何より楽しかった。しかし私生活では反抗的な性格が災いしてストリート・ファイトに明け暮れる日々。仲間のクォンやユニコーン(オウヤン・ジン)、スキニー(ハンジン・タン)たちと一緒に夢を語り合い、世界一の俳優になると誓う。
 喧嘩は得意だが恋愛は苦手。長身の美女パール(ジェニファー・ツェー)に惹かれるものの、彼の親友のクォンがパールに好意を持っていることを知り悩んでしまう。
 一方、幼馴染の女性マンラン(ゴン・ミー)もブルースに恋心を抱き、チャチャのダンスコンテストのパートナーとして一緒に参加して欲しいと願う。二人の女性のどちらも選べなくなったブルースはその申し出を断り実弟のロバートと出場して優勝してしまう。
 ブルースは強くなりたいという思いから葉問イップ・マンに弟子入り詠春拳を学ぶ。高校対抗のボクシング・トーナメントに出場すると、イギリス人のチャンピオンボクサーをノックアウトしてしまう。しかし、その判定に納得いかない白人ボクサーはブルースを倉庫に誘い再戦を申し込む。二人だけの対決をするが、激しい殴り合いとなり双方傷だらけになる。が、これを機に二人には友情が芽生え、偶然にも彼はクォンの居所を知らせてくれた。
 友人クォンがアヘン中毒に陥っていることを知ったブルースはユニコーンとともに麻薬王のもとにクォンの救出に向かうのであった。
 闇組織に睨まれたことで香港では生きづらくなった彼は、父の教えに従って新天地アメリカに旅立つことを決意する。

スタッフ

製作総指揮:ロバート・リー(ブルース・リー実弟) 
監督:レイモンド・イップ『ウォーロード 男たちの戦い』
マンフレッド・ウォン『風雲 ストームライダース』 
脚本:マンフレッド・ウォン 
撮影:ジェイソン・クアン 
衣装:スタンリー・チョウ 
アクション:チン・カー・ロク 
編集:アズラエル・チョン 
音楽:チャン・クワン・ウィン

提供::染野企業電影工作室、株式会社日本webコンサルティング、合同会社S&Aパートナーズ、株式会社山王興業、ゲストハウス心家、ロイエンターテインメントジャパン株式会社

キャスト

アーリフ・リー
レオン・カーフェイ
クリスティ・チュン
ミシェル・イェ

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