2013年/日本/カラー/114分/ 配給:シネアスト

2013年3月23日〜29日、下北沢トリウッドにて新春ロードショー

公開初日 2013/03/23

公開終了日 2013/03/29

配給会社名 1394

解説



「展望台のある島」
2013年新劇場版/スタンダードサイズ/30分

湘南の風土とそこに住む人々の素顔のドラマを描いてきた〈湘南監督〉葉山陽一郎が、短篇の名手、山川方夫の同名小説を映画化。
主演には映画にテレビに着実にキャリアを重ねている実力派、磯部弘。
その恋人役には、名作『青春デンデケデケデケ』のマドンナ役で観客を魅了した柴山智加。オールロケーションで切り取られた春の江ノ島の何気ない表情が、恋人たちの舞台として魅力的に輝きます。

「鎌倉物語・黒い桜」
2013年新劇場版/スタンダードサイズ/84分

「…失われた夢に誘われて、桜香る古都、鎌倉へ。現実と非現実の自由な交差によって描かれる現代の貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)の誕生!」

ここに古都鎌倉を舞台にした新たな映画が誕生しました。
監督の葉山陽一郎は、「鎌倉という町の持っている幽玄な魅力を充分に描き切ることができる設定に加え、映画としての新機軸に満ちた作品にしたかった」と語っています。
彼は鎌倉を主人公が訪れる〈夢の都〉として捉え、〈現実と非現実の自由な交差〉という着想に行きつきます。
「…コクトーの『オルフェ』は黄泉の国に行くのに、鏡と手袋を必要とし、この世との間には、はっきりとした境界線が存在します。しかし、今度の作品では敢えて、現実と非現実とに境界線を引かないことに挑戦しようと思い立ちました。
そこから、私たち現代人が抱える〈存在の不安〉という病に切り込もうとしたのです」

ストーリー





「展望台のある島」

ある春の休日。駆け出しの小説家“僕”と恋人の“君”は、展望台のある島(江の島)へ遊びに出かける。
島にかかる弁天橋は、カップルで渡ると必ず別れるという噂があり、そのことを“君”は気にするが、“僕”は一緒に展望台に上りたい一心で“君”を島へ誘う。実は“僕”には、前に付き合っていた彼女とも、展望台に上ろうとして果たせず、その後、別れてしまった苦い思い出があった。
そんな出来事を再現するかのように、島に渡った“僕”と“君”の仲は、だんだん、ギクシャクして行くが、展望台に上ることで二人は共に生きていく未来を眺望し、互いの気持ちを確かめ合うのだった・・・。

「鎌倉物語・黒い桜」

東京の一流大学に通う、光弘は、近頃、全く夢を見ていないことに気づき、ナーバスな気持ちになっている。
ある日、付き合っている大学の職員、沙耶が光弘の夢を見たという。
光弘の故郷の鎌倉に行ったことのない筈の沙耶はある場所を、まるで実際に見てきたかのように実に克明に話し、光弘は強い興味を持つ。
そしてその場所を訪れた光弘を待っていたのは、沙耶が夢の話をした時、〈妹〉と呼んでいた美少女、美雪だった…。

スタッフ

監督:葉山陽一郎
プロデューサー:関義之
「展望台のある島」
脚本:葉山陽一郎、禅正聡、矢坂岳史
「鎌倉物語・黒い桜」
脚本:葉山陽一郎、禅正聡

撮影:相川博昭
美術:遣沢伸二
編集:松村将弘

キャスト

「展望台のある島」
磯部弘
柴山智加

「鎌倉物語・黒い桜」
伊藤浩二
青木さなえ
前田晴美
貞谷由紀
桜井ふみ
うすた京介
諸岡なみ子

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