原題:Oblivion

2013年4月19日全米公開

2013年/アメリカ/カラー/126分/字幕翻訳:戸田奈津子 配給:東宝東和

2013年10月04日よりDVDリリース 2013年5月31日公開

(C) 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED

公開初日 2013/05/31

配給会社名 0002

解説


想像を超える未来を目撃する。

多くのハリウッドスターのなかでも、ここまで長くトップの座を維持し、なおかつチャレンジ精神を忘れず、進化を止めない俳優はいない。その名は—トム・クルーズ。どんな役を演じても、たぐいまれなカリスマ性を発揮し、他の俳優の追随を許さない存在は、もはや映画史におけるひとつの“現象”と言っていい。
 2012年、洋画のトップ興収を記録した『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』に続き、伝説のロックスターを怪演した『ロック・オブ・エイジズ』、そしてダークヒーローを演じた『アウトロー』と、観客の予想を超える快進撃を続けるトムが、新作『オブリビオン』で挑んだのは、崩壊後の地球でたったひとり、闘い続ける男。過去の彼のキャリアを振り返っても、ここまで予想不可能な運命をたどるキャラクターは初めてだ。
 物語の舞台は2077年。未知のエイリアンの襲撃を受け、荒れ果てた地球には、もはや人類の姿はなかった。わずかに生き残ったものは別の惑星への移住計画を進めるなか、地上をパトロールするのが、本作の主人公ジャック・ハーパーだ。機密保全によって過去の記憶を消されながらも、人類の未来を託されるという、孤独かつ複雑なヒーローとして、トム・クルーズの演技はさらに一段、深みを増している。トムには珍しく白い宇宙服をまとった姿も、ファンの目には新鮮に映ることだろう。さらに、これまでの作品で、凶悪犯から日本のサムライ、宇宙人まで多くの相手とバトルを繰り広げてきたトムにとっても、今回は“かつてない相手”との闘いまで用意され、そのシーンは本作の重要なポイントとなっている。
 共演者にも注目のキャストが集結した。地球に墜落した宇宙船に乗っていた女性ジュリアに、『007/慰めの報酬』でボンドガールを演じたオルガ・キュリレンコ。ジャックの失われた記憶の手がかりとなるヒロイン役でミステリアスなムードをかもし出している。さらに注目なのが、モーガン・フリーマンだ。『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー賞助演男優賞を受賞し、『ダークナイト ライジング』など近年も話題作が続く彼が、壊滅した地上に潜み、ジャックの運命を左右する謎の男、ビーチを怪しさたっぷりに名演。物語全体のキーパーソンとして存在感を発揮する。そのほか、『ザ・ファイター』でアカデミー賞助演女優賞に輝いたメリッサ・レオら実力派が脇を固めている。
 そして本作の大きな見どころになっているのは、過去のどんな映画とも違う、近未来のセンセーショナルなビジュアルだ。ジャックが降り立つ地球には、NYのエンパイア・ステート・ビルや自由の女神、ワシントン記念塔、ペンタゴンと思われる象徴的な建造物や、かつてスーパーボウルが開催されたスタジアムなどが無惨に崩壊したシュールな風景が広がる。その一方、ジャックが地球上の隠れ家として使う山小屋は、自然の美しさが際立っている。また、ジャックと妻が生活する雲の上の居住空間「スカイタワー」は洗練されたインテリアで統一され、専用のプールが備わっているなど、未来的なデザインが観る者をラグジュアリーな気分にさせてくれる。ジャックが操縦するパトロール機「バブルシップ」や、地上を監視する「ドローン」の、機能的かつ斬新なスタイルにも目を奪われるはずだ。
 オリジナリティに溢れた世界観を演出したのは、前作『トロン:レガシー』でも独自の映像ワールドを創り出し、本作では原作となるグラフィック・ノベルを自身で執筆したジョセフ・コシンスキー監督だ。そしてプロデューサーに『猿の惑星:創世記』のピーター・チャーニン、ディラン・クラークが名を連ねたことで、ドラマとしても、重厚かつ一瞬先も読めない仕上がりになった。主人公ジャックの失われた記憶に、ジュリア、ビーチ、それぞれのキャラクターの視点によるストーリーが絡み合う後半は、さらに予期せぬ展開へとなだれ込んでいく。
 ジャックはなぜ、ひとりで地球を監視するのか? 彼の記憶は何のために断片的に残っているのか? そもそも彼は誰なのか? 要所での壮絶なアクションシーンで興奮を高めながら、さまざまな謎が明らかになるクライマックスでは、かつてない衝撃と感動に包まれる。トム・クルーズの新たな挑戦とともに、2013年、究極の映像体験を約束するのが、この『オブリビオン』なのだ。

ストーリー













何故、彼は
人類のいない地球に残されたのかー?

2077年、地球はエイリアンによって攻撃を受け壊滅。人類は他の惑星へと移住を果たすが、ジャック(トム・クルーズ)は荒廃した地球に残り、高度1,000mの上空から地球を監視している。ある日、ジャックは墜落した宇宙船で眠る美女ジュリア(オルガ・キュリレンコ)を発見する。目を覚ました彼女はなぜか逢ったことのないジャックの名を口にした。断片的な記憶を辿るジャックだったが、誰もいないはずの地球で謎の男ビーチ(モーガン・フリーマン)によって拘束される。ジュリアは何者なのか?ビーチの目的は?彼らによってジャック自身、そして地球の運命が大きく動き始める!

 人類が繁栄を誇った風景は、跡形もなく消えてしまった——。
 スカヴ(ハゲ鷹)と呼ばれるエイリアンの侵略に対し、人類が戦いを挑んでから60年。壊滅的な被害を受けた地球は、もはや生活する環境が失われ、生き残った人類は土星の衛星タイタンに移住し、新たな文明を築こうとしていた。荒廃した地球にはドローンという無人偵察機が自在に飛び回っている。そのドローンを管理しているのが、ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)だ。
 ジャックと妻ヴィクトリア(アンドレア・ライズブロー)が生活するのは、地球の1,000m上空にそびえ立つステーション「スカイタワー」。雲の上からの絶景を望む、快適な生活が保障されるこのタワーから、ジャックはバブルシップを操縦して、無人となった地上へと向かう。ヴィクトリアは、司令本部と交信しながら、地上のジャックにさまざまな指示を出していた。ときおりジャックは、ある女性の夢を何度も見るのだが、彼女が誰なのか思い出せない。ジャックは5年前に機密保全のため、記憶を消去されていたのだ。
 ジャックと妻の任務が、あと2週間と迫った日。ドローンの遭難信号を受けたジャックは、いつものようにパトロールへ向かった。地球上に潜んだスカヴが、ドローンの燃料電池を狙って攻撃を仕掛けているようだ。ドローンの信号を追って崩壊したNYの図書館にたどり着いたジャックは、スカヴから攻撃を受けてしまう。かろうじて図書館から脱出するジャック。なぜスカヴたちは自分を生け捕りにしようとするのか? 彼は違和感を覚える。
 数日後、地球外へ向けられた謎の信号を感知し、パトロールへ向かったジャックは、飛行物体が地上に墜落する瞬間を目撃。司令本部の指示を無視して現場に向かい、カプセルの中で眠ったままの状態でいる女性(オルガ・キュリレンコ)を保護する。ジャックによってタワーに運ばれた彼女は目を覚まし、初対面にもかかわらず、ジャックの名前を口にするのだった。女性はジュリアという名で、60年もの間、宇宙船内で眠っていたことが判明。ジャックの心はかき乱されていた。夢に出てくる“彼女”とそっくりのジュリアは、自分の記憶の手がかりになるかもしれない……。
 司令本部を無視したジャックの行動に、ヴィクトリアが不満を募らせるなか、宇宙船のフライトレコーダーを探して真相を確かめたいジュリアとジャックは、再び墜落現場へ戻る。しかし、誰もいないはずの地球でジャックは背後から急襲を受け、謎の男ビーチ(モーガン・フリーマン)によって拘束される。彼はジャックに、ある“真実”を告げる。その驚愕の真実によって突き動かされるジャック。ジュリアは一体何者なのか?彼らとの出会いによってジャック自身、そして地球の運命が大きく動き始める!

スタッフ

監督・原作・製作:ジョセフ・コシンスキー
脚本:カール・ガイダシェク
脚本:マイケル・デブリュン
製作:ピーター・チャーニン
製作:ディラン・クラーク
製作:バリー・レヴィン
製作:ダンカン・ヘンダーソン
製作総指揮:デイヴ・モリソン
製作総指揮:ジェシー・バーガー
製作総指揮:ジャスティン・スプリンガー
撮影:クラウディオ・ミランダ
プロダクション・デザイン:ダーレン・ギルフォード
編集:リチャード・フランシス=ブルース
衣装デザイン:マーリーン・スチュワート
オリジナル音楽:M83(アンソニー・ゴンザレス)
スコア音楽:ジョセフ・トラパニーズ

キャスト

ジャック・ハーパー:トム・クルーズ
ビーチ:モーガン・フリーマン
ジュリア:オルガ・キュリレンコ
ヴィクトリア:アンドレア・ライズブロー
サイクス軍曹:ニコライ・コスター=ワルドー
サリー:メリッサ・レオ

トム・クルーズ

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