ワールド・ウォー Z
原題:World War Z
全米公開:2013年6月21日予定
2013年/アメリカ/カラー/116分/ 配給:東宝東和
2013年8月10日(土) 全国超拡大ロードショー
(C)2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
公開初日 2013/08/10
配給会社名 0002
解説
人類絶滅——今世紀最大のパニック・エンターテインメント
ブラッド・ピットが体現するスリル。この夏、“Z”(最期)の世界に直面する!
つねに世界の注目を集めているスーパーセレブにして、人気・実力ともに備えた稀有なアクター兼プロデューサー、ブラッド・ピット。
そんな彼が最新作として選んだのは、とてつもなくビッグなプロジェクトだった——
『ワールド・ウォーZ』、それはタイトルどおり“Z”のレベル、すなわち“最期”の世界戦争を描いたパニック・エンターテインメントである。
人間を凶暴化する未知のウイルスが全世界的に流行し、それはやがて大都市にも壊滅的な打撃をあたえるに至った。
アメリカ、フィラデルフィアに住む元国連調査官のジェリーは、妻と2人の娘たちを守りながら、必死に安全な場所を見つけ出そうとする。
そんな彼に下された、国連からのミッション——感染を断つためのワクチン開発への協力。
家族と離れることを懸念しながらも、ジェリーは人類を救うために行動することを決意する。
大西洋沖から韓国、イスラエル、そしてイギリスへ。行く先々で感染者“Z”の群れの猛襲に遭いながらも、ジェリーは諦めず、懸命の調査を続ける。彼は生き残り、再び家族と対面することができるのか?
そしてこの壮絶な“世界大戦”にピリオドを打てるのか?
マックス・ブルックスによる同名の原作小説はリアリズムに徹した語り口が評判となり、世界中でベストセラーを記録したが、この映画化では大胆な改編を加えながらも原作の臨場感を重視し、3Dビジュアルの凄みを体感させる。
いつもと変わらないと思われた平穏な朝が、突如として地獄へと変わる瞬間。
本作で描かれるのは、まさしくそのリアルなシミュレーションだ。混乱とパニック、悲鳴と怒号、戦闘と緊張。
迫りくる脅威から最愛の妻子を守るため、ジェリーは奔走し、時には命を懸けて事態の打開に臨む。
感染者“Z”の群れは大通りから押し寄せたり、壁を乗り越えたり、バリケードを突破したりと、凄まじいスピードとパワーで迫ってくる。そんな事態に直面したジェリーの姿を目にしたとき、観客は誰もが“自分ならどうするのか?”と自問せずにいられなくなるだろう。
それほどまでに、このサバイバルにはスリルとともに真実味が息づいているのだ。
鳥インフルエンザの人間への感染が確認され、未知のウイルスが確実に“そこ”にいるということが常識となった現在、このパンデミックの恐怖は決して絵空事と言い切れないだろう。
主人公ジェリーを演じたブラッド・ピットは、みずからのプロダクション、プランBエンターテインメントで本作を製作し、プロデューサーを兼任。
主人公の必死な姿の熱演は、そんなやる気の表われと言えよう。
プライベートでは他人の顔を見分けることができない“相貌失認”疑惑をカミングアウトし、同じ症状に悩む世界中の人々を勇気づけたピットだが、スクリーン上で体現された勇気もまた、多くの観客にとって励みになるに違いない。
そんな彼が監督として白羽の矢を立てたのが、アカデミー賞候補となった『ネバーランド』の俊英マーク・フォースターであることも心強い。
重厚なドラマを手がける一方で、『007/慰めの報酬』ではアクション演出の手腕を証明してみせたフォースターにとって、本作はまさに不足なしの題材。スリリングなスペクタクルと歯応えのある人間ドラマを噛み合わせた、絶妙の演出が光る。
さらに注目すべきは、イギリスから羽ばたいた世界的なロックバンド、ミューズが主題歌を提供していることだ。グラミー賞受賞アーティストであり、ロンドン・オリンピックに公式ソング「サヴァイヴァル」を提供、来日公演でもアリーナ・クラスを軒並みソールドアウトにするなど、今やロックシーンの台風の目となった彼らが、ベストセラーを続ける最新アルバム『ザ・セカンド・ロウ〜熱力学第二法則』から「フォロー・ミー」をエンディングテーマとして提供した。
このナンバーは日本のお笑い芸人、鉄拳が得意の“パラパラ漫画”で映像を作り、それがミューズのメンバーに認められ、公式プロモーションビデオに認定されたことでも広く知られている。
“ついておいで/僕は君を守る/ヤツらに傷つけさせはしない”という歌詞とメロディアスな旋律は、物語の感動を強く印象づけるだろう。
ジェリーが世界を股にかける壮大なストーリーは、まさしく“ワールド・ウォー(世界大戦)”のタイトルにふさわしい。
その最期を経て、人類はどんな地平にたどり着くのか?
誰も見たことがない地球の未来を、しかとその目に焼き付けてほしい。
ストーリー
守るのは家族か、世界か。
その朝、すべてが激変する! 愛する者を守れるか?
その日、ジェリー(ブラッド・ピット)と妻、2人の娘を乗せた車は渋滞にはまっていた。
一向に動かない車列にこれがいつもの交通渋滞ではないことに気付くが、次の瞬間、背後から猛スピードで暴走するトレーラーが迫ってくる。必死で家族を守り、その場から逃げ出したジェリー。
全世界では爆発的に拡大する“謎のウイルス”によって感染者は増加し続け、大混乱に陥っていた。
元国連捜査官として世界各国を飛び回ったジェリーに、事態を収束させるべく任務が下る。
怯える家族の側にいたいという思いと、世界を救わなければならないという使命の狭間で、ジェリーは究極の選択を迫られる。感染の速度は加速する一方で、人類に残された時間はわずかだった——。
こうして“Zデー”ははじまった。
そのウイルスのニュースは世界中で報道されていたが、多くの人々にとって遠い異国の出来事に過ぎなかった。アメリカ合衆国フィラデルフィアでも、その朝までは……。
その日、元国連捜査官のジェリーは、妻と2人の娘を車に乗せ、いつものように家を出た。しかし目抜き通りはいつも以上に混雑しており、上空では数台のヘリコプターが旋回している。
何かがおかしい……そう思った瞬間、トレーラーが車を蹴散らして暴走し、さらにウイルスの感染者“Z”たちが群れをなして押し寄せてきた。感染者“Z”に噛まれた者は、同じように正気と生気を失い、非感染者に襲いかかってくる。車を捨て、家族を守りながら、ジェリーは必死に安全な避難場所を探して駆け回る。不意に携帯電話が鳴った。
電話の主は国連事務次長でジェリーとは旧知の仲であるティエリーからだ。彼が手配した脱出用のヘリに乗り、ジェリーと家族は幸いにもアメリカ本土を離れて、国連指揮艦 空母アーガスに乗り込むことができた。今や感染は世界規模に拡大。合衆国大統領は逝去してホワイトハウスは混乱に陥り、今や世界の情報を把握できるのはこの艦だけだった。
ティエリーがジェリーの一家を助けたことには理由があった。艦内には優秀なウイルス学者がおり、対策が講じられているが、ワクチン開発のためには情報を収集する必要があり、そのためには世界各地を飛び回らねばならない。この学者に同行する人物として、かつてエボラ熱などの伝染病の調査に当たり、紛争国で調停役を務めてきたジェリーは適任だったのだ。
こんな非常時に家族から離れることに抵抗はあったが、妻子を艦内にかくまってもらうためには、選択の余地はない。かくしてジェリーは若い学者や特殊部隊員らとともに輸送機に乗り、
情報収集のために飛び立った。
初めに向かったのは、感染報告のメールを最初に送信したという韓国の米軍基地。しかしそこはすでに感染者たちに包囲されており、わずかに生き残った兵士たちは必死に防戦を繰り広げていた。さらに悪いことに、その凄惨なさまを目にした若い学者が、動揺して銃を暴発させ、命を落とすという絶望的な事態が。
それでも手ぶらで帰るわけにはいかない。ジェリーは基地に投獄されていた元CIAエージェントから、エルサレムが感染情報をいち早く察知し、“壁”を築いて感染者を遮断したという話を聞く。
指揮を執ったのはユルゲン・ヴァルムブルンというモサドの高官らしい。ジェリーの次の行く先が決まった。
エルサレム。ジェリーはユルゲンに接触し、貴重な情報を得る。街では当たり前のように市民生活が営まれており、一見平穏ではあったが、危険はすぐそこまで迫っていた。
“音”に反応する習性を持つ感染者“Z”たちが音楽に反応して壁に押し寄せ、ついには乗り越えてなだれ込んで来たのだ。たちまち街はパニックに陥る。
混乱の中で、ジェリーは打開策のヒントをつかもうとしていた。果たしてそれは、究極の世界戦争を止めることができるのか?
ジェリーは命を懸けて、すべての鍵を握るイギリス、ウェールズへ飛ぶ。そこには想像を絶する事態が彼を待ち受けていた……。
スタッフ
監督:マーク・フォースター
製作:ブラッド・ピット、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、イアン・ブライス
製作総指揮:マーク・フォースター、ブラッド・シンプソン、デビッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ポール・シュウェイク、グレアム・キング、ティム・ヘディントン
原作:マックス・ブルックス
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン
撮影:ロバート・リチャードソン
美術:ナイジェル・フェルプス
衣装:マイェス・C・ルベオ
編集:マット・チェシー
音楽:マルコ・ベルトラミ
キャスト
ブラッド・ピット
ミレイユ・イーノス
ジェームズ・バッジ・デール
マシュー・フォックス
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