私はバケモノ。それでも愛してくれる?

2013年/日本/カラー/HD/シネマスコープ/ 5.1ch / 1時間54分 配給:アークエ ンタテインメント

2013年4月27日(土)丸の内TOEIほか全国順次ロードショー

(C)2013 「モンスター」製作委員会

公開初日 2013/04/27

配給会社名 1350

解説


ただ愛されたかった・・・。
最後にたどり着くのは、破滅か、幸せか?

かつて“バケモノ”と呼ばれた女・未帆(和子)。畸形的なまでに醜い容姿を蔑まれ、友達どころか、家族の愛すら得られなかった彼女は、度重なる整形手術によって絶世の美女へと生まれ変わる。ある事件をきっかけに故郷を追われた彼女が、かつて自分を虐げた町に戻ったとき、その裏に秘められたせつない愛の物語が浮かび上がる。
美しくなりたい——女性なら誰しもが抱く願望を、究極の形で突きつめた百田尚樹の同名小説「モンスター」。

「永遠の0」などで知られる百田作品の中でも、とくに問題作とされる本書は、女の本質ばかりか、男の愚かさ、傲慢さまでも見すえた辛辣な物語が、女性を中心に圧倒的な支持を受け、30 万部を突破するベストセラーとなった。

主演を務めるのは、7年ぶりの主演映画となる高岡早紀。しっとりと大人の色気を漂わせる彼女が、“バケモノ”と呼ばれた未帆(和子)の高校時代から、完璧な美貌で男を惑わす姿を一人で演じ切り、愛を求め続けた女の心の叫びをリアルに体現する。さらに、エンディングの曲「君待てども〜I’m waiting for you〜」は、山下洋輔のピアノ演奏により、高岡自身が歌声を披露。21 年ぶりにレコーディングを行った。

また未帆と関わりを持つ男性たちには、演技派俳優陣が揃う。主人公が幼き頃から恋い焦がれる英介には、ますます男の色香を漂わせる、加藤雅也。また、未帆が整形手術費用を稼ぐために訪れる風俗店の店長には、個性派の村上淳。そして、整形クリニックの医師には、ベテランの大杉漣が扮する。
監督は『東京無印女子物語』(12)の大九明子。脚本を『ばかもの』(10)の高橋美幸が手掛け、女性コンビならではの繊細さと品を感じさせる大人のラブストーリーに仕上げている。そして、撮影には『東京無印女子物語』で大九監督とタッグを組んだ大沢佳子、また特殊メイクにはハリウッドでメイク術を学んだ江川悦子と主要スタッフに女性たちが集う。
醜く生まれたばかりに過酷な運命を背負わされる和子。自分が美しければ、きっと幸せな人生が待っていたに違いない。そう信じて疑わない彼女の行動は、共感できるものではないかもしれない。しかし、恋したい、愛されたいと願い続けた彼女のせつない女心は、女性として生まれたならば誰の胸にも覚えがあるはず。未帆(和子)が最後にたどり着くのは、破滅か、幸せか。そこから見えてくる狂おしいまでの女の情念に、心を揺さぶられるだろう。

ストーリー





海辺の田舎町に美しい女が降り立つ。彼女の名前は鈴原未帆。彼女がオーナーを務めるレストランには“絶世の美女”と噂される未帆の顔を一目見ようと客が押し寄せていた。

ある日、店内のモニターを見つめていた未帆は、ひとりの男性に目を留める。それは彼女が待ち続けていた男・高木英介の姿だった。高校時代。鈴原未帆こと本名・田淵和子は、醜い風貌を蔑まれ、バケモノ扱いされる悲惨な日々を過ごしていた。唯一、優しい声をかけてくれた同級生の英介に対し、恋心を抱いた彼女は、思い悩んだ末にある事件を起こす。

町を追われ、東京に出た和子は、ふと目にした雑誌をきっかけに、整形クリニックを訪れる。そこで二重手術を受けた彼女は、自分も美しくなれると信じ、整形手術の代金を手に入れるため風俗で働き始める。やがて整形手術を繰り返すことで完璧な美貌を手に入れた彼女は、ある思いを遂げるために生まれ故郷の街でレストランを開業する。

はたして彼女が、この町に戻った本当の理由とは……。

スタッフ

原作:百田直樹「モンスター」(幻冬舎文庫)
監督:大九明子
エグゼクティブプロデューサー:高野育郎
製作:関谷匡男、伊藤佳央理、小玉圭太
企画:伊藤秀裕
プロデューサー:鷲頭政充
脚本:高橋美幸
音楽:遠藤浩二
撮影:大沢佳子(J.S.C.)
照明:松隈信一
録音:沼田和夫
美術:黒川通利
装飾:天野竜哉
編集:洲?千恵子
整音:深井康之
音響効果:橋本正明
ヘアメイクディレクション:冨沢ノボル
特殊造型・特殊メイク:江川悦子
助監督:石川浩之
制作担当:坂口智久、野崎竜一
エンディング曲:「君待てども〜I’m waiting for you〜」歌: 高岡早紀(ビクターエンタテインメント)
製作:グループアム、エクセレントフィルムパートナーズ、幻冬舎
制作プロダクション:エクセレントフィルムズ
配給:アークエンタテインメント
宣伝:MUSA

キャスト

高岡早紀
加藤雅也
村上淳
大杉漣

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す