原題:DE ROUILLE ET D'OS / RUST AND BONE

主演:マリオン・コティヤール
アカデミー賞主演女優賞受賞『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』/『ダークナイト ライジング』『ミッドナイト・イン・パリ』

2013年度アカデミー賞主演女優賞ノミネート最有力!(マリオン・コティヤール)
2012年カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品
2012年ハリウッド映画祭主演女優賞受賞
2012年ロンドン映画祭 最優秀作品賞受賞

2012年/フランス・ベルギー合作/カラー/シネマスコープ/R-15/
配給:ブロードメディア・スタジオ

2013年11月02日よりDVDリリース
2013年4月6日(土)新宿ピカデリー他 全国ロードショー

(c) Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinéma - Les Films du Fleuve – Lunanime

公開初日 2013/04/06

配給会社名 0551

解説


オスカー女優マリオン・コティヤールと名匠ジャック・オディアールが挑んだ
両脚を失った女性の驚くべき再生と希望の物語

 『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』で世界中を魅了し、フランス人女優としては49年ぶり史上2度目のアカデミー主演女優賞受賞の快挙を成し遂げたマリオン・コティヤール。その後はハリウッドからのラブコールが相次ぎ、『ミッドナイト・イン・パリ』『ダークナイト ライジング』などの大ヒット作への出演も記憶に新しい彼女は、今や国際的に最も熱い眼差しを浴びる映画界のミューズとなった。そのコティヤールが現代のフランスを代表する名匠ジャック・オディアールと組み、“両脚をなくした女性”という難役中の難役に挑んだ話題作が『君と歩く世界』である。

 1994年に『天使が隣で眠る夜』で鮮烈な監督デビューを飾ったオディアールは『リード・マイ・リップス』『真夜中のピアニスト』といったサスペンスフルな快作を世に送り出し、一作ごとに評価を高め、いまやカンヌ映画祭やセザール賞の常連となった。前作『預言者』ではカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞。オスカー女優&名匠の初のコラボレーションは、まぎれもなく究極の愛の物語でありながら、通常の恋愛映画の概念では語り尽くせない至高のヒューマン・ドラマへと結実した。かくして本作は絶賛を博したカンヌでの上映、フランス国内でのスマッシュ・ヒットを経て、ロンドン映画祭で最優秀作品賞を獲得するなど、並々ならぬ大反響を呼び起こしている。

 本作の舞台となったアンティーブ市は、カンヌとニースにほど近い海辺のリゾート地。『真夜中のピアニスト』『預言者』でもオディアールと組んだ撮影監督ステファーヌ・フォンテーヌが、南仏の強烈な陽差しを採り込み、生きるための光のありかを模索する人間たちのドラマにふさわしい映像美を創出した。グラミー賞の最優秀新人賞を射止めたシンガー・ソングライター、ボン・イヴェールが提供した挿入曲も、観る者の胸に響くエモーションの醸造に大いに貢献している。また、膝から下が失われたステファニーの両脚が映るシーンはCGを駆使して映像化されたが、デジタル技術の介在を忘れさせるほどの完璧にして驚異的なショットが生み出された。

ストーリー

 南仏アンティーブの観光名所マリンランドのシャチ調教師ステファニーを突然襲った事故は、彼女の人生を一変させた。満場の拍手を浴びながら、シャチの華麗なショーを指揮している最中にステージが崩壊し、両脚を失う大怪我を負ってしまったのだ。失意のどん底に沈んだステファニーの心を開かせたのは、彼女自身にとっても意外な人物だった。ナイトクラブの元用心棒で、今は夜警の仕事をしているシングルファーザー、アリは他の人々のように同情心でステファニーに接するのではなく、両脚がないことを知りながら彼女を海の中へ導いていく。やがてステファニーは、どこか謎めいていて獣のように野性的なアリとの触れ合いを重ねるうちに、いつしか生きる希望を取り戻し、輝かしい未来へと歩き出していくのだった・・・。

きらめく、光。きらめく、海。きらめく、涙。 
きらめく、世界。 
絶望から希望へ。それでも人生に、光は射し込む—。

両脚を失ったシャチの調教師ステファニー。
ふたたび力強く歩み始める彼女の姿が胸を打つ、珠玉の愛の感動作。

 両脚をなくして絶望の海に沈んだステファニーが出会ったのは、他者への愛を表現する術を知らないアリという不器用な男。哀れみの目を向けず、このうえなく単刀直入に自分に接してくるアリに不思議な魅力を感じたステファニーは、すでに諦めていた生きる喜びを呼び覚まされ、自らの意思で未来へ踏み出す力をつかみ取っていく。この再生と希望をめぐる本作は、宝石のようにきらめく幾つもの人生の発見に満ちあふれ、いかなる痛みや悲しみに打ちひしがれても這い上がり、時には生まれ変わることさえできる人間の可能性を、息をのむような迫真のリアリティとともに描き出す。過酷なハンディキャップを抱えたヒロインのドラマティックな感情の起伏を、身体的制約の厳しい条件下でナチュラルに表現してみせたマリオン・コティヤールの演技力も特筆に値する。
 そして、もうひとりの主人公アリに扮した新星マティアス・スーナールツの比類なき存在感も見逃せない。愛くるしい5歳の少年のシングルファーザーでもあるアリの人物的背景は謎めいているが、何事も理性ではなく本能で行動するこの異色のキャラクターは、これまで愛を知らずに生きてきたことが随所に透けて見える。そんなアリの人間性の目覚めをきめ細やかに描き、人はなぜひとりではなく誰かと一緒に生きたいと願うのか、という根源的なテーマを探求したオディアール監督の視点の奥深さに感銘を受けずにはいられない。

スタッフ

監督・脚本:ジャック・オディアール
原作:「君と歩く世界」(集英社文庫)
配給:ブロードメディア・スタジオ 
宣伝:アニープラネット

キャスト

マリオン・コティヤール
マティアス・スーナールツ

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