原題:STARBUCK

ダヴィッド、42歳、独身。 父親になんてなれないと思っていた男に、 ある日突然、遺伝子上533人の子どもがいることが発覚。 更に彼らから身元開示の裁判を起こされた—!?

・トロント国際映画祭2011 正式出品作品 観客賞・次点 ・サンタバーバラ国際映画祭2011 観客賞受賞 ・パームスプリングス国際映画祭2012 観客賞作品賞受賞 ・バリャドリッド国際映画祭2011 最優秀男優賞受賞 ・タリン・ブラック・ナイト映画祭2011 最優秀北米インディペンデント映画賞受賞 ・ソノマ国際映画祭2011 観客賞・最優秀作品賞受賞 ・ラルプ・デュエズ国際映画祭2012 最優秀男優賞、審査員特別賞受賞 ほか

2011/カナダ/110分/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/フランス語/ 後援:カナダ大使館、ケベック州政府在日事務所 配給:クロックワークス、コムストック・グループ

2013年1月26日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

(C) 2011 PCF STARBUCK LE FILM INC.

公開初日 2013/01/26

配給会社名 0033/0708

解説


「観客に一番愛された映画」が遂に日本上陸!

世界中の映画祭で“観客賞”を受賞。
家族の絆と、人を愛する素晴らしさを描いた、
笑いと感動が織りなす最強ハートウォーミング・ストーリー!

2011年カナダのケベック州で大ヒットを記録。さらに世界中の映画祭で“観客賞”を受賞した、
「観客に一番愛された映画」が遂に日本上陸!

過去に行った693回の精子提供を通じて、ある日突然533人の子どもの父親だと告げられ、さらにその中の142人の子どもたちから身元開示の裁判を求められた42歳、独身のダヴィッド。はじめは「そんなこと冗談じゃない!」と友人の弁護士と匿名を守るため裁判の準備を始めるのだが、ふと1枚だけ見たプロフィールに、なんと自分の応援するサッカーチームのスター選手が!「こいつが俺の息子だったのか!」。これがきっかけで興味を持ち、身元を隠して子どもたちを逆訪問することに。そこには、役者志望、路上ミュージシャン、ゲイ、薬物中毒から障がい児の子まで、それぞれの人生を生きるティーンネイジャーの姿があった。そんな彼らとの交流を深めるうちに、何かしてあげたいという気持ちからダヴィッドは変わり始め、自身の正体を明かすべきかどうか、大きな葛藤が生まれる。しかし、そこには自身の借金問題が大きくのしかかり、妊娠中の彼女には子どもの父親として認知しないと言われる始末。国中のメディアも注目するなか、この裁判の行方は?ダヴィッドは子供たちに正体を明かすのか?そして、誰も知らなかった精子提供で得たお金の使い道とは—。
男が悩みに悩んで決断するラストまで、大いに笑って、涙する、奇跡の物語がスクリーンに花開く!

かつてない壮大な物語に、カナダの才能が大集結。
笑いと感動の物語を絶妙なバランスでみせる!

約2年の間に「スターバック」という仮名で693回の精子提供を行い、結果533人の子の父親になってしまうというとんでもない物語を生みだしたのは、『大いなる休暇』(09)の脚本で知られるケン・スコット。本作ではマーティン・プチとともに笑いと感動が同居する秀逸な脚本を共同執筆し、監督としてその唯一無二の物語をスクリーンに映し出している。このオリジナリティあふれる物語を盛り上げるのが、カナダの個性派俳優たち。物語の主人公でなかなか大人になれない42歳のダヴィッド・ウォズニアックには、俳優・コメディアン・監督など、マルチな才能で活躍を続けるパトリック・ユアール。ダメダメな男でも、なぜか人にだけは愛される不思議な魅力を持つダヴィッドをコミカルかつ繊細に演じる。そんなダヴィッドの彼女で、出産に対する不安を抱えるヴァレリー役にはカナダのTV界で活躍するジュエリー・ル・ブルトン。ダヴィッドの弁護を担当する子だくさんの臨時弁護士役には、カナダで自身の冠番組持つアントワーヌ・ベルトランが挑んでいる。ちなみに、原題の”STARBUCK”とは、世界中に20万頭の子どもたちがいる、カナダの超優良種牛の名前に由来している。

世界中の映画祭で大絶賛! 
ハリウッドも嫉妬する面白さに早くもリメイク決定!
ケン・スコットが再びメガホンを取る!

リメイクや続編ものばかりが氾濫する映画界。『人生、ブラボー!』はそんな世の風潮に待ったを突きつける! オリジナリティあふれる秀逸な脚本で、笑いとともに家族の在り方、そして人生とはなにかをハートフルに描いた本作は、トロント国際映画祭やサンタバーバラ国際映画祭を始めとする世界中の映画祭で大喝采をあび、リメイク権の争奪戦に。その結果、スティーブン・スプリバーグ率いるハリウッドのメジャースタジオ「ドリームワークス」が権利を獲得した。オリジナル版の絶妙な笑いと、じんわりと心に響いてくる温かいドラマに感動したスピルバーグは、オリジナルの風合いを生かすためにリメイク版でもご本家同様、ケン・スコットに監督と脚本の続投を依頼。スコットがハリウッドのために新たに脚本を焼き直してメガホンを握るだけでなく、オリジナル版のアンドレ・ルーローがプロデューサーを務める。また、歌とダンスナンバーをふんだんに織りこんだボリウッドバージョンの製作も進行中。世界中に『人生、ブラボー!』の優良な遺伝子が拡散中なのだ!

ストーリー


2011年——。42歳のダヴィッド・ウォズニアック(パトリック・ユアール)は父親が経営する肉屋で肉の配達を担当しているものの、遅刻に配達忘れは当たり前。しかも、ついつい借りてしまった借金総額は80,000ドル(約640万円)に膨れあがり、暴力的な取り立てに命の危機にもさらされていた。銀行に借り入れを懇願するも相手にされず、借金返済のために自宅で大麻を栽培してお金を作ろうと考える始末。いつでも失敗ばかりで兄弟たちにもあきれられていた。

そんなある日、彼の生活を激変させる出来事が2つ起こる。
まずは婦人警官の恋人ヴァレリー(ジュリー・レブレトン)の妊娠発覚。しかし、妊娠告白を受けたダヴィッドの困惑した様子と、彼のだらしない生活ぶりに業を煮やした彼女は、デヴィッドの力は借りず、自分ひとりで子どもを生み、育てると宣言するのだった。
そしてもう一方は、突然自宅にやってきた見知らぬ弁護士から聞かされた驚愕の事実。
話はさかのぼるのこと23年前。
1988年——。ダヴィッドは、約23カ月にわたり「スターバック(STARBUCK)」という仮名で693回の精子提供を行っており、その報酬として24,255ドル(当時のレートで約250万円)を受け取っていた。ところが、クリニック側がダヴィッドの優良精子をすべての患者に提供してしまい、結果、533人の子どもが誕生してしまったのだという。
つまり、ダヴィッドは現在533人の父親なのである。そして、そのうちの142人がこれから「スターバック」、つまり遺伝子上の父親の身元開示を求める訴訟を起こす予定なのだという。もちろんダヴィッドは精子提供を行うたびに匿名契約書にサインをしていたのだが、一部の子どもたちはその契約書自体に違法性があると主張をしているという。身元を明かすつもりのないダヴィッドは突然の話に逆ギレ。弁護士が残していった142人の子どもたちのプロフィールもゴミ箱に投げ込むのだったが……。どうにもそのプロフィールが気になり、押さえきれない好奇心から彼はその中の1枚に手を延ばしてしまう。すると、そこには自分が応援するサッカー国内リーグのスタープレイヤー、リカルド・ドナテッリの名前があった。「まさか彼が自分の子どもだったとは!」。

この出来事でほかの子供たちにも俄然興味がわいたデヴィットは、次々とプロフィールをチェックし、自分が父親だという事実を隠しながら実子たちに会いに行く。そして、俳優を目指す青年、薬物依存症の少女、路上ミュージシャン、重度の障害を持つ子など、境遇や生活環境がまったく違うものの、自分の遺伝子を共有している子どもたちと不思議な交流を持つうちに、自分は守護天使として彼らを見守る責任があり、「スターバック」だと明かすことが使命なのではないかと、心が揺れ始める。

そんなとき、ダヴィッドは、父親が自分の借金のせいで取り立て屋に襲われたと聞かされる。なんとかして金を工面しなければ、家族の命まで危険にさらすことになってしまう。そこでダヴィッドは金のためと割り切り、意に反しながらも原告である142人の子どもたちと、さらには名誉棄損でクリニックを反訴することにしたのだ。

国中のメディアも注目するなか、この裁判の行方は?ダヴィッドは子供たちに「スターバック」と明かすのか?そして、誰も知らなかった精子提供で得たお金の使い道とは—。

スタッフ

監督・脚本:ケン・スコット 『大いなる休暇』(脚本) 

キャスト

パトリック・ユアール、
アントワーヌ・ベルトラン

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