ヴィーナス・イン・エロス 天使たちの詩歌
原題:Venus in Eros
2012年/イギリス・日本/83分/HD カム/ヴィスタ・サイズ/日本語字幕:今井孝子 製作・提供:RM EUROPE/ 配給:オープンセサミ
2012年10月20日よりオーディトリウム渋谷、10月27日より横浜シネマジャック&ベティにてロードショー
公開初日 2012/10/20
配給会社名 1356
解説
天空から舞い降りた天使たちの歌声と類いまれなる肢体を持つヴィーナスとの奇蹟のコラボレーション
訪れる者もまばらな深い森の奥にひっそりとたたずむヴィーナス像と彼女を守護するかのように据えられたダヴィデとエロス。動くはずのない三体の彫像に命が吹き込まれたとき、密やかで幻想的な恋の悲劇の幕が上がる…。
移りゆく四季を背景にした神話とファンタジーにインスパイアされたこの独創的な物語の監督を手がけるのは、長年、ロック・ミュージックと映画ジャーナリズムの世界で活躍してきた今井孝子。当初はプロのバレエ・ダンサーを目指していたという彼女はダンスへの造詣も深く、これまでの既成の概念を打ち破ったダンスと音楽を融合した無声映画的なアプローチによる音楽ファンタジー詩劇の造形に果敢に挑戦した。この作品は彼女にとって初めての長篇監督・脚本作である。
彼女の意図を汲み、快く参加してくれたスタッフ・キャストも一流揃いだ。主役のヴィーナスに扮するのは日本のみならず、アジア各国でセクシー女優としての地位を確立し、最近作『3D SEX & 禅』(11)も話題の原紗央莉。女性も憧れるそのエロチシズムあふれる肢体を惜しげもなく披露している。その彼女が愛するダヴィデ役には高い技術と演技力を兼ね備えた世界的トップ・ダンサーのアラン・ヴィンセント、森番のソノヤに扮するのは日系・アルゼンチン系英国人で、ロイヤル・バレエ・スクールで訓練を受け、今はロンドン、ニューヨーク、パリ、東京などでスーパー・モデルとして活躍するソノヤ。音楽を提供するのはサウス・ロンドン在住の7歳から14歳の少年たちがその限りなく美しい声で織り成すボーイズ・ヴォーカル・ユニット、リベラとその音楽監督・プロデューサーであるロバート・ブライズマン。日本でも絶大な人気を誇るリベラが劇中でヴィーナスに歌を捧げるシーンではその人知を越えた美しいハーモニーに、主役の原紗央莉が思わず泣きじゃくってしまうほどだった。そして音楽にはもうひとり、神戸生まれでニューヨーク在住のコンポーザー・ピアニスト天平がテーマに沿った繊細なピアノ楽曲を提供している。
ストーリー
ある深い森の奥にひっそりとたたずむヴィーナスの像。
冬の最後の雪が降り、融け始めた氷は、せせらぎに変わっていく。
春の訪れとともに、ヴィーナスの傍らに新しく二体の像が据えられた。
ダヴィデとエロス。ヴィーナスは、一瞬にしてダヴィデに恋心を抱く。
ある夏の夜、月光の下、まどろむヴィーナスは夢を見る。
夢の中で、人間に変身したヴィーナスは、ダヴィデが自分を愛していることを知る。二人の仲を嫉妬したエロスは、自分を造形した彫刻家に矢を放ち、
その心を操ってヴィーナスを破壊させようとする。恋のもつれは悲劇に転じてゆく。
時が流れ、森の色彩は落ち葉の黄金から雪の純白に変わっていく。
雪の降るクリスマス・イヴに7人の天使たちが森を訪れ、ヴィーナスのために歌い、その傷ついた心を癒してくれた。天使たちは歌い終わると、「メリー・クリスマス!」と言いながらヴィーナスと握手し、暗闇の中に消え去っていった。やがて雪は吹雪となり、ヴィーナスの運命は再び劇的に変わっていく…。
スタッフ
監督・脚本・プロデュース:今井孝子
作曲:ロバート・プライズマン、天平(ピアノも)
歌:リベラ
撮影:ニック・ゴードンスミス
編集:ドミニック・ジェイコブス
編集監修:ニック・マカハーティー
サウンド:ピップ・ノートン
コスチューム・デザイン:サラ・センソイ
コレオグラフィー:ダレン・エリス
第一助監督:マルシア・ゲイ
ヘアメイク:クリスティーン・アルソップ
プロダクション・デザイン:ウィル・ランドール
キャスト
原紗央莉
アラン・ビンセント
ダレン・エリス
ソノヤ
マーティン・コリンズ
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