人気の萌えコミック、待望の映画化。

2012年/日本/カラー/91分/ 配給:アイエス・フィールド

2012年11月17日よりシネ・リーブル池袋、テアトル梅田ほか全国順次ロードショー

©2012 Yukiwo・フレックスコミックス/「武蔵野線の姉妹」製作委員会

公開初日 2012/11/17

配給会社名 1250

解説


埼玉県某市、武蔵野線沿線のN座駅近くに建つ高級マンションでセレブ生活を満喫している美少女姉妹、通称ランとパンドラ。趣味のロリィタファッションに身を包み怠惰な日々を過ごす優雅なニート生活を営んでいた。そんなセレブニートな生活に疑問を感じていたパンドラは、秋葉原のメイドカフェ「姫武者」で働くことを決意する。「我々、姉妹にとって働くということは最も犯してはならない罪!」と血相を変えるランだが、働くことで“リア充”していくパンドラの様子に戸惑いと反発を覚え始め…。

ウェブコミックの「FlexComixブラッド」で2007年12月14日より連載が開始され、2008年6月10日にウェブコミックの「FlexComixネクスト」へ移籍以降も好評連載中(2012年8月現在)の『武蔵野線の姉妹』。「稀代の萌え絵師」と讃えられるユキヲが描くゴシック・アンド・ロリィタの見た目可愛らしい女の子のキャラクターとは対照的なシュールかつナンセンスな笑いの世界が幅広い読者のツボを押さえ、2012年5月に単行本も第5巻目が発売された人気の萌えコミック、待望の映画化。

才色兼備で巨万の富を持ち、でもニートでヲタクな姉と、BL漫画にはまる妹を中心とした残念な人たちが繰り広げる、常人の常識でははかることのできない世界(△×○□※♨☾☎〒〜〜〜!!!)は原作同様に観る者を“衝撃”(ここは「看板に偽りなし」の自信あり。笑撃とかじゃなく、ほんとに衝撃です)の超・激アツゾーンに突入させること間違い無し!

映画の主な舞台は秋葉原のメイドカフェ。今となっては何ら珍しくもない設定だが、2012年はなんと秋葉原にとってメモリアルイヤーなのだ。秋葉原初の常設型メイドカフェ「Mary’s(メアリーズ)」が2002年に登場してから10年、そして秋葉原のシンボルとも言える「ラジオ会館」旧本館ビル(2012年8月現在新築工事中)が1972年に完成してから40年になるのだ。それだけではない。「秋葉原」(台東区)の住居表示が実施されてから48年。48と言えば「AKB48劇場」のグランドオープンから7年と、節目ではないがとにかく街の元気を象徴しているではないか。そんな秋葉原の街、はランとパンドラが放つ凄まじいまでの衝撃波に、果たして耐えることがきるのか!?

その衝撃のコアたる緑川蘭子【通称ラン】を演じるのは、役柄同様にヲタク文化に造詣の深いアイドルの加藤夏希。妹の緑川ひかる【通称パンドラ】を演じるのは「AKB48 27thシングル選抜総選挙」においてネクストガールズ入りを果たした仲谷明香。名古屋から秋葉原に進出してきたネットアイドル、英由良を演じるのは、仲谷明香と同じくネクストガールズ入りを果たした中田ちさと。そのほか、ミュージカル『テニスの王子様』出身の浜尾京介、ジュノンボーイの日和佑貴、『僕等がいた』などの小松彩夏、異色のアイドルメタルグループ「アリス十番」の桜のどか、爆発を目指し地下でマグマをため込むアイドルユニット「スマイル学園」の飯田ゆか、芸能界いちの強面兄弟の兄、小沢仁志など、王道、異色なキャストに加え、エンディングテーマを『機動戦艦ナデシコ』オープニング主題歌『YOU GET TO BURNING』の大ヒットを持つ松澤由美、挿入歌に元「SDN48」の伊藤愛がそれぞれ担当。監督は2006年に山口雄大と共同監督で放った超絶スプラッタ『MEATBALL MACHINE -ミートボールマシン-』で多くの映画ファンを唸らせた山本淳一。

ストーリー






埼玉県某市、武蔵野線の沿線に建つ高級マンションでセレブな生活を満喫している美少女姉妹の緑川蘭子【通称ラン】と緑川ひかる【通称パンドラ】。ランは小学生の頃から始めた株で巨万の富を蓄え、その美貌に加え大学を首席で卒業するほどの頭脳を持ちながら働くこともせず、毎夜オンラインゲームのチャットに明け暮れる始末。しかも脂っこい食べ物が大好物。BL漫画好きのパンドラは気まぐれな性格の姉の面倒を姉のお金で見ているのであった。そんな2人の日常は、趣味のロリィタファッションに身を包み、怠惰な時間を過ごしつつも、たまに秋葉原に行ったりと…。

そんなセレブニートな日常に疑問を感じたパンドラは、秋葉原のメイドカフェ「姫武者」で働くことを決意し、ランにそのことを告げる。「我々、姉妹にとって働くということは最も犯してはならない罪!」と血相を変え、更にはメンズの存在すら疑うランだが、パンドラの心が揺らぐことはなかった。

メイド服に身を包み、ぎこちない接客ながらも店長の宗方や先輩メイドのしずるのアドバイスもあり、徐々に「メイド」という仕事に慣れていくパンドラ。パンドラのいない部屋に昼間ひとりでいても退屈なだけのランは暇つぶしに姫武者にお客として顔を出す。怠惰な日々から脱し、日々の疲れを癒されたいヲタクを相手に、生き生きとした表情で店内を立ち回るパンドラの、まさにリア充する姿を見せつけられるランは戸惑いと共に反発をも覚える。
そんなある日、自分のブログで羞恥と可憐のギリギリ境界線をパソコンの向こうにいるヲタクたちに見せつけ、ネットアイドルとして絶大な人気を誇る英由良が名古屋からひとり上京し、姫武者でメイドとして働くことになる。お客のヲタクの前ではか弱い乙女の姿を見せつけるも、本当は気の強さが勝る「チョー(超)」が付くほど猫かぶりの性格がランと合わずに、何かと喧嘩をおっ始める2人。とは言え、由良の人気でお店は連日大繁盛。

ところが、何かとにぎやかな日々の裏側で、秋葉原の存亡に関わる恐るべき陰謀が着々と進行していたのである。ラン、パンドラ、由良、そしてお店で大騒ぎのヲタクたちは、その陰謀の魔の手が自分たちに忍び寄っているとも知らずに…。

スタッフ

監督:山本淳一
製作:嶋田豪、平井清隆、小泉貴裕、安部秀鵬
企画:福原聴
エグゼクティブプロデューサー:星野晴美、玉盛篤史
プロデューサー:関顕嗣、芳賀正光
ラインプロデューサー:宮下昇
原作:ユキヲ
脚本:山本淳一
撮影:早坂伸
照明:福長弘章
録音:吉方淳二
編集:山本淳一
音楽:A・O・I
主題歌:松澤由美

キャスト

加藤夏希
仲谷明香(AKB48)
中田ちさと
浜尾京介
日和佑貴
小松彩夏
唐橋充
東亜優
氏神一番
長州小力
石見よしまさ
藤井ペイジ
小沢仁志

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