2012年/日本/カラー/113分/ 配給:天のしずく製作委員会

2012年11 月 3 日(祝・土)より東京都写真美術館ホール ほか 全国劇場ロードショー !

(C)2012 天のしずく製作委員会

公開初日 2012/11/03

配給会社名 1354

解説


本作品は辰巳芳子(87 歳)の願いが凝縮したスープの物語です。脳梗塞による嚥下障害(えんげしょうがい)で食を楽しむことを出来なくなった父親への愛の発露として生まれた辰巳芳子のスープ。その一滴には、口にした幼児から老いてゆく人たちまで、生きる喜びと、与えられた命を輝かせる奇跡が溶けています。

 海、山、畑の恵みを渾然一体化し、最も吸収しやすい状態にしたスープ。映画では、美しい映像で、日本の自然を食の風景として描き、この国が未来に残すべき豊かさに気づかせてくれます。

 彼女はなぜ「いのちのスープ」作り続けるのだろうか?そこには、今まで語られたことのなかった辰巳芳子の物語が込められていました。「いのち」に対して真摯に向き合う、辰巳芳子の長い人生から「生きるということは食べつづけることである」という真理が見えてきます。食はいのちを作り、愛を表現する場なのです。生きていく人間の尊厳、その根幹には食があるという感動のドラマが完成しました。

 監督・脚本は河邑厚徳(かわむらあつのり)映画監督。女子美術大学教授。元 NHK ドキュメンタリー番組ディレクター/エグゼクティブ・プロデューサー。在籍 39 年間で、NHK『がん宣告』『シルクロード』『アインシュタイン・ロマン』『チベット死者の書』『インターネットドキュメンタリー・地球法廷』『エンデの遺言』『世界遺産プロジェクト』などのドキュメンタリー作品で新しい映像世界を開拓し、知の冒険を続ける映像ジャーナリスト。精神世界、アート、現代史などをテーマに国内外の賞を多く受賞するなど高い評価を受け、日本のドキュメンタリーのスタンダードを確立する。ナレーションは俳優の谷原章介。谷原章介によるドキュメンタリー映画のナレーションは今回が初チャレンジとなりました。作中の朗読は女優の草笛光子によるもの。

ストーリー

スタッフ

監督・脚本:河邑厚徳
朗読:草苗光子 
ナレーション:谷原章介

キャスト

辰巳芳子 

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