原題:THE COURIER

リミットは60時間、この結末は誰にも見破れない その男は、ただ “クーリエ(運び屋)”と呼ばれた

2011年/アメリカ/カラー/シネマスコープ/95分/ドルビーSR/ PG12/字幕翻訳:加藤真由美 配給:日活 配給協力:シナジー 宣伝協力:フレスコ、太秦

2012年7月7日(土) 銀座シネパトスほか全国順次ロードショー

© 2011 COURIER PRODUCTIONS, LLC.

公開初日 2012/07/07

配給会社名 0006

解説


●世界が固唾をのんだ衝撃作『パラダイス・ナウ』の、
ハニ・アブ・アサド監督最新作
自爆テロを目論むパレスチナ人青年2人の40時間を描いた衝撃作『パラダイス・ナウ』(07年日本公開)で、パレスチナ映画として初めてアカデミー賞外国語映画賞にノミネート。米ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞、及びベルリン国際映画祭・観客賞ほか3部門受賞に輝いた、世界が注目する俊英ハニ・アブ・アサド監督の最新作である。

●謎の受取人イーヴル・シヴル、死闘の果てに見える真相とは……
「クーリエ(=運び屋)」と呼ばれる男が、その凄腕を見込まれ強要されたのは、正体不明の人物イーヴル・シヴルに鞄を届ける仕事だった。猶予は60時間。誰も顔を知らず、生死さえ定かではないイーヴルを捜すクーリエの行く先々に転がる複数の死体。組織からも警察からも追われ、幾度もの絶体絶命の危機を切り抜けるクーリエを待ち受けていたのは、予想もしなかった驚愕の真相だった…。

●猶予は60時間、迫りくる緊迫感……
タイムリミットが刻々と迫る中、息つく暇もなく繰り広げられる、緊迫感みなぎるバトル・オブ・サバイバル。エッジの効いたスピーディな展開と、縦横に張り巡らされた巧妙な伏線、絶妙なタイミングでインサートされるフラッシュバックが煽り立てるスリル感は、最後まで観客の目を釘付けにして離さない。まさに、国際監督として評価されるアサド監督の才気がほとばしる、本格派ミステリー・サスペンスの登場である。

●ジェフリー・ディーン・モーガンとミッキー・ローク、意外性あるキャスト!
主人公クーリエを演じるのは、『ウォッチメン』(09)のコメディアン役で強烈な印象を残した、ハリウッド注目株ジェフリー・ディーン・モーガン。死闘を繰り返すタフガイながら、愁いを秘めた眼差しがセクシーなクーリエを、リアリティのあるアクションと、あふれるカリスマ性で魅せきっている。一方、クーリエと行動を共にするうちに惹かれ合う中国系女性アナを、アジアからハリウッドに進出した実力派女優ジョシー・ホーが好演。カポ夫妻に扮したミゲル・フェラーとリリー・テイラーなど、個性派ベテラン俳優が脇を固める。さらに、『レスラー』(08)で米ゴールデン・グローブ賞ほか数々の主演男優賞をものにしたミッキー・ロークが、特別なメイクでカメオ出演。映画にミステリアスな趣を加味し、出番は少ないながら圧倒的存在感を見せる。

●世界一流のスタッフ陣!
ラッセル・クロウほか、オーストラリア出身スターたちのハリウッド進出に貢献したプロデューサー、ゲイリー・ハミルトンをはじめ、『リトル・チルドレン』などで知られる名手アントニオ・カルヴァッシュが撮影を担当。名匠シドニー・ポラックのほとんどの作品で編集を手がけてきたウィリアム・スタインカンプが、見事な編集テクニックでサスペンスを盛り上げる。

ストーリー





中身も目的も一切問わず、指定された場所と時間に確実に荷物を届けるプロの運び屋“クーリエ”。 そんなクーリエの腕を見込んだ男が、鍵のかかった鞄を2日半(60時間)以内に、行方知れずの男“イーヴル・シヴル”に届ける仕事を強制的に依頼する。報酬は10万ドル。クーリエは、「イーヴルはマックスウェルの所にいた殺し屋か何かだ。顔は誰も知らない」という親友スティッチの情報をもとに、マックスウェルの会計士の居場所を突き止める。銃を入手したクーリエはスティッチに育てられたという謎の女アナが操縦するセスナ機でセントルイスへ。銃器密売の2人組は、イーヴルを捜していると聞くと、「関わるな。相手は死神だ。追えば命がない」と警告する。
会計士の家に行くと、彼は書類を燃やして逃げようとする。追いついたクーリエに、「イーヴルに見つかったら命はない。奪われた物を奪い返す気だ」と言う彼を、不意に現れた男が射殺。その男もまた、クーリエとの乱闘の末、鍬の刃に頭を打ち付け絶命する。
ニューオリンズに戻ったクーリエは、死んだ男が持っていた暗殺リストに「ニューオリンズ」と記された男が、詐欺師ジャック・ストローであることを知り、彼のもとに急ぐ。だが、銃を持った殺し屋夫婦カポに先回りされて銃撃戦となり、ストローと共に車で逃走。車中で、親子同然だったイーヴルとマックスウェルの間で起きた、10年前の惨劇について語ったストローは、カポ夫妻による故意の衝突事故で即死してしまう。
警察に勾留され、彼の行く先々に転がっている死体について説明を求められるクーリエ。だが、何者かが手を回し、程なく釈放される。
帰宅したクーリエは、部屋に仕掛けられた盗聴器を発見。全ては依頼主、実はFBI捜査官リスピーの仕業に違いないと確信する。けれど、リスピーは盗聴も釈放も自分ではないと否定。仕事を降りようとするクーリエに、「イーヴルが望む物は君だ。生き残る道は、先に奴を見つけること。この鞄が命綱だ」と断言する。そのリスピー捜査官のPCには、ロシア人の運び屋や、イーヴルとマックスウェルの過去を知る男など、4年にわたるイーヴル捜査で得た証言者たちの記録映像が保存されていた。
早朝、マックスウェルに雇われたカポ夫妻が急襲。辛うじて逃げ延びたクーリエは、彼らを追ってラスベガスへ。だが、罠に嵌ったクーリエは、カポ夫妻による苛酷な拷問に耐えて反撃。マックスウエルのいるカジノ・パラダイスへと駆けつける。そこでクーリエの目に飛び込んできたのは、ガラスに反転して映った「ELVIS LIVE(エルヴィス・ライブ)」=イーヴル・シヴルの電光文字だった。振り返って見たステージで、エルヴィスに変装して歌っているのは…。

スタッフ

監督:ハニ・アブ・アサド
製作:コンロイ・チャン、ゲイリー・ハミルトン、マイク・ガブラウィ、R・C・エヴァーベック、デイル・ポニーヴァシュ
脚本:ピート・ドリス、ブラノン・クームズ
撮影:アントニオ・カルヴァッシュ
プロダクションデザイン:トム・リゾウスキ
衣装デザイン:キャロライン・エスリン=シェイファー
編集:ウィリアム・スタインカンプ
音楽:ニマ・ファクララ

キャスト

ジェフリー・ディーン・モーガン
ジョシー・ホー
ティル・シュヴァイガー
リリ・テイラー
ミゲル・ファーラー
ミッキー・ローク

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す