原題:Colombiana

美しき暗殺者、カトレア。 彼女の生きる意味…それはただ、復讐を果たすこと。

2011年/アメリカ・フランス合作/カラー/108分/ 提供:日活、ハピネット、ショウゲート 配給:ショウゲート

2013年02月02日よりDVDリリース 2012年9月1日(土)、新宿バルト9ほか全国ロードショー

© 2011 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - GRIVE PRODUCTIONS

公開初日 2012/09/01

配給会社名 0008

解説


 孤独な殺し屋と少女の交流をドラマチックに描き上げ、製作から18年を経て、今なおファンの熱狂的な支持を受けている1994年の大ヒット作『レオン』。監督のリュック・ベッソンはかねてから、何年かかっても、その続編を作りたいと公言してきた。そんな強い思いから派生した『コロンビアーナ』は、『レオン』の血脈に連なる第一級のアクション・ドラマだ。

 主人公のカトレアは、南米コロンビア出身のしなやかで美しい女性。子どもの頃、裏社会のボスによって目の前で家族を惨殺されて以来、復讐を胸に抱いて成長してきた。米国、シカゴで大人に成長し、凄腕の殺し屋として暗躍する現在も、その思いはいっさいブレることがない。殺し屋となって以来、23件の困難な仕事をこなしてきた彼女は、ついに憎き仇の尻尾をつかむ。しかし敵もカトレアの動きを敏感に察知していた。そればかりか、FBIも彼女の正体に着実に近づいている。追いつめる者から追いつめられる者へ。やがて訪れる悲劇を乗り越え、カトレアはついに最後の戦いに臨む。長年の因縁にケリを付け、人生の壁を乗り越えるために……。

 コロンビア国花と同じ名のヒロインは、その美しさそのままの容姿を持つ。しかし、“綺麗な花には棘がある”の格言どおり、一筋縄ではいかない存在だ。『レオン』の幼いヒロイン、マチルダがそのまま成長したような強い復讐心を抱き、それを生きるうえでの原動力にして、クーガーのような冷静さとどう猛さを武器に暗殺の仕事をこなしてきた。一方では、家族を愛し、最愛のパートナーを大切にする優しさを見せる。そんな彼女の複雑なキャラクターにフォーカスしたエモーショナルな物語は、混迷の時代を生きる現代人の共感を強く引き付けるに違いない。カトレアの若々しい肉体が躍動するさまを遺憾なくとらえたアクションも、大きな見どころだ。

 製作と脚本を手がけたリュック・ベッソンの号令の下、『トランスポーター3 アンリミテッド』のオリヴィエ・メガトン監督や、共同脚本家で『フィフス・エレメント』以来の盟友ロバート・マーク・ケイメンといった信頼できるスタッフが結集。それだけでも鉄壁というべき布陣だが、ヒロインに『アバター』でブレイクしたゾーイ・サルダナを迎えたことで、本作はまさしくパーフェクトとなった。長いリーチを生かし、脚線美を披露して、しなやかに、スピーディに立ち回る彼女のルックは“絵になる”という言葉がふさわしいばかりか、行動する女性の美しさ・凛々しさをくっきりと浮き彫りにする。アドレナリンをかき立てずにおかない、21世紀最強の復讐の天使を見よ!

ストーリー




深い悲しみと怒りが、彼女を孤独な戦いへと駆り立てる——。

 1992年、南米・コロンビア。マフィアの幹部を父に持つ9歳の少女カトレア(アマンドラ・ステンバーグ)は、目の前で家族を惨殺される。抹殺を指示したのは地元のボス、ドン・ルイス(ビトー・ベニテス)。実行犯である、その片腕マルコ(ジョルディ・モリャ)は、カトレアの父親が隠したものを探し求め、カトレアにそのありかを吐かせようとするが、彼女は隙を突いて逃走。父に言われたとおり、国境を越えてアメリカ、シカゴにいる叔父エミリオ(クリフ・カーティス)を頼る。裏社会の実力者であり、抗争で息子を亡くしているエミリオは彼女を温かく迎え入れ、実の娘のように愛した。親の仇を討つために殺し屋になりたいというカトレアに、エミリオは、まず真面目に学校に通うよう諭すのだった。
 15年後、成長したカトレア(ゾーイ・サルダナ)は自らの意志を貫き、エミリオが手配した“仕事”をこなす殺し屋に成長。その手際は鮮やかそのもので、厳重な監視下に置かれた留置場内の標的さえも始末する凄腕ぶり。4年に渡って、この連続殺人を追っているFBI捜査官ロス(レニー・ジェームズ)にも、まったく手がかりをつかませない。カトレアはそれをあざ笑うかのように、わざと過去22人のターゲットの遺体にカトレアの花を口紅で書き残していたが、それは同時にドン・ルイスとマルコをあぶり出すための策でもあった。一方で、画家である恋人ダニー(マイケル・ヴァルタン)と過ごす時間は彼女にとって唯一、心の安らぐ時。たとえ、本名や自分の正体を明かせない後ろめたさがあったとしても……。

 エミリオは、そんなカトレアの無防備かつ無鉄砲なやり方を案じながらも、23件目の仕事を任せた。警戒厳重な豪邸に浸入し、またしても難なく標的を始末するカトレア。しかし、15年前に殺し損ねた少女のことを忘れていなかったドン・ルイスは、ここにきてついに動き出す。マルコを米国に差し向け、裏社会の情報網を駆使してジワジワと彼女に近づいていった。一方のロスも、ダニーが何気なく撮った寝顔の写真からカトレアを容疑者としてマーク。不審な動きを察したエミリオは断腸の思いでカトレアに絶縁を宣言する。
 危険はすぐそこに迫っていた。FBIはカトレアの自宅に踏み込み、マルコはシカゴに乗り込んできた。やがて起こる、新たな悲劇。すべてに決着を付けるべく、カトレアは銃を手に取る。心を引き裂かれ、絶望に打ちひしがれる彼女には、もはや燃え盛る復讐心しか残されていなかった……。

スタッフ

監督:オリヴィエ・メガトン
脚本:リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン

キャスト

ゾーイ・サルダナ
ジョルディ・モリャ
レニー・ジェームズ

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