2011年/日本/カラー/132分/ 配給:ティ・ジョイ

2012年5月26日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開

(C)2011『まだ、人間』フィルムパートナー

公開初日 2012/05/26

配給会社名 0534

解説


撮影時26 歳、時代の空気を見事に捉えたのは、東京大学出身で、これが劇場デビュー作と なる新人・松本准平。絶望の淵でもがきながらも、曖昧に生きるしかない「人間の矛盾」と いう本質的なテーマを中心に据え、これまでの日本映画にない新しい表現スタイルで、現代 に生きる若者の迷いや不安、混沌を描き、果てしない絶望と孤独、そしてその向こうに確か な希望を提示する。

金に縛られたエリートサラリーマンを演じるのは、「日本映画を動かす100 人」に選出され、 『バレットバレエ』『クローズZERO』など俳優として活躍しながら、同時に映画監督として も作品を生み出し続ける映画界の異端児・辻岡正人。婚約者を殺された美しき未亡人を演じ るのは、AV 界をトップで引退し、自叙伝『籠』で自身も壮絶な半生を明らかにした、女優 ・穂花(ほのか)。今作がスクリーンデビューとなり、ハリウッドで演技を学んだ新人・上 山学(うえやままなぶ)は、男しか愛せないクリスチャンという難しい役所を見事に演じ きり、『冷たい熱帯魚』の好演により数々の映画賞を受賞した・でんでん、日本映画界に欠 かせない実力派女優・根岸季衣が若手陣の脇を固める。主題歌はクラシックの要素を採り 入れた唯一無二の世界観で注目を集めるインディーズバンド・チーナ。

日本映画の新しい才能がぶつかりあう今作は、現代に生きるうえで抱える複雑な想いをスト レートかつ、切実にスクリーンに叩きつけ、その向こうに確かな未来を掴み取る、 異質にして究極の【人間讃歌】 !誰も見たことない鮮烈な一作が誕生した!

ストーリー


一人は、恋人の死の謎を追う女。
一人は、キリストに縋る同性愛の青年。
絶望の闇の中で< 絶対愛> を希求する──魂の乱反射。
「まだ、人間」の劇的終幕< カタストロフィ> まで、あと132分。

「東京の真ん中はからっぽ。僕たちの真ん中にはいったい何があるんだろう。」
一人の男が殺され、そして金が消えた。

大手企業のエリートサラリーマン達也は、儲けのため彼に不正流用した金を探して、 死んだ男の婚約者であったルカと出会う。金を探せば犯人も見つかると考え、動き 出す二人。

一方、達也はその捜索の途中で、大学の後輩であるリョウと出会い、金のない彼を 自宅に住まわせていた。同性愛者のリョウは密かに達也への想いを胸に抱く。しか し、リョウには知られざる過去があり…

乱れ、足掻き、もがいて、交錯していくそれぞれの想いや言動は、やがて魂の絶叫 へと変わり、三人は思いも寄らない展開へと吸い込まれてゆく。

スタッフ

監督:松本准平
脚本:松本准平

キャスト

辻岡正人
穂花
上山学
でんでん
根岸季衣

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