2012年/日本/カラー/??分/ 配給:桃まつり

2012年3 月17 日(土)〜渋谷ユーロスペースにて、レイトロードショー決定!

公開初日 2012/03/17

配給会社名 1041

解説


女性監督集団“桃まつり”が1年の充電期間を経て上映決定!

2006 年にはじまった桃まつりは、今年で5回目を迎える。毎年3 月にユーロスペースで上映を行い
2週間で1,500 人以上の動員を記録する。新たな才能発掘の場として、日本全国の映画祭のみならず海外の映画祭からも注目を集めている。去年は様々な都合から開催は延期されたが、8月にオーディトリウム渋谷で開催された回顧上映『収穫まつり』にて2012 年に再始動を宣言。

桃まつりは「監督純度200%」である。
”桃まつり”は毎年一つのテーマに沿って、自主製作から宣伝までをおこなう女性監督による上映集団だ。燃え尽きるであろう撮影後には、上映フォーマットを整え、どのように作品を売っていきたいのか、どう見られたいのか、作り手が再度自らの作品と向き合い、頭手足を使ってセルフプロデュースしていく作業へ入る。最近では自主上映も多いが、“桃まつり”は監督にとって、観客にとっても濃密な体験をする出会いの場を形成している。桃まつりの監督は上映に立ち会うことを原則としており、撮影現場以外で、自作を観た人と上映直後に意見交換が出来ることは、いかなる批評でも、お互いにとって刺激を与え合うことになる。映画が上映され、感想が述べられ、受け止める、それが次回作へ繋がる。最後の行程まで、監督達の血が脈々と流れ、肉付けされている。

それだけではない、作品は勿論のこと、彼女達と対話をしてく中で、監督として、人間としての魅力に引き込まれていく。自主製作特有の脈打つ熱と純粋な表現が、宣伝や上映の側面においても強引なくらいに散りばめられている。余談ではあるが、目標にむかって力強く突き進む姿は、やはり愛おしく、この監督達のためなら、と手を差し伸べたくなる気持ちも、監督純度200%の所以である。今年も一筋縄ではいかない!?新作短編9本と監督達を、皆様へ、映画の未来へ自信をもってお届けします!是非お楽しみ下さい。
(桃まつり運営佐藤純恵)

<今年のテーマは“すき”>
あなたの“すき”なものは何ですか?好きだから強くなれることもあるし、嫌いになることもある・・・
どうやら“すき”のパワーは偉大な影響力があるみたい。感じる愛、恋、連帯などの愛情とそれにまつわる新作短編9本を上映。希望と甘美に満ちた“すき”のまつりがいよいよ開催!

ストーリー









『帰り道』

都会に憧れ出て行った奈美が、やむを得ない事情で田舎に戻る道中、幼い頃に川辺で会った老人のことを思い出す。奈美にとって故郷の象徴である老人の、子供の頃には分からなかった気持ちが分かり、そして、故郷で生きて行く決心をする。

『フィガロの告白』

夏休み。いつもの秘密基地に集まる、ヨネ、カゲやん、ナオヤ、岩さんの中学生男子4人組。
女子の話で盛り上がり、妄想を膨らませ、ついに好きな女子への告白を決行する。
果たして彼らの恋の行方は…?!
苦くて甘い果実のような、青春の1ページをお楽しみください。

『the place named』

戯曲『わが町』(作:ソートン・ワイルダー)をもとに、田舎町に生きる少女の一日の生活と、『わが町』第3幕の舞台稽古をしている劇団員たちが交互に描かれる。死者たちが生きている世界について話す戯曲の言葉は田舎町の日常に重なると共に、演じている役者自身にも投影される。役者とのプロセスの中で出来上がった作品である。

『春まで十日間』
3.11 の大震災の時、アムステルダム在住の若い日本人女性が日本にいるお母さんに電話をかけようとする。

『口腔盗聴器』

先代から続く、歯科医院を経営する男。歯科医院の入るビルのオーナーが亡くなり、新しいオーナーとしてその娘である女が嫁ぎ先から帰ってくる。
男はかつてその女に幼い恋心を抱いていた。時が過ぎ、初恋の面影の中で輝いていた少女の姿はすっかり消え、目の前に存在する月並みの女。
離婚をし、戻ってきたという女には、一人の娘がいた。少女は男にとっての青春の生き写しそのもの。男は、遂げることのできなかった想いが湧く反面、受け入れてもらえるはずのない失望感から、
男にしかできない少女との距離の縮め方を思いつき、実行していく。

『最後のタンゴ』

結婚前提で同棲していた年下の彼氏・シュンジが突然部屋を出て行き音信不通に。レイコは納得がいかない。腹が立つ。『もう帰る場所なんてないから!!』とばかりにシュンジの荷物をさっさと処分し引っ越しの準備を進めているのだが・・・。

『さめざめ』

夏子と卓が二人で暮らし始めて4年。アパートの2回目の更新がやって来た。夏子は「更新はしない」と言い、一人で不動産屋に通い新居を探しているが、卓にはその理由がわからない。更新の期限が近づくにつれますます機嫌悪くなる夏子は卓に向けてあるメッセージを発するが・・・。

『LATE SHOW』

叔父の所有していた雑居ビルの屋上で、叔父への憧憬にひたって過ごすまもる。まもるの古い友人・ひろしは、頑なで大きな身体のまもるに昔から追従している。叔父の3回忌の日、叔父の集めたアメリカ映画がかかる屋上。地元のバイカーとたむろする少女が現れると、まもるは少女に興味を示し始める…。

『SAI-KAI』

へたれヤクザの伸雄(ノブ)はある日幼なじみの西村(りょうちゃん)と再会する。ノブの恋人で、同じく幼なじみの夏美を交え再会を祝う三人だったが、彼らには歓迎せざる運命が待ち受けていた。

スタッフ

『帰り道』
監督・脚本竹本直美(たけもとなおみ)
15min./ HDV /16:9/5.1ch

撮影:高橋哲也
録音・整音:鈴木昭彦
助監督:加藤学
編集:塩谷友幸
ヘアメイク:橋本申二・長窪美恵(atelier ism®)
音楽:SIESTA
制作応援:粟津慶子・榮元謙之介
整音助手:西垣太郎
監督補:榎本敏郎

『フィガロの告白』
監督・脚本:天野千尋(あまのちひろ)
22min./16:9/stereo/HDV
撮影:満若勇咲
録音:茂木祐介
美術:金子陽介
音楽:原夕輝
ヘアメイク:寺沢ルミ
助監督:平波亘
制作:松尾圭太

『the place named』
監督・脚本・撮影・編集:小森はるか(こもりはるか)
36min/16:9/stereo/BD
録音:鈴尾啓太・菅野慧
整音:西原尚
舞台演出・脚本:原麻理子

『春まで十日間』
脚本・監督:Stefanie Kolk(ステファニー・コルク)
13min./16:9/STEREO/Full HD
カメラHayo van Gemert
ライトSanne van Rossum
録音・サウンドデザインStefan Meutstege
1st AD Marjan Lammers
編集Leonie Hoever
Executive Producer Niels Bourgonje
Production on set Raymon Hilkman
Luuk Hoekx
Susanne Copini
コンポーザーChris Christodoulou

『口腔盗聴器』
脚本・監督上原三由樹(うえはらみゆき)
27min/16:9/HDV/5.1ch
撮影:田辺清人
照明:山口峰寛
録音:中川究矢
助監督・編集:遠藤大介
制作:阿部沙蘭・赤羽健太郎・上原希望
録音助手:國谷陽介
照明助手:蟻正恭子・加藤大輝
音響:光地拓郎
音楽:秋元昌文

『最後のタンゴ』
監督・脚本・編集熊谷まどか(くまがいまどか)
31min. / 16:9 /stereo/HDV
撮影:境千慧子
録音:川原康臣
助監督:金沢勇大
/制作:剣持清美
脚本・編集協力:田中智章
音楽:IMO

『さめざめ』
監督・脚本・編集星崎久美子(ほしざきくみこ)
20min./16:9/stereo/HD
撮影:船本賢悟
照明:篠田力
録音:辻祥子
助監督:谷中啓太
ヘアメイク:村田エリ
整音:古谷正志
音楽:三枝伸太郎

『LATE SHOW』
監督・脚本・編集佐藤麻衣子(さとうまいこ)
26min./16:9/ステレオ/HD
撮影・照明:岡山佳弘
撮影助手:地村俊也
助監督:佐々木勝己
録音:楠田俊浩・高田浩紀・舛田龍也
美術:塩川節子
美術助手:山田亜矢子
音楽:榎坂和也・RAG SIX for Hi-A+ PRODUCTION
整音:中島雄介(JIAMS)・森田康介

『SAI-KAI』
脚本・監督名倉愛(なぐらあい)
27min./16:9/HDV/stereo
撮影:四宮秀俊
照明:玉川直人
録音:川口陽一
美術:伊藤淳
助監督:石毛麻梨子
制作:加藤綾佳
編集:大畑創

キャスト

『帰り道』

神農幸
高木彩那
阿部優香
小林千里
西沢利明


『フィガロの告白』

米本来輝
岩佐和明
影山樹生弥
清水尚弥
田代りさ
橋野純平


『the place named』
遠藤麻衣
原麻理子
栗原たづ
西山朱子
花戸祐介
深堀見帆
宮永聡


『春まで十日間』
山田美咲

『口腔盗聴器』

中台あきお
西尾瑠夏
横山真弓
矢野深雪
藤沼豊

『最後のタンゴ』
幸田尚子
松岡依都
美郷志郎
杉浦千鶴子

『さめざめ』
東加奈子
岡部尚

『LATE SHOW』
吉田みるく
うつだあずみ
市川太郎

『SAI-KAI』
松浦祐也
礒部泰宏前彩子
桐谷裕介
星宗哲
松添琢也
古谷克実
ほか

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