原題:The Mill and the Cross

2011年/ポーランド/スウェーデン/カラー/92分/
配給:ユーロスペース+ブロードメディア・スタジオ
配給協力:コミュニティシネマ・センター

2011年12月17日(土)より渋谷・ユーロスペースにて公開 他全国順次

(c) 2010, Angelus Silesius, TVP S.A

公開初日 2011/12/17

配給会社名 0131

解説


《バベルの塔》《雪の中の狩人》や寓話的な版画で人気の高い16世紀フランドルの巨匠ピーテル・ブリューゲル。『ブリューゲルの動く絵』はまるで絵の中に入り込み、絵画の世界を旅するような新しい絵画体験が味わえる体感型のアートムービー。ルトガー・ハウアー演じる画家ブリューゲルに導かれ、絵の中の人々の日常生活をなぞりながら、やがて名画に秘められた意味もが解き明かされてゆく。

絵画そのままの衣装をまとった豪華キャストらにより名画《十字架を担うキリスト》を再現した本作。最新の技術を駆使した美しい映像と、風車の回転や風景が奏でる荘厳な音に包まれ、3Dのような奥行きのある絵画空間に出合うことができる。

ルーブル美術館でプレミア上映されたウィーン王宮の至宝《十字架を担うキリスト》の魅惑の世界
ウィーン美術史博物館が誇るブリューゲルコレクションの逸品《十字架を担うキリスト》は、ゴルゴダの丘へ十字架を背負い歩くキリストの受難を描いた名作。

ブリューゲルは16世紀のアントワープを舞台に聖書の物語を描くことで、いつの時代にも通じる人間の愚かな振る舞いへの警鐘をこめた。映画では絵画にはない人々の日々の営みを暖かく見つめ、私たちの目前に、生きた物語としてブリューゲルの世界を蘇らせている。

ポーランドの鬼才レフ・マイェフスキ監督 × ルトガー・ハウアーら豪華キャストの競演
監督は『バスキア』(ジュリアン・シュナーベル監督)の原案・脚本を手がけたほか、NYのMoMAやヴェネツィアビエンナーレなどで作品が展示されるなど、アート界でも活躍するポーランドの鬼才レフ・マイェフスキ。その鋭い感性がブリューゲルの精神と共鳴し、アートそして映画ファンをも魅了した『エルミタージュ幻想』(アレクサンドル・ソクーロフ監督)や『真珠の首飾りの少女』(ピーター・ウェーバー監督)に劣らぬ傑作をうみだした。主演は『ブレードランナー』で知られるルトガー・ハウアー。これまでのイメージをうち破り、美術史上の哲人役を堂々とした風格で演じている。

また聖母マリア役にシャーロット・ランプリング(『まぼろし』、『メランコリア』)、ブリューゲルのコレクター、ヨンゲリンク役にマイケル・ヨーク(『オースティン・パワーズ』)ら映画界の実力派俳優たちが脇を固めている。

ブリューゲルにインスパイアされた斬新な制作手法
本作の絵画空間に入り込むような映像は①ブルーバックで撮影した俳優たち、②ポーランド、チェコ、オーストリア、そしてニュージーランドでロケしたシーンや風景、③マイェフスキ監督自身がキャンバスに描いた巨大な背景画、この3つの方法でデジタル撮影された映像を組み合わせることで創り出された。背景画とロケーション映像とをいくつか重ねた上に、ブルーバックで撮った俳優を置き、ニュージーランドで撮影した雄大な空のデジタル映像が加える…といった具合に、一つ一つの要素を丹念に重ね合わせることで、ブリューゲルの絵画に見られる遠近感を再現している。

ブリューゲルも、フランドル農村の風景の中にイタリア旅行で対峙したアルプスの雄大な山脈を導入するなど、合成風景的な手法を使っていた。本作はたんなる名画をめぐるノンフィクションではなく、マイェフスキ監督が当時随一のコンテンポラリーアーティストであったブリューゲルに制作プロセスを語らせることで、画家と映画との斬新なコラボレーションが生まれたといえよう。

ストーリー




スタッフ

監督:レフ・マイェフスキ

キャスト

ルトガー・ハウアー
シャーロット・ランプリング
マイケル・ヨーク

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