原題:Pianomania

究極の響きを求めて———

2009年ロカルノ映画祭 批評家週間部門グランプリ受賞

2009年/オーストラリア・ドイツ/カラー/93分/ 配給:エスピーオー

2012年1月21日(土)よりシネマート新宿ほかにて新春ロードショー

©OVAL Filmemacher / WILDart FILM

公開初日 2012/01/21

配給会社名 0116

解説


崇高なる芸術の誕生と、その瞬間のためだけに我が身を捧げる“マニア”たちの途方もない格闘の軌跡!

ロカルノ映画祭を皮切りに世界が熱狂した『ピアノマニア』は、スポットライトを浴びるピアニストではなく、彼らを影で支える調律師の存在に光を当てる異色ドキュメンタリーである。主人公のシュテファンは、ピアノの老舗ブランド・スタンウェイ社の技術主任を務めるドイツ人調律師。彼の務めは、使い慣れた自分の楽器を携帯出来ないピアニストが、演奏会や録音に万全の状態で臨めるようバックアップすることだ。1台のピアノで様々な表現を追求するピエール=ロラン・エマールは、試し弾きのたびに「質問がある」と繰り返す。次々と高いハードルを課す完璧主義者のピアニストと、職人としての意地とプライドに懸けて、無理難題を丹念にクリアする調律師—究極の響きを求めて、両者一歩も譲らぬ“ピアノマニア”同志の共同作業の模様が、時に緊迫した、時に平穏な空気の中で映し出されていく。
1年間にわたる一大プロジェクトの間をぬって、カメラはシュテファンの普段の仕事ぶりにも着目する。時代の申し子ラン・ラン、引退を目前に控えた巨匠アルフレート・ブレンデルから、人気道化コンビのイグデスマン&ジョーまで…彼に絶大なる信頼を寄せる錚々たる面々の貴重なリハーサル風景も、大きな見どころのひとつ。“ブラボー!”の喝采の影に潜む、芸術への愛、完璧への執念、そしてわずかな狂気— 音に魅入られたピアノマニアたちの熱い想いが、音楽の都ウィーンに響き渡る。演奏会では決して覗けない芸術の神秘へようこそ。いま、“裏舞台”への幕が上がる!

ストーリー


スタッフ

監督:リリアン・フランク、ロベルト・シビス
撮影:ロベルト・シビス、ジャージー・パラツ
編集:ミシェル・バルバン

キャスト

シュテファン・クニュップファー
ピエール=ロラン・エマール
ラン・ラン
ティル・フェルナー
クリストフ・コラー
アルフレート・ブレンデル
ジュリアス・ドレイク
イアン・ボストリッジ
リチャード・ヒョンギ・ジョー
アレクセイ・イグデスマン
クリストフ・クラーセン
ロビアス・レーマン
マリタ・プローマン
ルドルフ・ブッフビンダー

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