見えないからこそ、見えるものがある。

2011年/日本/カラー/??分/ステレオ/ビスタサイズ/DV 配給:アートポート

2011年7月9日(土)〜7月15日(金)ポレポレ東中野にてレイトショー。連日21時10分より

©2011アートポート

公開初日 2011/07/09

公開終了日 2011/07/15

配給会社名 0014

解説

『たまの映画』でブレイクした今泉力哉の『終わってる』に続き、青春Hシリーズは次世代を担う若手映画監督を応援します。

セカンドシーズン第3弾のメガホンを執ったのは、東京藝術大学映像研究科出身の新鋭、長谷部大輔。ユーロスペースで公開された、不思議な魅力とハードな内容から物議を醸し­た監督作『浮雲』は、ドイツで開催されたニッポンコネクションでそのハードコアな内容から途中退出者が続出したという大問題作。10年に公開された初の商業用オムニバス映­画『人の砂漠 棄てられた女たちのユートピア篇』も『浮雲』とは全く違う繊細なタッチで高い評価を受け、次世代を担う映画監督として各方面から熱い注目を浴びています。そして長谷部監督­が今回挑んだテーマはズバリ「エゴ」。タランティーノ作品ばりのいかがわしい登場人物たちが、コーエン兄弟作品ばりの人間性を剥き出しにし、両監督に共通するエンターテイ­ンメント性も決して忘れない、どこか懐かしくもあり、また近年の日本映画には無い匂いを持った映画、それが『絵のない夢』です。

ストーリー

サングラスに白杖という出で立ちの視覚障害者、一郎。彼が出会い系で買ったのは、ビジュアル系バンドの追っかけをしているバンギャルの真琴。バンギャル仲間からは金や体を­バンドに貢ぐ、「ミツギ」と呼ばれ敬遠されている真琴は、全身全霊でバンドのボーカル・SEIYAに金も体も明け渡していたが、ついに金が底をつき、売春をしたのだ。一郎­の鞄に大金が詰まっているのを見た真琴は、彼が盲目であることをいいことに盗もうとするが、ばれてしまう。しかし真琴の奔放な振る舞いが気に入った一郎は、帰るところのな­い真琴と生活を共にすることになった。そんな2人の前に現れたのは視覚障害者に医療器具の販売営業をしている圭吾。彼はなんとか機器を売りつけようとするが、一筋縄ではい­かない一郎と真琴に翻弄されっ放し。挙句に真琴に惚れてしまう始末。人の目には見えない人間の本質が見える一郎、金しか見えない真琴、真琴しか見えない圭吾。そして一郎の­鞄の中の大金。3+1のエゴと欲望がクライマックスに向けて急スピードで走り出す!

スタッフ

監督:長谷部大輔
脚本:金村英明
製作:松下順一
企画:高崎正年
プロデューサー:小貫英樹、奥野邦洋
音楽:金山健太郎
アシスタントプロデューサー:松下達郎
撮影監督:安部雅行
録音・整音:松原安穂
助監督:関力男
撮影助手:浅見貴宏
照明助手:竹野智­彦、廣田恒平、国枝淳志
録音助手:福井秀策
監督助手:太田衣緒、高野徹
制作担当:名倉愛
スチール:内藤基裕
制作プロダクション:東京レイダース
製作:アートポート

キャスト

もも
西本竜樹
吉田裕貴
中村はるな
中村真綾
加藤亜依
佐々木基子
高橋洋
野村喜和夫

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