原題:Kasky

2008年/フィンランド ・ドイツ・ ギリシャ/カラー/114分/ 配給:アルシネテラン

2011年10月28日よりDVDリリース 2011年5月7日、銀座シネパトス、シネマート新宿にてロードショー

公開初日 2011/05/07

配給会社名 0013

解説


フィンランド内戦で出会った、敵同士の二人。
許されざる、切なくも美しい愛のカタチを描いた衝撃作。

フィンランド出身の作家、レーナ・ランデルの小説「KÄSKY」をもとにつくられた本作は、フィンランド独立後に起こった内戦を背景に、敵同士で出会ってしまった二人の男女の愛を描いている。
約4万人もの人々が戦闘ではなく、処刑や捕虜キャンプにより命を落としたという事実に基づき、内戦下という非日常的な極限の状態の中で、愛の持つ可能性と人間性についても掘り下げ、哀しく残酷な歴史を背景に戦争の混沌の中に生まれた愛を描いた。フィンランドの内戦という日本では今まであまり知られることのなかった歴史と当時のフィンランドの情勢を美しい映像と音楽にのせ綴る、衝撃の恋愛ドラマ。
男はただ愛することを選んだ。女は信念と愛の狭間で揺れていた。

1918年、フィンランド内戦。右派の白衛軍は、左派の赤衛軍の残党である女性兵を追いつめていた。乱暴され、逃亡兵として無惨にも処刑されていく中、女性兵のリーダーであるミーナは脱出を計ろうとするが、准士官アーロに捕まってしまう。しかし、アーロは他の兵士達とは違い、公平な裁判にかけようと裁判所へ向かうのだが、その途中、二人は不毛の孤島に遭難してしまう。一緒の時間を過ごすうちに、二人の関係にある変化が芽生えはじめる。敵同士であるはずの二人の、許されざる愛。その先に待ち受けるのは、残酷なまでに哀しく、切ない運命だったー。

ベルリン映画祭・シューティングスター賞受賞!フィンランド期待の若手俳優の共演が光る。
主人公を演じるのは、2009年ベルリン映画祭・シューティングスター賞を受賞した、フィンランドの若手俳優サムリ・ヴァウラモ。敵である赤衛軍のミーナの事を、自らを犠牲にしてまで守り抜こうとする正義感溢れるドイツ准士官アーロを熱演した。2010年に同賞を受賞したピヒラ・ビータラは、強く賢い赤衛軍女性兵リーダー、ミーナを体当たりで演じている。また本作で、冷酷で屈折した判事エーミルを演じ、2008年マラケシュ国際映画祭男優賞受賞した、エーロ・アホの名演技にも注目である。監督はデビュー作から国内で立て続けに大ヒットを飛ばすなどの快挙を成し遂げ、フィンランド映画界を代表する監督の一人であるアク・ロウヒミエス。また数々の映画祭の作曲賞にノミネートされ、ジャズピアニストとしても活躍するペッシ・レヴァントの音楽や、本作でフィンランド・アカデミー賞(Jussi Awards)撮影賞を受賞したラウノ・ロンカイネンの美しい映像が作品をより一層引き立たせている。

ストーリー


スタッフ

監督:アク・ロウヒミエス
製作:アレクシ・バルディ
原作:レーナ・ランデル
脚本:ヤリ・ランタラ
撮影:ラウノ・ロンカイネン
音楽:ペッシ・レヴァント

キャスト

サムリ・ヴァウラモ
ピヒラ・ヴィータラ
エーロ・アホ
ミーナ・マーソラ
リーナ・メイドレ
スレヴィ・ペルトラ
ミッコ・コウキ
ヤンネ・ヴィルタネン

LINK

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