原題:Blue Valentine

ライアン・ゴズリング&ミシェル・ウィリアムズ 主演 愛を知る誰もが経験のある、しかし誰も観たことのないラブストーリー

2010 サンダンス映画祭 正式出品作品 2010 カンヌ国際映画祭 「ある視点」部門正式出品作品 2010 トロント国際映画祭 正式出品作品 ゴッサム賞〈作品賞〉ノミネート インディペンデント・スピリット賞〈主演女優賞〉ノミネート サテライト賞〈ドラマ部門/作品賞、主演男優賞、主演女優賞〉ノミネート ブロードキャスト映画批評家協会賞〈主演男優賞、主演女優賞〉ノミネート サンフランシスコ映画批評家協会賞〈主演女優賞〉受賞 サンディエゴ映画批評家協会賞〈主演女優賞〉ノミネート デトロイト映画批評家協会賞〈主演男優賞、主演女優賞〉ノミネート シカゴ映画批評家協会賞〈主演男優賞、主演女優賞〉ノミネート ロンドン映画批評家協会賞〈主演男優賞〉ノミネート ゴールデン・グローブ賞〈ドラマ部門/主演男優賞、主演女優賞〉ノミネート

2010年/アメリカ/アメリカンビスタ/ドルビーデジタル・ドルビーSR/112分 字幕翻訳:岸田恵子 配給:クロックワークス

2011年4月23日(土)より新宿バルト9、TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー

(C) 2010 HAMILTON FILM PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED

公開初日 2011/04/23

配給会社名 0033

解説


ライアン・ゴズリング&ミシェル・ウィリアムズ 主演
愛を知る誰もが経験のある、しかし誰も観たことのないラブストーリー

ディーンとシンディ夫婦は娘のフランキーとの3人暮らし。長年の勉強のすえ資格を取り、看護師として忙しく働く妻シンディの一方、夫のディーンの仕事は朝からビールを飲みながらのペンキ塗り。もっと自分を高める努力をして、きちんとした仕事に就いて欲しいとシンディは夫に対して思っているが、最低限の仕事をして少しでも多くの時間を家族と過ごすことが一番大事だというディーンとの溝は深まるばかり。ふたりの出会いは、シンディが医学生、ディーンは引越しのアルバイトで生計を立てていた頃。不釣り合いな二人だったが、ディーンのどこか飄々とした生き方と明るさにシンディは惹かれていった。若く夢があり、お互いに相手に夢中で毎日が輝いていた幸せな日々…
そんなふたりの過去と現在が交錯しながら、愛の終わりと誕生が重なり合う、切ない慟哭のラストへと向かっていく。

監督・脚本はこれが2本目の劇場用長編監督作品となるデレク・シアンフランス。23歳の時、デビュー作『BROTHER TIED』が、サンダンス映画祭を含む30以上の映画祭に出品され、「視覚表現の天才」と評され話題を呼び、その後数多くのドキュメンタリー作品を監督しながら、本作『ブルーバレンタイン』の脚本を11年以上も改訂し続けた。その緻密な脚本に、胸に突き刺さるようなリアルな感情をもたらしたのは、『ハーフ・ネルソン』でアカデミー主演男優賞にノミネートされたライアン・ゴズリングと、『ブロークバック・マウンテン』で同じくアカデミー助演女優賞にノミネートされたミシェル・ウィリアムズという若手実力派俳優のふたり。彼らは体重を増加させ、ライアンは髪を剃り、ミシェルはノーメイクも厭わない熱演で、愛が変化していくどうしようもない現実を突きつけながら、だからこそ輝かしい“愛が生まれる瞬間”を鮮烈にスクリーンに焼きつける。その素晴らしい演技は、ゴールデン・グローブ賞他、数々の映画賞にノミネートされた。
サンダンス映画祭、カンヌ映画祭ではエンドロールが上がった瞬間、会場は涙で溢れ、鳴りやまない拍手に包まれた。誰もが経験のある、しかし誰も観たことのない、ラブストーリーの傑作が誕生した。

ストーリー

長閑な一軒家に暮らすディーンとシンディ夫婦は娘フランキーと3人暮らし。シンディは看護師として忙しく働き、その努力を見込んだ医師から新しい病院での仕事を打診されていた。それはキャリアアップに繋がるが、勤務地は遠く、家族と離れ離れになる。夫のディーンは、ペンキ塗りの仕事に就いていた。朝からビールを飲みながらでも支障はない程度の仕事だ。しかし、娘との時間はたっぷり持てる。ふたりは、お互い相手に対して不満を抱いているが、その話になると必ず喧嘩になってしまう。娘のこと、仕事のこと、夫婦のこと…同じように大事に思ってはいても立場の違いから、相手の意見を受け入れられないのだ。
そんなある日、飼い犬が事故死してしまう。可愛がっていた娘に気づかれないよう、彼女をシンディの父親の家に1日預け、ふたりで庭に埋葬する。悲しみに耐えきれないディーンは、気分転換に町から離れたラブホテルへ行き、酒を飲んで忘れようと提案する。シンディは明日も仕事が早いと反対するが、ディーンは強引に決めてしまう。
途中立ち寄ったスーパーで、シンディがひとり買出しをしていると、学生時代の恋人ボビーと偶然出会う。ふたりは挨拶程度に会話をして別れるが、それをディーンに話すと、すっかり機嫌が悪くなってしまう。シンディは謝りなだめようとするが、ディーンは全く聞く耳をもたない。
ホテルに着き、思い出の曲を聞きながらふたりは食事をするが、会話を始めるとやはり喧嘩になってしまう。「もっと向上心を持って、自分を高めるようなきちんとした仕事に就いて欲しい」「金は稼いでいる。父親として、夫として以上に俺に何を求めているんだ」確かにディーンは子煩悩で優しい父親であり、一応仕事はして、酒は飲んでいても暴力を振るったことは一度もない。決して悪い男ではない。でもシンディは不満だった。一方ディーンも、妻と娘を愛していて、今の生活に不満はないと言いながらも、妻に対しての劣等感から酒に酔うことが止められない。喧嘩の末、ディーンはシンディを求めるが、シンディは拒否をする。もう長い間、夫婦生活はなかった。これまでさりげなく避けてきたが、この夜、シンディは嫌悪感を抑えきれず、風呂場に立てこもってしまう。そのまま朝を迎え、酔い潰れて眠るディーンを残し、シンディは仕事へと向かう。
ふたりの出会いは、シンディが医学生、ディーンは引越しのアルバイトで日銭を稼いでいた頃。ある日、ディーンは仕事で行った老人ホームで、祖母の介護に来ていたシンディを見かける。一目惚れだった。一方シンディは、不仲な両親の元に育ち、いつも怒鳴り散らす父親を見てきた。祖父もそうだった。そんな生い立ちから男を信頼することができず、いつも身体だけの付き合いだった。最後のボーイフレンドのボビーとは、避妊もせずにセックスをする身勝手さに辟易し、一方的に別れを告げたばかり。ディーンの誘いに、最初は訝しみ相手にしなかったシンディだったが、ウィットに富んだジョークで、音楽で、ダンスで楽しませてくれるディーンに次第に心を開いていった。恋に落ち、お互いに夢中になり、幸福な日々が続くかと思った矢先、シンディの妊娠が判明する。ボビーの子供である可能性が高い。一度は中絶しようと病院に行ったが、どうしてもできなかった。そんなシンディを見て、ディーンはプロポーズをする。
「愛してる。家族になろう」
ボビーの嫌がらせや、家族の反対にあいながらも、ふたりは町役場でひっそりと結婚式を挙げ、永遠の愛を誓った。

ホテルでひとり目覚めたディーンは、シンディが自分を残して黙って出ていったことに腹を立て、彼女が勤める病院へ押し掛ける。朝から酒を飲み、酔っ払ってクダをまくディーンに対し、シンディの感情は爆発する。ふたりは激しく罵り合い、止めに入った医師をディーンは思わず殴ってしまう。シンディは解雇を言い渡される。
家に戻っても、ふたりの話合いは平行線だった。出会った頃と変わらずシンディを愛しているディーン。その頃とは形を変えた愛はあったが、今は空っぽになってしまったシンディ。どんなにディーンが懇願しても、シンディはもう応えることができない。
去っていくディーンの後ろ姿を、娘のフランキーが追いかけていく…

スタッフ

監督:デレク・シアンフランス
脚本:デレク・シアンフランス、ジョーイ・カーティス、カミ・デラヴィーン
製作:ジェイミー・パトリコフ、リネット・ハウエル、アレックス・オーロフスキー
製作総指揮:ダグ・デイ、ジャック・レクナー、スコット・オスマン
製作総指揮:ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ
共同プロデューサー:キャリー・フィックス
撮影:アンドリー・パレーク
編集:ジム・ヘルトン、ロン・ペイテーン
プロダクション・デザイン:インバル・ワインバーグ
衣装デザイン:エリン・ベナッチ
音楽:グリズリー・ベア
音楽スーパーバイザー:ジョー・ルッジ
キャスティング:シンディ・トーラン、ジョン・ドーマン、マイク・ヴォーゲル、
       ベン・シェンクマン、ジェン・ジョーンズ、マーヤン・プランケット
新人:フェイス・ウラディカ
ユニット・マネージャー:キャリー・フィックス
第一助監督:マリエラ・コミティーニ
第二助監督:ブラッド・ロビンソン
共同製作総指揮:カシアン・エルウェス
共同製作総指揮:レナ・ロンソン

キャスト

ライアン・ゴズリング
ミシェル・ウィリアムズ
フェイス・ワディッカ
マイク・ヴォーゲル

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