原題:The Housemaid / 下女

『息もできない』(09)、『母なる証明』(10)を超える衝撃。 従順だったメイドの、恐ろしい復讐が始まる—。 観る者すべてが言葉を失う、驚愕の結末!

第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門上映作品

2010/韓国/カラー/シネスコ/ドルビーSR、ドルビーデジタル/107分/字幕翻訳:根本理恵 配給:ギャガ

2011年8月27日、TOHOシネマズ シャンテ、新宿ミラノ 他 全国順次ロードショー

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公開初日 2011/08/27

配給会社名 0025

解説


カンヌ騒然の話題作、解禁

世界が注目する韓国映画
『母なる証明』『息もできない』を
超える衝撃─

 もっと驚きたい、何度も魅せられたい、そして最後は裏切られたい─そんな、ますます貪欲になっていく世界中の映画ファンを満足させ続ける韓国映画界から、またひとつ注目作が誕生した。一級の芸術品に彩られた豪華邸宅を舞台に繰り広げられる、禁断の愛から始まった衝撃のサスペンスだ。
 邸宅に新しく雇われた、無口で従順な若いメイド。家事全般、そして妻と娘の世話を真面目に務めていた。だが、彼女が一家の主から求められるままに関係を持ってから、次々と不可解な出来事が起こり始める。無垢で危うい彼女の存在が、邸宅に出入りする人々の本能を誘い出し、理性という封印を破り、あらゆる欲望がとめどなく溢れ出したのだ。やがてメイドの妊娠をきっかけに、それぞれの野望をかけた駆け引きが始まる。追いつめられ、狂気に向かうメイド。果たして、神や運命さえも予測できなかった、観る者の言葉を奪う結末とは──?

映画史に燦然と輝く傑作のリメイク!
伝説のさらなる進化に成功した
イム・サンス監督最新作

 映画史に輝く傑作と讃えられる故キム・ギヨン監督の『下女』。巨匠マーティン・スコセッシがリスペクトし、未来に残したい作品として自らデジタルリマスター版を作り、各国の映画祭で上映したことでも知られている。
 その伝説の作品のリメイクである本作『ハウスメイド』は、製作のニュースが流れるや否や、世界から大いなる注目を集めた。そんなプレッシャーのなか、見事に大役を果たしたのは、海外でも圧倒的な評価を集める『浮気な家族』『ユゴ 大統領有故』のイム・サンス監督。「よりタイトに、もっとスタイリッシュに、さらに官能的なサスペンスに仕上げた」と監督自身が豪語する本作は、第63回カンヌ国際映画祭正式出品を皮切りに、トロント、ニュージーランド、メルボルン、ヘルシンキ、リオなど、数々の国際映画祭で熱狂的に迎えられ、韓国でも初登場No.1を記録した。

世界が認めた豪華キャストの競演!
韓国を代表する実力派たちが、限界を超える演技に挑戦─

 いつも微笑みを浮かべた無邪気なメイドが、やがて狂気にとらわれるまでを演じるのは、『シークレット・サンシャイン』でカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞し、韓国では2010年を最も輝かせた女優No.1に選ばれたチョン・ドヨン。官能的なラブシーンの数々で、ナチュラルな美しさを発揮し、女優としての可能性を広げた。邸宅の主には、ファンイベントを開催するなど日本でも人気の高い、『イルマーレ』『黒水仙』のイ・ジョンジェ。己の肉体から身につける装飾品、住む家から妻まで、すべて完璧な美の中で生きるエリートをクールに演じ切り、新境地を開いた。
 その他、主の妻の役には、2008年に『ミスにんじん』で新人賞を総なめにし、次世代を担う女優として今最も期待されているソウ。金と権力に魅せられた傲慢な女主人を演じ、本作でも高い評価を得た。さらに、故キム・ギヨン監督作で映画デビューを果たし、今や韓国映画界で肩を並べる者はいないほどの地位を確立している大女優ユン・ヨジョンが、邸宅に長く仕えるメイド役で出演。主人の不倫を妻の母親に密告するが、次第に自身の本能に目覚めていく役どころで、人間心理の奥深さを表現し、アジアンフィルムアワード、釜山国際映画祭を始めとする数々の映画祭で助演女優賞を獲得した。
 また、ロバート・インディアナの作品、西洋画家キム・ジェグァンの絵画などが飾られた現代美術館のごとき邸宅、洗練されたインテリア、挑発的だが品のあるセクシーさをテーマにデザインされたメイドの衣装など、本物のゴージャスを追求した世界観も見逃せない。
 この一本で五感のすべてを刺激する、魂の贅沢をあなたに─。

ストーリー




豪華邸宅で繰り広げられる主人とメイドの禁断の愛
彼女の無垢な微笑みが踏みにじられる時、
愛は狂気に変わる─

 上流階級の邸宅で、メイドとして働くことになったウニ(チョン・ドヨン)。家事全般、そして双子を妊娠中の妻ヘラ(ソウ)と6歳になる娘ナミの世話が彼女の仕事だ。子供好きのウニは、利発で愛らしいナミとすぐに仲良くなる。主人のフン(イ・ジョンジェ)も礼儀正しく、理想的な職場にしか見えなかった。まだ、その時は─。
 長年勤めているビョンシク(ユン・ヨジョン)は、メイド業にウンザリしていて、いつも不機嫌だったが、その仕事ぶりは一分の隙もないほど完璧だった。無口で従順なウニは彼女の厳しい指導のもと、懸命に働き始める。最初は横柄な態度だったヘラも、ウニがお腹の中の双子を心から大事に思っていることを感じ取り、彼女を信頼するようになる。
 ある日、一家のお供で出かけた別荘で、フンが妻に隠れてウニの部屋へと忍び込む。身体のラインがハッキリと出るメイドの制服で浴室の掃除をしている時、背後からフンの熱い視線を感じていたウニは驚かなかった。ウニはわき上がる欲望に素直に身を任せ、フンと関係を持つ。
 だが、ビョンシクの眼と耳は、どんな小さな異変も逃さなかった。邸宅の中でも密かに関係を持った二人の様子を、ドアの前で盗み聞きしたのだ。翌朝、朝食を持っていったウニは、フンから小切手を渡される。何ごともなかったかのようなフンの態度に傷つきながらも、ウニは受け入れるしかなかった。
 数週間後、事態は急変する。本人よりも早くウニの身体の変化に気付いたビョンシクは、彼女の妊娠を確信する。何気ない会話でウニに恋人がいないことをチェックし、お腹の子の父親を特定したビョンシクは、ヘラの母親のもとへと向かい、すべてを報告する。
 最初に行動に出たのは、ヘラの母親だ。シャンデリアを掃除していたウニがのった脚立に、うっかりと見せかけてぶつかり、落ちてケガをしたウニに精密検査を受けさせたのだ。ウニの妊娠は事実だった。
 退院したウニを待っていたのは、邸宅に蠢く憎しみと怒りだった。「この家が怖いです」と震えるウニは一人で子供を産もうと決意するが、もはや遅かった。何ごとかを密談する母と娘、怪しげな薬屋に人目を避けて立ち寄るヘラ、邸宅から逃げ出したウニを連れ戻す屈強な男たち。ウニの妊娠を知ったフンの意外な反応、どちらの味方かわからないビョンシク、そして真実を目撃していたナミ─。
 それぞれの思惑と野望が頂点に達した時、ウニの身に悲劇が起こる。無邪気な微笑みが消えた別人のような険しい顔で、ビョンシクに「私は復讐するつもりよ」と宣言するウニ。果たしてウニはそのか細い手で、どんな幕を下ろすのか─?

スタッフ

製作:SidusFNH-BENEX Cinema Fund1
共同製作:Michigan Venture Capital 、CJ Venture Investment、Stareast Digital Lab、Hanwha Entertainment Fund No.1
プロダクション:Mirovision Inc.
共同プロダクション:SidusFNH (with olleh kt)
配給(韓国):SidusFNH (with olleh kt)
海外セールス:Mirovision Inc.
製作総指揮:ジェイソン・チェ
エグゼクティブ・プロデューサー:チェ・ピョンホ、ソ・ボムソク
共同エグゼクティブ・プロデューサー:チョ・イルヒョン、シン・ガンヨン、キム・ユン、パク・ジュンテ
共同プロデューサー:キム・ドンウォン、キム・ギョンヒョン
脚本:イム・サンス
撮影:イ・ヒョンドク
照明:パク・セムン
サウンド・ミキサー:ウン・ヒス
美術:イ・ハジュン
衣装:チェ・セヨン、イ・ウンジュ
編集:イ・ウンス
録音:キム・ソグォン
音楽:キム・ホンジプ

キャスト

チョン・ドヨン
イ・ジョンジェ
ユン・ヨジョン
ソウ

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