2011年/日本/カラー/92分/ 配給:太秦

2011年4月30日、シアターN渋谷 他にてロードショー

(C)2010 山田悠介/角川書店/「アバター」製作委員会

公開初日 2011/04/30

配給会社名 0864

解説


アバターに支配された学園。地味で冴えない道子が、ある日『学園の女王』に!?
加速する欲望… 暴走する狂気… 

鬼才・山田悠介が描く、新時代のバトル・ロワイヤル!!
注目の新星・橋本愛を主演に迎え、待望の映画化!!

弱冠20歳にして『リアル鬼ごっこ』で鮮烈なデビューを飾り、中・高校生を中心に絶大な支持を集めている作家・山田悠介が新たな作品のモチーフに選んだのは、インターネット・コミュニティー上で用いられる自分の分身となるキャラクター【アバター】。地味で冴えない高校2年生の道子が、人気SNSサイト内の【アバター】を着飾ることで『学園の女王』に! 超レアアイテムを手に入れるため、道子のアバター熱は異常なまでにエスカレートしていく…。【アバター】にのめりこむあまり、「現実の自分」と「仮想の自分」の境界線を奪われ、欲望と狂気が加速していく女子高生たちの姿を描きだした。アバターに支配された学園という非現実的なシチュエーションでありながら、SNSサイトでの交流があたり前となり、モノの価値が錯乱する現代では、同じようなことが現実に起こってしまうかもしれない!?そんなリアリティさをもった衝撃作である。

主人公・阿武隈川道子を演じるのは、2010年映画『告白』のクラス委員長役で鮮烈な印象を残し、注目を浴びる橋本愛。凛とした天性の美少女の素質を持つ彼女が、地味で冴えない道子と、学園の女王へと大変身を遂げた道子、その変貌ぶりを見事に演じた。もともと山田悠介の小説が好きだという彼女が、山田悠介ワールドにどのように染まったのか、大きなみどころとなっている。
ライバルの阿波野妙子役には、ファッション誌「SEVENTEEN」でモデルを務める坂田梨香子。道子を影で支え、『学園の女王』へとのし上がった道子の右腕となる西園寺真琴役には、週刊ヤングジャンプ「制コレGP」グランプリを受賞し、ドラマ・映画への出演が続く水沢奈子。道子が憧れる山之内均役には実力を兼ね備えた人気イケメン俳優、佐野和真。そのほか、ドラマ、映画、モデル等で活躍する、はねゆり、指出瑞貴、大谷澪、増山加弥乃、清水富美加など、今注目の若手女優が一同に、“高見女子高等学校”に集結した。そのほか、道子の母親役に紺野まひる、担任教師・溝口役に加藤虎ノ介、鈴木拓(ドランクドラゴン)、温水洋一などの個性派ベテラン俳優たちが物語のスパイスとなる役で登場している。

監督は、映画『草食系男子。』『肉食系女子。』で映画監督デビューを果たした和田篤司。数々のCM制作の経験を生かし、映画界へと乗り込んだ新鋭監督が、若手人気No.1作家・山田悠介ワールドを、若手女優たちのフレッシュな魅力で、どのような世界に創りあげたのか!ここに、モバイル時代の新学園サスペンスが誕生!!

ストーリー

アバターのためならなんだってする。
だって、アバターは私自身だから。

阿武隈川道子(橋本愛)は、10歳のときにある事故が原因で父親を亡くし、母・恭子(紺野まひる)とふたりで暮らしていた。クラスで一番地味な道子は、高校2年生のお誕生日に、母から携帯電話をプレゼントされる。初めての携帯にわくわくする道子だったが、レアアバターを持っていることでクラスを仕切っている『学園の女王』の阿波野妙子(坂田梨香子)から、SNSサイト“アバQ”に強制的に入会させられる。
「アバターなんて、ただの着せ替え人形じゃない」と興味を持っていなかった道子だが、あることがきっかけで、自らの分身【アバター】を着飾ることにハマっていく。電子マネー“G”を貯めるため、一晩中バナー広告をクリックし続けたり、サラリーマン男性からお金をだまし取ったり…。そして、年に一度開催されるアバQ最大のイベント“ベストドレッサーコンテスト”で見事ベストドレッサー賞を受賞した道子は、妙子を『学園の女王』の座から引きずりおろし、新『学園の女王』の座に君臨する。
奇妙なガスマスクの集団“アバターサークル”を設立し、【アバター】と同じ顔に整形をした道子。現実での美しさも手に入れた道子は人格までが変わり、さらに【アバター】にのめりこんでいく。そして、担任教師・溝口(加藤虎ノ介)からの脅し、憧れの山之内君(佐野和真)の裏切りもものともせず、心に秘めたある復讐を果たしていくが…。

スタッフ

監督:和田篤司
原作:山田悠介「アバター」(角川書店)
プロデューサー:木下陽介、中村和樹
脚本:野口照夫
撮影:平尾徹
照明:斉藤久晃
録音:古茂田耕吉
美術:真貝陽子、吉田由紀
編集:深沢佳文

キャスト

橋本愛  
坂田梨香子  
水沢奈子  
はねゆり  
佐野和真 
指出瑞貴 
大谷 澪 
増山加弥乃 
清水富美加
鈴木拓(ドランクドラゴン) 
保積ペペ 
大島蓉子 
滝藤賢一 
温水洋一 
加藤虎ノ介 
紺野まひる

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