デッドクリフ
原題:VERTIGE
連鎖する悪夢 この山、何かおかしい…。
2008年/フランス/カラー/シネマスコープ/85分/R15+ 提供:日活・ハピネット、配給:リベロ・日活、宣伝:日活
2011年07月02日よりDVDリリース 2011年1月8日、銀座シネパトスほか全国順次ロードショー
(C)2009 Gaumont / Sombrero Films. All Rights Resereved.
公開初日 2011/01/08
配給会社名 0223/0006
解説
絶対に、登ってはいけない——-。
それは、「立入り禁止」の小さな看板を無視しただけの、気軽なロッククライミングのはずだった——-。断崖絶壁を登り始めた同級生男女5人の若者たちを襲う命の危機。崩れ落ちる足場が、落下する長い吊り橋が、初心者の高所恐怖症のパニックが、全員を底なしの恐怖に引きずり込む。だが、それは地獄の序章に過ぎなかった。この山は、何かがおかしい! 彼らは、いつの間にか退路を断たれ、得体の知れぬ謎の影に追いつめられていく‥。
恐怖度MAX! 予測不能のクライミング・ホラー!
「高所恐怖症」的スリル×悲鳴と血のサバイバル地獄
『デッドクリフ』—–それは、決して登ってはいけない山を登ってしまった若者たちを襲う恐怖の連鎖を描いた、予測不能なクライミング・ホラー。観る者が体感するのは、背筋も凍る超リアルな「高所恐怖症」的スリルと、正体不明の何かに追いつめられ餌食とされていく究極の恐怖だ。
さらには、登場人物たちの人間関係や彼らが抱えるトラウマが、恐怖を増幅させる。彼らは高校時代の同級生や知人同士。そこには、ひとりの女の子を巡る恋人と元カレとの緊張関係がある。そして、極限状態に陥った時、それぞれの人間の本性がむき出しになるのだ。
映画館が断崖絶壁や深い渓谷に!
アルプスとピレネー山脈でのオール・ロケの大迫力
驚くべきは、そのリアルな「高所恐怖症」的スリルの描写。断崖絶壁や渓谷などの雄大で危険な自然の迫力ある映像は、いっさいCGや合成は使われず、アルプスやピレネー山脈でのロケによって撮影された。
監督は、フランスのTVディレクターを経て、本作で長編映画監督デビューを果たしたアベル・フェリー。彼は、「山をひとつの登場人物として扱う」ことで今までにない斬新な恐怖を演出した。加えて、また彼らの背景やトラウマを描くことでドラマを創り出し、生き延びようとする彼らに強く感情移入させるストーリーを紡ぎ上げた。出演は、『リトル・エルサレム』(05・未)、『モリエール 恋こそ喜劇』(07)のファニー・ヴァレットほか。彼女を含む若者5人のキャストは、スタントマンなしで山岳アクション・シーンを演じ切り、リアルな恐怖と迫力を生み出した。
美しい山が邪気に満ちた閉鎖空間と化していく。そこで繰り広げられる悲鳴と血のサバイバル。‥ようこそ、魔の山へ。ここから出た者は、まだ誰もいない。
ストーリー
クロアチアの自然の中を走る一台の車。乗っているのは、5人の若者たち。登山経験豊かなフレッド、その恋人で山が好きなカリーヌ、物静かなクロエ、その恋人のルイック、クロエの元カレのギヨーム。ルイック以外は高校時代の同級生同士、それぞれが様々な思いを胸に抱きながらの、久しぶりの再会だった。
5人が目指す山に入ると「立入り禁止」の看板があった。しかし、それを無視したフレッドは、皆をリードして崖を登り始める。山に恐怖を感じている上に、ギヨームの存在に苛ついているルイックは、登山中止を言い張るが、クロエに説得されて後に続く。自分を見つめるかつての恋人ギヨームの視線に、クロエの心は微妙に揺れる。
目の前に、渓谷にかかる高さ200mの古びた吊り橋が現れた。メンバーが次々と渡る中、ルイックは、橋の真ん中で高所恐怖症のパニックに襲われる。クロエの誘導でやっとルイックが渡り切ったとき、なんと吊り橋は、大きく揺れて轟音とともに落下する。最後尾のカリーヌは、命綱一本でワイヤーにぶら下がり、辛くも危機を脱した。
美しかった自然が、禍々しい雰囲気をまとっていく。だが、橋が落ちた今、後戻りするすべはない。「お前のせいだ!」とフレッドを責める身勝手なルイックに、怒りを爆発させるギヨーム。
山から出るためには垂直な崖を登るしかない。しかし、ケーブルを頼りに絶壁を登り始めた5人の前で、ケーブルが途切れた。フレッドとカリーヌは、フリークライミングで尾根まで登って、ロープで3人を引き上げようと決意する。
だが、もはやルイックは限界を超えていた。荒い呼吸で岩にしがみついていた彼だが、足場が崩れ、転落し、命綱だけで宙づりに! 助けようと彼の腕をつかんだギヨームまでもが宙づりになる。‥何もできずに震えるクロエの脳裏にフラッシュバックする辛い光景。医師である彼女は、ある患者を助けられなかった事件のトラウマに苦しんでいた。
一方、大岩を回り込んで尾根の向こう側に到達したフレッドとカリーヌは、3人を助けようと急ぐ。と、フレッドの悲鳴が。彼の足が、鋭い歯を持つ奇妙なワナにはまってしまったのだ。
かろうじて落下をまぬがれ、カリーヌのロープで引き上げられたクロエたちは、フレッドのもとへと走るが、彼の姿は消えていた。大量の血痕と引きずられた跡を残して‥。この山は、何かがおかしい。4人は、何か得体のしれない存在を感じて凍りつく。
だが、地獄は始まったばかりだった。彼らは、ひとり、またひとりと、謎の影に追いつめられてゆく。
スタッフ
監督:アベル・フェリー
製作:アラン・ベンギーギ、トマ・ヴェルアエジュ
脚本:ジョアン・ベルナール、ルイーポール・ドゥサンジェ
撮影:ニコラ・マサール
キャスト
ファニー・ヴァレット
ジョアン・リベロー
ラファエル・ラングレ
ニコラ・ジロー
モード・ワイラー
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