原題:Incendiary

息子を失い、私の世界は動きを止めた。その爆破事件の真実を知るまでは-----。

2008年/イギリス/カラー/100分/R15+ 配給:リベロ、日活 提供:日活、ハピネット

2011年1月29日(土)より、シネパトス銀座他にて全国順次ロードショー

(C) 2008 CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION/INCENDIARY LTD. ALL RIGHTS RESERVED

公開初日 2011/01/29

配給会社名 0223/0006

解説


『ブロークバック・マウンテン』、『シャッターアイランド』のミシェル・ウィリアムズ×『天使と悪魔』のユアン・マクレガー。
実力派スターの共演で贈る、愛と裏切りのサスペンス

“若い母親”が爆破テロで幼い我が子を失う。しかも、情事の最中に。そんな衝撃的な悲劇から始まる、愛と裏切りのサスペンスが幕を開ける。
 良き母でありながら欲望に翻弄され、絶望の中から真実に近づいていく女という難しい役を演じ切ったのは、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた『ブロークバック・マウンテン』(05)、『シャッターアイランド』(09)の若手実力派女優ミシェル・ウィリアムズ。女の弱さと強さ、そして我が子への深い愛と身を切るような哀しみの表現は、観る者の心を揺さぶる。
 テロ事件の裏に潜む闇に気づき、それを追究していく恋人の新聞記者を演じるのは、『天使と悪魔』(09)の実力派スター、ユアン・マクレガー。享楽的な人生を送っていた彼が、テロ事件をきっかけに変わっていくドラマをもリアルに体現する。
 そして、夫の上司であるテロ対策部門長のテレンス役に、『プライドと偏見』(05)のマシュー・マクファディン。
 監督は、等身大の女性を描いて大ヒットした『ブリジット・ジョーンズの日記』(01)のシャロン・マグアイア。コメディとサスペンスというジャンルは異なるものの、再び等身大の女性を赤裸々に描き、リアルな感情でスリリングに物語を引っ張る。音楽は、『LOVERS』(04)の梅林茂。静かに降り続く雨のように哀しみを包み込む。

テロ事件の裏に潜む、警察が隠そうとする驚愕の真実とは?

ロンドン、イーストエンドの生活感あふれる日常、サッカーのアーセナル・ファンである主人公一家の対チェルシー戦への熱狂、亡くなる数日前に息子と遊びに行った海辺の美しい風景。誰もが共感できるありふれた日常が淡々と描写されているからこそ、テロで全てが変わってしまう恐怖、さらには、平凡な日常を守るべき警察が真実を隠そうとしている、という恐怖が、リアリティをもって迫る。
 主人公には名前がない。“若い母親”という役名には、我が子を、そして目の前の命を守ろうとする“母的なる愛”という普遍的な意味が込められているといえよう。
 原作は、オサマ・ビン=ラディンへの手紙という斬新な語り口で綴られた世界的ベストセラー『息子を奪ったあなたへ』(ハヤカワepi文庫/原題INCENDIARY)。
 テロが蔓延する時代、その“真実”はあなたの心を粉々にする。

ストーリー

情事の午後に息子が死んだ。爆破事件に巻き込まれて‥。

ロンドン。ある午後、幼い息子と夫をサッカー観戦に送り出し、恋人と情事を楽しむ“若い母親”の目に、TVが映し出すスタジアムでの大規模な自爆テロの映像が飛び込んで来た。彼女の息子と夫も犠牲となり、罪悪感と喪失感に彼女の心は引き裂かれる。警察官だった夫の上司が悲しみを癒そうと近づくが、そんな時、彼女は恋人の新聞記者の追究から、警察が隠そうとする驚愕の真実を知ってしまう‥。

スタッフ

監督・脚本:シャロン・マグアイア
プロデューサー:アンディ・パターソン、アナンド・タッカー
音楽:梅林 茂

キャスト

ミシェル・ウィリアムズ
ユアン・マクレガー
マシュー・マクファディン

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