2010年/香港/カラー/109分 中国語 カラー 35mm 配給:フェイス・トゥ・フェイス、リベロ

2011年06月02日よりDVDリリース 2011年1月22日、新宿武蔵野館ほかロードショー

©2010 Mandarin Films Limited All Rights Reserved

公開初日 2011/01/22

配給会社名 1132/0223

解説


香港・中国で驚異のメガ・ヒット!
魂を熱くする感動のアクション・ムービー、日本上陸!

 香港・中国で2010年4月に公開されるや爆発的大ヒット。中国では、2010年上半期の中国映画興行収入第1位を獲得し、中国映画興行収入歴代トップ10にランクインした驚異の大ヒット・アクション『イップ・マン 葉問』が、いよいよ日本上陸!
 今、世界にイップ・マン旋風が吹き荒れる!

伝説のカンフー・スター、ブルース・リー。
彼に武術の心と技を伝えた師匠がいた—–。

 1950年、イギリス植民地の香港に、広東省佛山から家族を連れて移住した中国武術・詠春拳の達人、イップ・マン。待っていたのは、香港武術界を仕切る洪拳の師匠ホンとの激闘だった。勝負は決着がつかぬまま、武館閉鎖に追い込まれるも、イップは公園で黙々と弟子達を指導し続ける。そんな時、中国武術を侮辱したイギリス人ボクサーに立ち向かったホンが、激戦の末、リング上で死ぬ。その壮絶な覚悟に胸を突かれたイップは、中国武術の誇りを守るため、そして人としての尊厳を守るため、静かに死闘のリングへと進み出る‥。
 アクション映画の歴史を変えた伝説のスター、ブルース・リーが、その生涯において正式に教えを受けたただひとりの師匠、イップ・マン。ブルース・リーが受け継いだものは、詠春拳の技のみならず、その精神や自己探求の姿勢である。本作は、誠と誇りを貫いたイップ・マンの人生を描く、驚異のアクション・ムービーだ。
 過酷な状況での迫真の激闘の数々と、カタルシスに満ちたストーリー。観る者は、家族や弟子を愛し、「争わぬために闘う」人間イップの魅力の虜となり、魂を熱くすることだろう。

ドニー・イェン × サモ・ハン・キンポー
香港映画界が生んだ2大スター、激突!

 静かな達人、イップ・マンを演じるのは、ブルース・リー、ジャッキー・チェンの後を継ぐ、香港映画界最高の本格派アクション・スター、ドニー・イェン(『HERO』(02)、『セブンソード』(05))。自らもブルース・リーを敬愛する彼が、その師匠イップ・マンの人間的魅力を体現し、ブルース・リーを彷彿させる敏捷で力強いアクションで私達の心を直撃する。
 香港武術界のドンとしてイップと対立し、数々の激闘を繰り広げる武術家ホンを圧倒的な存在感で演じ、アクション監督も兼任したのは、数々のヒット作で香港映画のフロンティアを切り開き、『燃えよドラゴン』(73)ではブルース・リーと共演も果たしたサモ・ハン・キンポー。
 さらには、中国の若きスター、ホァン・シャオミン(『女帝 エンペラー』(06)、『スナイパー:』(09))が、イップ・マンの血気盛んな一番弟子を好演する。
 監督は、『SPL/狼よ静かに死ね』(05)のウィルソン・イップ。『スカイ・クロラThe Sky Crawlers 』(08)の川井憲次の音楽が、重厚かつ情感豊かに映画を盛り上げる。

ストーリー


 1950年、イギリスが統治する香港。イップ・マン(ドニー・イェン)は家族を連れて、広東省佛山から移住し、同郷の編集長リャンの好意で、新聞社の屋上に詠春拳の武館を開く。やって来た若者ウォン(ホァン・シャオミン)は、イップに挑んだあげく、心服し、仲間を連れて入門する。
 香港には、様々な門派の武館がしのぎを削っており、それを仕切る洪拳の師範・ホン(サモ・ハン・キンポー)は大勢の弟子達を抱えていた。ある日、ホンの弟子達にからまれたウォンは、相手を打ちのめすものの、最後には拉致されてしまう。
 イップは、ウォンを助けに魚市場に向かう。武器を手にした数十人を相手に闘うイップの前に、男達を従えたホンが現れ、香港で武館を開設するための掟を告げる。
 中華料理店。椅子の脚が凶器のように林立する中、不安定な円卓の上に立つイップ。そこで各門派の師範達の挑戦を受けることが、ホンの強いる掟だった。イップは、ひとり、またひとりと、師範達を倒していく。誰も挑戦者がいなくなった時、立ち上がったのはホンだった。
 イップ・マンvs.ホンの激闘に息を飲む師範達。あまりの激しさに円卓が割れ、勝負時間を定める線香も燃え尽きた。荒い息で椅子に腰を落としたホンは、金を納めることを条件に詠春拳の武館開設を認めた。だが、イップは、きっぱりとそれを拒否する。
 街は、詠春拳の噂で持ち切りとなった。だがホンの弟子達がウォン達を挑発して引き起こした乱闘騒ぎで、イップは武館閉鎖に追い込まれてしまう。自分を責めるウォンに、イップは「争わぬために闘う」という武術の心を語る。
 イップは洪拳の武館に乗り込み、「私腹を肥やさず弟子を正しく導くべき」と言い放つ。だがホンには、師範達から集めた金を香港警察署長ウォーレスへの賄賂に使い、香港武術界を安泰にしているという自負があった。睨み合う2人。勝負の決着を着けようと挑みかかるホンのキックが、偶然入って来た彼の幼い息子に‥! 当たる寸前でさっと抱き上げてイップは言う。「勝負の決着より大切なものがあるのでは?」。
 翌日、公園で黙々と弟子達を指導するイップを見つめるホンがいた。そして、ウォーレス主催の「ボクシング大会」のチケットを差し出す。武道家として、人として、イップを認めた瞬間だった。
 その「ボクシング大会」の会場で、事件は起こった。試合後、弟子達が披露した中国武術を、イギリス人ボクサー、ツイスターが侮辱した上にウォン達を負傷させたのだ。謝罪を求めるホンをさらにツイスターが罵倒する。他の師範達を押さえ、対決に進み出たホンを待っていたのは、戦い抜いた末の凄絶なる死だった。打たれ続けてもロープを握りしめて倒れようとはしない彼の壮絶な覚悟に、イップは胸を突かれる。
 人々の怒りに火がついた。ウォーレスは、ツイスターが中国武術家を倒すのを公に見せつけて混乱を収めようと、新たに「武術大会」の開催を決める。
 イップ・マンは、中国武術の誇りを守るため、そして人としての尊厳を守るため、静かに死闘のリングへと進み出る‥。 

スタッフ

監督:ウィルソン・イップ
アクション監督:サモ・ハン・キンポー
プロデューサー:レイモンド・ウォン
音楽:川井憲次

キャスト

ドニー・イェン
サモ・ハン・キンポー
ホァン・シャオミン

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