2010年/日本/カラー/ステレオ/ビスタサイズ/80分/G 配給・宣伝:アートポート

2010年12月4日(土)より池袋テアトルダイヤシネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー公開!

(C)2010 ブロスタTV

公開初日 2010/12/04

配給会社名 0014

解説


人気ライトノベル待望の実写映画化!

2000年代に入り急速に読者層を拡げ、累計数百万部にも達するシリーズがいくつも出現しているライトノベル。書店のコーナーも年々面積を広めており、出版不況がささやかれる昨今にあって各業界の熱い視線を浴びている。
ベストセラーに真っ先に飛びつくのは映画とテレビドラマと相場のように言われており、映画だけを見ても09年の興行界を賑わした『沈まぬ太陽』、『余命1ヶ月の花嫁』、『ドロップ』など、多くのベストセラーがページを飛び出しスクリーン上で観客の支持を集めてきた。しかし、ライトノベルはいくら数百万部を売り上げようとも映像化の舞台はアニメーション、若しくはゲームがほとんどである。
2000年から2009年までの10年間でライトノベルを原作に実写映画化された作品はなんと10本にも満たない。「物語よりキャラクターを重視する作品が多く、そもそも実写化に向かない」、「壮大な世界観を持った作品が多く実写化が困難」など理由は諸説あるようだが、日常の青春とラブストーリーを描いた作品も多くあるわけで、これと言った結論を現段階で導き出すことは難しい。
しかし、そう遠くない将来、その結論を導き出すことができるかもしれないのである。これだけ実写映画化されなかったライトノベルが2010年の公開作だけで橋本紡原作『半分の月がのぼる空』、日日日原作『私の優しくない先輩』、今野緒雪原作『マリア様がみてる』、そしてこの本田透原作『ライトノベルの楽しい書き方』と4本もあるのだ。更に来年以降も多くのライトノベル原作による実写映画の製作、公開が控えていると言う。ライトノベルと映画の急速な接近の原因を探ることで、過去の疎遠の原因を見つけ出すことができないだろうか。これからの分析が大いに楽しみになってくる。

1ヶ月の限定恋愛シミュレーション。
「姫宮美桜の彼氏になりなさい!」

2010年に公開されるライトノベル原作映画化4本の中で殿(しんがり)をつとめるのは本田透原作『ライトノベルの楽しい書き方』だ!
海洋生物オタクの高校生、与八雲は、出版社に勤める従姉、心夏の手伝いで、人気ライトノベル作家、姫宮美桜の家に原稿を受け取りにいくことに。だが、そこで八雲が見たのは、クラスメイトの学園最強美少女、流鏑馬剣。現役女子高生作家・姫宮美桜は、なんと、あの流鏑馬剣だったのだ!
そんな剣は、目下大スランプ中で、新作の学園ラブコメの執筆が全く進んでいなかった。実際に恋をしたことがないから書けない、というのがその原因。そこで、心夏が八雲にある命令を下す。
「姫宮美桜の彼氏になりなさい! 経験値を稼ぐための特訓修行、一ヶ月」八雲と剣を付き合わせて、疑似恋愛体験をさせ、小説を書かせようと言うのだ。仕方なしに始まる恋愛シミュレーション。ところがそこに学園最萌え美少女、市古が参戦!? 2人、いや3人の恋の行方は…。締め切り破りからはじまるラブコメが、スタート!!

最高のアンサンブルが最高のHappyをお届けします。

剣術の達人ながら芯は「本当に」「普通の」「可愛い」「女の子」流鏑馬剣を演じるのは、ハロー!プロジェクトに所属する人気アイドルグループBerryz工房のメンバーとして活躍中の須藤茉麻。
質実剛健ながら、らぶりぃでふぁんしぃな一面も持つキャラクターを見事に演じ、ステージ上での魅力とはひと味もふた味も違った須藤茉麻をスクリーン上で見ることができるはず。
剣と1ヶ月の擬似恋愛を付き合うハメになった海洋生物オタクの与八雲を演じるのはミュージカル『テニスの王子様』の佐藤永典。剣と八雲の擬似恋愛を見守る学園萌えランキング第1位の美少女、市古ゆうなを演じるのは人気アニメ『けいおん!!』の中野梓役でブレイクした竹達彩奈。その他、『怪盗レーニャ』の能登有沙、人気声優の國府田マリ子、『仮面ライダーディケイド』の鈴木拡樹、ティーン女優の有望株、五十嵐令子など豪華すぎる競演者たち。
原作はライトノベルだけではなく、『電波男』や『なぜケータイ小説は売れるのか』など評論やエッセイでも活躍している本田透。人気ゲーム『To Heart』、『雫』などのシナリオライターとして人気を誇る?橋龍也が映画脚本に初挑戦。『酔いどれバトン』や『ジェンガ!』ほか、いくつもの監督作品が映画祭で数多くの栄誉に輝く大森研一が商業用長編映画初のメガホンを執る。

ストーリー



私立南堂学園1年の与八雲(佐藤永典)は、海の生物がたまらなく大好きで、人間に殆ど興味を示さない真髄の海洋生物オタク。中でもクラゲがイチバンのお気に入り。
ある日八雲は、クラスメイトの石切清麿(鈴木拡樹)に勧められたライトノベル『まほぴよっ!』を持ち帰る。そこへ八雲の従姉妹である出版編集者の与心夏(能登有沙)が訪れ、八雲に自分の担当している『まほぴよっ!』を執筆したライトノベル作家、姫宮美桜の締め切り日をとっくに過ぎた新作原稿を受け取りに行って欲しいと頼む。
『まほぴよっ!』は当時女子中学生の新人作家、姫宮美桜のデビュー作であり、人気イラストレイターのぽんぽん先生が表紙を担当したこともあって、多くの読者の人気を集めていた。
心夏にある弱みを握られていた八雲はしぶしぶ姫宮美桜の元へ向かうが、何とそこには才色兼備で文武両道の誰もが恐れる最強美少女——クラスメイトの流鏑馬剣(須藤茉麻)が居た!
幼い頃から父親に厳しく躾けられてきた剣は、父親の単身赴任中に夢であるライトノベル作家として執筆活動を続けていたのだ。『まほぴよっ!』に続く新作のテーマを“恋愛”にした剣だが、男性と付き合ったことが無いばかりか、男性に恋心を抱いたことすらなかったのだ。
自分と全く縁の無い“恋愛”が書けずスランプに陥っていた剣のそんな事情を知った心夏は、八雲と剣の2人に1ヶ月限定の恋人同士になり、“擬似恋愛”をする事を命じる!
戸惑いながらも、原稿の為に期間限定のカップルとして生活を送り始めた八雲と剣の2人。
最初のうちはぎこちない剣だったが、心夏の的確な指示(?)通り、お弁当や帰りの寄り道を共にしたり、また八雲の大好きな水族館でデートをしたりと、徐々に交際を重ねていく。次第に剣は八雲の心地の良い雰囲気に触れるうちに心を開く様になっていった。
恋愛だけではなく新作で家族も描きたかった剣だが、幼い頃に母親を亡くしたために家族団らんの雰囲気をほとんど味わったことが無い。母親が居て幸せだった頃の温もりを思い出す為、2人は剣の記憶に残っている“母親のカレー”の味を探すことに。
剣の舌と記憶を頼りに様々な店を回り、また八雲の母(國府田マリ子)が営むカレー店「あたえや」でも母親の味に近いものを探すが、結局見つける事は出来なかった。だが八雲の家族と共に食べるカレーは、いつも1人で食事をする剣にとって暖かく優しい味がした…。
楽しい日々は続き、ゆっくり、確実に距離が縮まっていく2人。そんな中、「あたえや」に隣のクラスの市古ゆうな(竹達彩奈)がアルバイトで入って来た。容姿や性格が剣の理想とする“姫宮美桜”そのものであるゆうなと八雲の2人に焼き餅を焼く剣。素直になれず、八雲に正直な気持ちを伝えられないまま、約束の1ヶ月を迎えてしまう。

期間を終え、2人は約束通りそれぞれ自分の生活に戻る事に。「八雲には市古がお似合い」と頭を切り替えて、締め切りの遅れを取り戻すためにパソコンに向かいひたすらキーボードを叩く剣。そんな剣にケータイメールを送っても返事が来ないことにモヤモヤな日々を過ごす八雲。2人の距離は明らかに1ヶ月前と変らないものになってしまった。姫宮美桜の新作ライトノベルが無事に発刊されるための恋愛シミュレーションなのだから、仕方の無いことだと言ってしまえばそれまでなのだが…。しかし、それもこれも、新作が無事に書き上げられてのこと。果たして姫宮美桜、いや、流鏑馬剣は1ヶ月限定の恋愛経験を新作ライトノベルに反映することはできるのか? それよりも気になるのは、やっぱり八雲と市古の恋の芽吹き? それとも剣と八雲の…?

スタッフ

企画:中野隆治
エグゼクティブ・プロデューサー:松橋祥司、浅見敬
チーフ・プロデューサー:加藤智行
プロデューサー:影山二郎、浅生亮平
原作:本田透「ライトノベルの楽しい書き方」(イラスト:桐野霞)ソフトバンククリエイティブ/GA文庫刊
脚本:?橋龍也
撮影監督:吉村大樹
VE:上池惟孝
美術装飾:藤井悦男
編集:大森研一
助監督:田口桂
制作担当:村瀬正憲
音楽監督:中村太一朗
主題歌「Dreamer」武川アイ(J-more)
制作プロダクション右脳事件
製作ブロスタTV
監督大森研一

提供:ブロスタTV
配給・宣伝:アートポート

キャスト

与八雲:佐藤永典
流鏑馬剣:須藤茉麻
市古ゆうな:竹達彩奈
与心夏:能登有沙
与まるみ:國府田マリ子
与こゆり:五十嵐令子
石切清麿:鈴木拡樹

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