井上ひさし×蜷川幸雄の「ムサシ」が、さらなる進化を遂げ、映画館のスクリーンに。

2010年/日本/カラー/167 分(第1 幕86 分/第2 幕81 分)※映画館上映では途中10 分の休憩を予定 配給:ソニー

2010年12月25日より東劇ほか、全国順次上映

ⓒ2010 HORIPRO INC

サブ題名 ロンドン・NYバージョン

公開初日 2010/12/25

配給会社名 0996

解説


ソニー”Livespire”は、今年4月に惜しまれつつもこの世を去った故・井上ひさし作、蜷川幸雄演出という、日本演劇界屈指の才能が生み出した新作書き下ろし時代劇『ムサシ』をHD収録したデジタルシネマ作品を、12月25日(土)より東劇にて公開、その後全国の映画館にて順次上映いたします。

今回デジタルシネマ化された『ムサシ』は、2009年の初演で話題を集めたのち、早くも翌2010年にロンドン、ニューヨークより正式招待され、その際に”ロンドン・NYバージョン”として再構成された再演版の、日本凱旋公演を撮影収録したものです。主役である宮本武蔵には藤原竜也、敵役の佐々木小次郎を映画やドラマで活躍する勝地涼(初演版では小栗旬)が熱演。さらに大徳寺の長老・沢庵宗彭に六平直政、能狂いの将軍家兵法指南役・柳生宗矩に吉田鋼太郎、宝蓮寺の大檀那である二人に鈴木杏、白石加代子と、強烈な個性を発揮する役者陣が脇を固めます。

物語の舞台は、巌流島の戦いから6年後の鎌倉。あの決闘に敗北した佐々木小次郎は、武蔵憎しの一念でついに宿敵武蔵をとらえた。今度こそ「五分と五分で決着を」と果し合い状を突きつけるのだが……。

海外メディアにも高い評価を受けた話題の超大作『ムサシ』。ロンドン・NYに続き、スクリーンに見参!!

2009年の初演版に新たなキャストが加わった、2010年ロンドン・NYバージョンを完全収録!
あっと驚く衝撃のラスト!抱腹絶倒!井上文学の集大成!!
世界を驚愕させた藤原・武蔵vs勝地・小次郎の見逃せない対決が、再び始まる!!

ストーリー

慶長17年(1612)陰暦4月13日正午。豊前国小倉沖の舟島。真昼の太陽が照り付けるなか、宮本武蔵と佐々木小次郎が、たがいにきびしく睨み合っている。小次郎は愛刀「物干し竿」を抜き放ち、武蔵は背に隠した木刀を深く構える。武蔵が不意に声をあげる。「この勝負、おぬしの負けと決まった」。約束の刻限から半日近くも待たされた小次郎の苛立ちは、すでに頂点に達していた。小次郎が動き、勝負は一撃で決まった。勝ったのは武蔵。検死役の藩医に「お手当を!」と叫び、疾風のごとく舟島を立ち去る武蔵。佐々木小次郎の「厳流」をとって、後に「厳流島の決闘」と呼ばれることになる世紀の大一番は、こうして一瞬のうちに終わり、そして・・・・・・物語はここから始まる。
6年後の、元和4年(1618)夏。鎌倉は佐助ヶ谷、源氏山宝蓮寺。名もなき小さなこの寺で、いままさに寺開きの参籠禅がとり行われようとしていた。大徳寺の長老沢庵宗彭を導師に迎え、能狂いの柳生宗矩、寺の大檀那である木屋まいと筆屋乙女、そして寺の作事を務めたあの宮本武蔵も参加している。
ところがそこへ、小次郎があらわれた。舟島でかろうじて一命をとりとめた小次郎は、武蔵憎しの一念で武蔵のゆくへを追いかけて、ここ宝蓮寺でついに宿敵をとらえたのだ。今度こそは「五分と五分」で決着をつけよと、小次郎は武蔵に「果し合い状」をつきつける。
こうして、世に並ぶ者なき二大剣客、宮本武蔵と佐々木小次郎の、命をかけた再対決が、「三日後の朝」と約束されるのだが・・・・・・・・・。

スタッフ

脚本...井上ひさし
演出...蜷川幸雄
音楽...宮川彬良

キャスト

宮本武蔵・・・・・藤原竜也
佐々木小次郎・・・勝地涼
筆屋乙女・・・・・鈴木杏
沢庵宗彭・・・・・六平直政
柳生宗矩・・・・・吉田鋼太郎
木屋まい・・・・・白石加代子 ほか

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