原題:A Better Tomorrow / 무적자

第23回東京国際映画祭・特別招待作品

2010年/韓国/125分/韓国語、タイ語、英語、ロシア語/カラー/35mm 配給:東映 配給協力:テレビ朝日映像/フォーミュラエンタテインメント

2011年2月19日(土)全国公開 2010年10月23日(土)〜31日(日) 六本木ヒルズ(港区)ほかにて開催!!

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公開初日 2010/10/23

公開終了日 2010/10/31

配給会社名 0537

解説


オリジナルを遥かに超えた衝撃のラストとともに、新たな伝説が誕生する…。
 1986年、たった1本の香港映画が全世界を震撼させた——ジョン・ウー監督作『男たちの挽歌』。“香港ノワール”と呼ばれた、これまで見たことのないバイオレンス・アクションと、個性豊かなキャラクターによるエモーショナルなドラマの融合は、これまでの香港映画が持っていたイメージを一気に覆した。そして、映画ファンのみならず、クエンティン・タランティーノをはじめ、未来のクリエイターたちにも多大な影響を与えることになった。そんな唯一無二の名作が、四半世紀の時を経て、ついによみがえる! 世界初となる公式リメイクの枠を超えた、“リウェイク=再覚醒”作品として!!
 家族で北朝鮮からの脱出を志しながらも、生き別れになってしまったキム兄弟。それから数年後、釜山を拠点にする武器密輸組織の大物になった兄・ヒョクは、行方不明だった弟・チョルと再会を果たす。家族を裏切った兄に深い憎しみを持つ弟の姿を目のあたりにし、組織を離れることを決心するヒョク。だが、最後となるタイでの取引で、部下だったテミンの裏切りに遭い、逮捕されてしまう。一方、ヒョクと同じく脱北者から組織のエースとして暗躍していた親友・ヨンチュンも、ヒョクの敵討ちを機に、右足に重傷を負い、組織を追われてしまう。
それから3年、行き場を失ったヒョクとヨンチュンは再会を果たし、今や組織を牛耳るテミンに復讐を誓う。自らの誇りのため、失われた絆を取り戻すため、彼らは最後の賭けに出る。しかし、韓国警察の刑事となり、組織を壊滅しようとしていたチョルにテミンの魔の手が迫っていた…。

ジョン・ウー製作総指揮のもと、韓国映画界を代表する4大スター夢の競演!
『レッドクリフ』2部作のメガヒットも記憶に新しいジョン・ウーの製作総指揮のもと、監督・脚本を務めたのは、『力道山』『私たちの幸せな時間』の実力派ソン・ヘソン。これまでの作品でも、悲劇的な人間関係の中で生まれる絆を描いてきた彼だが、今回は香港から韓国へ、マフィア世界を舞台にしたオリジナルをベースに、スタイリッシュなアクションとともに数々の名シーンを再現。さらに、脱北者の兄弟に起こった悲劇をテーマに、現代人が忘れかけた“兄弟愛”と“忠誠心”を色濃く描くことによって、より熱い男のドラマを展開させている。
 そして、オリジナルではチョウ・ユンファが演じていたマーク役にあたる、カリスマ的な役・ヨンチュンを演じるのは、『ゴースト もういちど抱きしめたい』で、松嶋菜々子とW主演を果たしたソン・スンホン。これまで繊細なイメージが強かった彼が、今回トレンチコート姿で二挺拳銃をブッ放す、ワイルド&クールな新たな魅力を披露している。また、『霜花店〜運命、その愛〜』のチュ・ジンモ、『連理の枝』のチョ・ハンソン、『シルミド/SILMIDO』のキム・ガンウといった、韓国映画界を代表する男優たちが夢の競演を果たしている。
 韓国・釜山のほか、タイなどで、長期ロケーションを敢行した本作で、主題歌「a better tomorrow」を担当したのは、結成10周年を迎えたCHEMISTRY。日本の音楽界を代表する彼らの美しいハーモニーが、男たちの熱いドラマを彩るなど、『レッドクリフ』に続いて、ふたたびアジアを代表する才能が、ここに集結した。

ストーリー


数年前、北朝鮮からの脱出を志したことにより、生き別れになってしまった仲のよい兄弟がいた。その後、脱北に成功した兄のヒョク(チュ・ジンモ)は、コリアン・マフィアの世界に入り、同じく北朝鮮出身の元特殊部隊員のヨンチュン(ソン・スンホン)とともに、釜山を拠点にする武器密輸組織を支える大物として暗躍していた。しかし、巨万の富と権力を手にしたヒョクでも、毎晩夢にうなされるほど気がかりなものがあった。それは脱北に失敗し、行方不明になっていた弟・チョル(キム・ガンウ)の存在だ。

アジア各国のブローカーを通じて、チョルの消息を探していたヒョクのもとに、父親のように世話をしてくれるパク警部(イ・ギョンヨン)から「弟が見つかった」という連絡が入る。収容所で母を失った彼はその後、脱北し、タイからミャンマー、モンゴルを経て、韓国に入国したところを発見されたのだ。その後、ヒョクはチョルと感動の再会を果たすものの、家族を裏切った兄に対し、殺意にも似た深い憎しみを持っていた弟の姿を目のあたりにする。そして、ヒョクは組織を離れることを決心するのだった。

ヒョクの最後の仕事となる、タイでの大規模な取引。組織のボスであるチョン社長(キム・ヘゴン)に頼まれ、彼はチョン社長の甥で気弱な性格のテミン(チョ・ハンソン)を同行させることになった。だが、日頃からヒョクに嫉妬心を抱いていたテミンの企てた策略にハマり、取引は失敗。そのまま、
ヒョクだけが地元警察に逮捕されてしまう。一方、ヒョク逮捕のニュースを知ったヨンチュンは、単独でタイ・マフィア相手にヒョクの敵討ちを行う。だが、右脚に重傷を負うばかりでなく、テミンの手により組織を追われてしまうのだった。

それから3年…。今やロシアン・マフィアとの取引により、勢力を拡大した組織を支えているのはテミンだった。冷酷無比な性格が露わになった彼に対し、伯父のチョン社長でさえも逆らうことができなくなっている。そして、兄を自分の手で逮捕するという想いを胸に、韓国警察に所属する刑事になったチョルは、1年間テミンの動きを追っていた。一方、タイの刑務所を出所し、釜山に戻ってきたヒョクはヨンチュンと再会を果たす。だが、ヨンチュンは右脚を引きずりながら、組織が経営する駐車場の洗車係として働くという以前とは変わり果てた姿になっていた。この3年間、ヒョクが戻ってくることを待ちわびていたヨンチュンは、テミンとロシアン・マフィアとの取引現場を襲撃する計画を持ちかける。

自分たちを裏切ったテミンに復讐することで、失われた誇りを取り戻そうとするヨンチュン。そんな彼の言葉に戸惑いながらも、今度こそ愛する弟との絆を取り戻そうと誓うヒョク。テミンの捜査班から外され、単独捜査を始めたチョル。自らの野望のため、行く手を阻もうとするヨンチュンやチョルの命を虎視眈々と狙うテミン。

4人の男、それぞれ熱い想いが、魂をも揺らすクライマックスへと向かっていく…。

スタッフ

製作総指揮:ジョン・ウー『レッドクリフⅠ・Ⅱ』
監督:ソン・ヘソン

キャスト

チュ・ジンモ
ソン・スンホン
キム・ガンウ
チョ・ハンソン

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