原題:Legend Of The Fist: Return Of Chen Zhen / 精武風雲・陳真

1925年、魔都上海。終わりなき壮絶な死闘… 愛と哀しみを胸に、ついに怒りの拳が火を噴く

2010年9月23日香港公開

2010年/中国/カラー/105分/シネスコ/ドルビーSDR/字幕翻訳:寺尾次郎 提供・配給:ツイン 配給協力:太秦

2011年9月17日(土)より新宿武蔵野館にて、シネマート心斎橋、他全国順次公開

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公開初日 2011/09/17

配給会社名 0251

解説


全世界を魅了するマーシャル・アーツ・ヒーロー
“チェン・ジェン” (陳真)の決定版

『精武風雲・陳真』の主人公・チェン・ジェン(陳真)とは、名作『ドラゴン怒りの鉄拳』(精武門)”The Fist of Fury” (1971)でブルース・リーが演じた架空のマーシャル・アーツ・ヒーローである。実在した武術家フォ・ユァンジャの弟子という設定で、ブルース・リーの死後も、ジャッキー・チェンの『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』(1976)、ジェット・リーの『フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳』(1994)などのリメイク版をはじめ、この架空のヒーローを軸にした映画やTVが数多く作られてきた。

1995年に香港で放映され、重厚なストーリーとキャラクターの細かい心理描写、そしてなんといっても迫力のあるアクション・シーンで人気を博した、ドニー・イェン主演のTVシリーズ『精武門』もそのひとつである。本作は、そのドラマシリーズから生まれた映画であり、ブルース・リーが生んだ世界を魅了するカンフー・アクションの正統な継承者であるドニー・イェンによる、チェン・ジェンの決定版なのである。

アンドリュー・ラウ監督、豪華キャストの共演で叶えられた最高のカンフー・アクション・エンターテインメント
本作で主人公チェン・ジェンを演じるのは、ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リーに次ぐ第4のアクションスターとして注目され、ブルース・リーの師である葉門(イップ・マン)を描いた『イップ・マン序章』(2008)で第28回香港電影金像奨最優秀男優賞に輝いたドニー・イェン。チェン・ジェンが想いを寄せる魅惑の女性キキを演じるのは、『百年恋歌』(2005)で第42回金馬奨最優秀主演女優賞を受賞し、台湾・香港映画界を代表する国際派女優として活躍するスー・チー。ナイトクラブ「カサブランカ」のオーナー・リウ・ユティエンに扮したのは香港の個性派俳優アンソニー・ウォン。そのほか、喜劇役者として人気を博すホアン・ボー、若手人気俳優ショーン・ユーなど、豪華キャストが脇を固める。
日本人キャストとしては、最後の対決相手となる力石大佐役に木幡竜、力石の父である武道家に倉田保昭。そして、外国映画初出演となるEXILEのAKIRAがドニー・イェンとの見事な対決シーンを披露している。

監督を務めたのは、『インファナル・アフェア』(2002)が香港の興行史に残る大ヒットを記録したアンドリュー・ラウ。リチャード・ギア主演『消えた天使』(2007)でハリウッドデビューを果たし、世界で活躍するラウ監督が、伝説のヒーロー“チェン・ジェン”の物語を愛と哀しみに葛藤するひとりの男のドラマとして描ききった。
ドニー・イェン本人がアクション監督を務めた気迫みなぎる武闘シーンにより、迫力満点のカンフー・アクション・エンターテイメントに仕上がっている。

21世紀のアジアが世界に誇るアクションスター、ドニー・イェンが、伝説の男ブルース・リーに挑んだ
本作で、チェン・ジェンが変身する「仮面の戦士」の衣装は、かつてブルース・リーがアメリカのTVドラマ「グリーン・ホーネット」で演じたカトーのスタイルである。そしてラストでは、ブルース・リーのイメージ衣装となった『ドラゴン怒りの鉄拳』の“白い詰襟”に身を包んだチェン・ジェンが日本人道場へ一人乗り込んでいく姿を見せている。見事なヌンチャクさばきと雄叫びは、伝説の男に捧げるオマージュである。
かつて、TVシリーズ『精武門』でのドニー・イェンを、ブルース・リーの物真似をしているとの指摘に対して、ドニーはこう言った。「僕の哲学から言うと、ブルース・リーはマスター、日本語で言うところのセンセイなんだ。音楽でいうならベートーベン。ベートーベンという芸術を通して、努力して自分を表現しようとする。つまり、ブルース・リーも同じことだよね。『精武門』が面白いのは、ブルース・リーの表現力、魅力、あの眼、そして、彼の内面の世界なんだ。カンフーの最高境地というのは『心』。僕がブルース・リーを尊敬しているのは、彼の武道が心から出ているためなんだ」。
そう語るドニー・イェンの内面の世界から生まれるカンフー・アクションは、見る者すべての目を釘付けにし、心を奪うに違いない。

ストーリー

祖国を守るため、愛する人たちを守るため、
伝説の男が戦いの聖衣に身を包む

第一次大戦時、ヨーロッパ戦線にかり出された中国人労働者たち。その中の一人にチェン・ジェン(ドニー・イェン)もいた。フランスの戦場から、仲間たちと一緒に中国へ帰ろうと誓い合っていたが、仲間の一人が銃弾に倒れてしまう。怒りにまかせたチェン・ジェンは、ひとり銃弾の中へ突っ込んで行き、次々とドイツ兵を倒していく。
1925年、日本をはじめ各国の思惑が入り乱れ、不穏な空気が漂う上海に、チェン・ジェンは戻って来る。極秘裏に日本軍へのレジスタンス活動をするチェン・ジェンは、フランスの戦場で散った友人になりすまし、上海一の権力者であるナイトクラブ「カサブランカ」のオーナー、リウ・ユティエン(アンソニー・ウォン)に近づく。「カサブランカ」は、中国人企業家、英国官僚、日本軍人、スパイたちが入り交じる無秩序な場所であった。様々な情報を手に入れ、リウの影響力を味方につけたいチェン・ジェンは、彼の懐に飛び込むことに成功し、「カサブランカ」の新役員となる。そこで、ひと際美しさを放つ魅力的な歌手キキ(スー・チー)と出会い、ふたりは互いに想いを寄せていく。しかし、二人にはそれぞれ打ち明けられない秘密があった…。

そんなとき、日本軍が反日中国人処刑者リストを発表し、街は大騒ぎになる。リスト上の人物たちを守るため、ヒット中の映画『仮面の戦士』の衣装をまとい、暗殺者たちを次々に倒していくチェン・ジェン。仮面の戦士を必死になって捜す日本軍。指揮官の力石(木幡竜)はまた、かつて武道家の父(倉田保昭)を殺したチェン・ジェンの行方を捜していた…。

暗殺者たちと必死に戦うチェン・ジェンだったが、リストの人物たちは次々と殺害されていき、苦悩と哀しみに暮れる。そして、ついに日本軍に捕えられ激しい拷問を受けるチェン・ジェン。仲間に救われたものの、深い傷を負い、生死を彷徨う。日本軍への反抗心、祖国統一への気運が上海中に高まるなか目を覚ましたチェン・ジェンは、白い詰襟に身を包んで力石大佐と部下たちがいる虹口(ホンコウ)道場へと向かう…。

スタッフ

監督:アンドリュー・ラウ
プロデューサー:ゴードン・チャン
撮影:アンドリュー・ラウ、ン・マンチン
アクション監督:ドニー・イェン
武術指導:谷垣健治

製作:Media Asia(香港)、光綫影業(中国) 

キャスト

ドニー・イェン
スー・チー
アンソニー・ウォン
木幡竜
倉田保昭
AKIRA(EXILE)
船木壱輝

LINK

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□IMDb
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http://www.youtube.com/watch?v=8F5BfykMcrM&feature=player_embedded
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