原題:Mrs Palfrey at The Claremont

2005年/アメリカ/イギリス/カラー/108分/
配給:クレストインターナショナル

2010年12月4日、岩波ホールにてロードショー

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公開初日 2010/12/04

配給会社名 0096

解説


老婦人と青年の心あたたまる交流を描く、
人生に対する限りない愛がこめられた珠玉の感動作
老いてからの人生を自立して生きようとロンドンにやってきたパルフリー夫人。小説家を志しているものの、うまくゆかない青年ルード。「クレアモントホテル」は、世代の異なるふたりの心の交流を叙情豊かに描いていく。
孤独であってもユーモアとウィットを忘れないホテルの住人たちの中で、夫人は青年を通して亡き夫との思い出を紡ぎ、青年は夫人から人生の奥深さを知る。ふたりの運命的な出会いと別れ、彼らをとり巻く人々の愛すべきエピソード、それらの喜びや悲しみは、温もりのように観る者の心をやさしく満たしていく。
本作は、老姉妹が海辺の町で過ごすひと夏を描いた名作「八月の鯨」(87)を彷彿とさせる、老いても失わない人生への前向きな姿勢、そして若さへの賛美を描いた感動作である。

パルフリー夫人の気品、生きる姿勢に魅せられ、
英ブッカー賞候補のベストセラー小説が現代に蘇る
主人公パルフリー夫人を演じるのは、アカデミー賞ノミネートやトニー賞を受賞したベテラン、ジョーン・プロウライト。故ローレンス・オリヴィエ夫人でもあり、デイムの称号を持つプロウライトのエレガンスと威厳に満ちた演技は、長いキャリアの中で最高と評された。青年ルード役には、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(09)、「わたしの可愛い人—シェリ」(09)などに出演した若手実力派ルパート・フレンド。
原作はイギリスの女性作家、エリザベス・テイラーが晩年の1971年に発表した小説。脚本は、原作に魅せられたルース・サックスが25年前に執筆していたものを、本作のために現代を舞台に書き直し、彼女は80代半ばで初めて脚本家としてクレジットされました。監督は子供のころから往年のアメリカ・イギリス映画をこよなく愛してきたというダン・アイアランド。本作は映画の世界に導いてくれた母親へ捧げられています。

ストーリー




英国ロンドンの街角に、あわただしい時代からとり残されたようなホテルがある。ホテルの名はクレアモント。長期滞在型のここには、人生の終着点に近づいた人たちが、引き寄せられるようにやってくる。サラ・パルフリーもその一人だった。最愛の夫アーサーに先立たれ、娘エリザベスから自立するためにやってきたのだ。
新聞広告を見てやってきたものの、想像とはかけ離れたホテルにパルフリー夫人は落胆する。それでも夕食のためにドレスアップし、ダイニングルームに入ると、皆が無言のまま注目している。居心地の悪さを感じているところへ、アーバスノット夫人が声をかけてくれる。

次の日、朝食の席で、パルフリー夫人がロンドンに住む孫デズモンドのことを話すと、皆、俄然興味を示す。ここでは訪問客とかかってくる電話がいちばんの関心事なのである。早速パルフリー夫人は、デズモンドに電話をかけるが留守番電話になっていた。

誰も訪ねてこない言い訳も底をついたころ、外出先でパルフリー夫人はつまづいて転んでしまい、偶然それを目にした青年ルードヴィック・メイヤーに助けられる。小説家志望の彼は、孫と同じ26歳の青年だった。パルフリー夫人はお礼に彼をホテルでの夕食に招待した。ホテルに戻り、近く来客があることを話すと、皆はついに孫のデズモンドが訪ねてくると勘違いする。困った夫人がルードヴィックにそのことを話すと、彼はデスモンドのふりをしようと提案する。こうして、謎の孫デズモンドの初来訪がセッティングされた。

ホテルにやってきたハンサムなルードヴィックに、ホテルの住人は興味津々だ。一方、ルードヴィックはこの偶然の出会いが小説の題材になる予感を感じていた。彼が去ると、サリス夫人は息子の主宰する素人劇団に入らないかと誘い、ポスト夫人は自分の姪とルードヴィックの結婚まで夢見る始末。だが、老紳士のオズボーン氏は、パルフリー夫人自身に興味を持ち始めたようだ。
こうして夫人とルードヴィックは頻繁に会うようになり、お互いの孤独な生活の中で本音を語り合うようになる。ところが、ある朝、突然ホテルに本物のデズモンドが現れる。パルフリー夫人はあわてて追い返し、ホテルの皆には会計士だとウソをつく。

ある日、ルードヴィックのフラットに招かれた夫人は、亡き夫アーサーとの思い出を彼に語る。ふたりで観た映画「逢引き」、ビューリーへの旅行、想いでの曲「フォー・オール・ウィ・ノウ」・・・。夫人は幸せだったころの思い出に包まれ、思わず涙してしまう。

ルードヴィックはビデオショップで「逢引き」のDVDをきっかけにチャーミングな女性グウェンドリンと出逢い、意気投合する。ルードはグウェンドリンを紹介し、三人で一緒に想い出のビューリーで楽しいひと時を過ごす。しかし、このころからパルフリー夫人の様子が徐々に変わり始めるのだった。

スタッフ

監督:ダン・アイアランド
製作:リー・カプリン、ザカリー・マッツ、カール・コルパート
原作:エリザベス・テイラー
脚本:ルース・サックス
撮影:クラウディオ・ローシャ
音楽:スティーヴン・バートン
音楽プロデューサー:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

キャスト

ジョーン・プロウライト
ルパート・フレンド
アンナ・マッセイ
ロバート・ラング

LINK

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