原題:OUR BRIEF ETERNITY

信じがたいほどに美しい“愛の拒食症映画”遂に公開決定!

カナダ・トロント新世代映画祭 バルセロナ・アジア映画祭(BAFF) ドイツ・フランクフルトNIPPON CONNECTION 2010 第22回東京国際映画祭 日本映画・ある視点部門公式上映

2009年/日本/カラー/HDV/16:9/ステレオ/105分/ 配給:マコトヤ

2012年03月02日よりDVDリリース 2010年10月16日(土)より、新宿K's cinema他全国順次ロードショー!!

©Takuya Fukushima P-kraft/Keiko Kusakabe MAKOTOYA.Co.,Ltd.

公開初日 2010/10/16

配給会社名 1144

解説


路上でミオは倒れた。意識を取り戻し、なにごともなく日常は進んでいく。記憶をなくしていることすら気づかずに。。。不満はないが満ち足りてもいない彼氏との生活。そんなある日、買物中のミオはナンパされた。テルという男で、ミオと同棲していたのだと、一方的に語る。でも、ミオは分からない。もっとも大切なものの記憶をなくしてしまう奇病、エマノンに感染していたのだ。そして、人々は次々エマノンに倒れていったー。

テル役は『渚のシンドバッド』(橋口亮輔監督)、『スイートリトルライズ』(矢崎仁司監督)の草野康太、ヒロイン・ミオは舞台での活動が多い呂美。俳優としても活躍する福島拓哉が謎の男・キツネ役。

監督は、東京の自主映画シーンに独自の地位を占める福島拓哉。伝説的な動員記録を残した劇場デビュー作『PRISM』に続く、長編劇映画監督二作目となる本作を自ら率いる制作集団P-kraftとともに作り上げた。

福島は、自らの映画作りについて「音楽、映像と同時に、リリックでグルーブを作る」と語る。混沌と絶望に満ちた不穏な終末都市TOKYOを映し出す永野敏の美しい映像。これに、福島作品をつねに手がける関口純と、坂本龍一トリビュートに参加しているUnnecessary Noise Prohibited とのコラボによる退廃と希望が交錯する甘い音楽が加筆され、スクリーンを疾走する。

09年東京国際映画祭で絶賛された、愛の拒食症映画。美しかったり醜かったりする世界が存在することも、未来が存在することも、信じられない人たちの、信じがたいほどに美しい物語が、いまはじまる。

ストーリー


ミオは路上で倒れた。しかし、数日後意識を取り戻したミオの日常も、恋人・有田とのどうでもいいような同棲生活も、何事もなく進んでいる。

テルは高等遊民だ。何もせず、誰にも働きかけず、酒を飲んでは街をぶらつき、たまに女と寝るといった、何も不自由ない日々を送っている。そんなテルの携帯電話に見知らぬ女の声が届く。「誰でもいいから、話したくて適当に番号押したの」
ある日、ミオが買物をしていると、見知らぬ男が声をかけてきた。男はテルと名乗り、二人はかつて同棲していたのだという。しかしミオは、テルについての記憶を一切なくしていた。テルはミオの記憶をたぐりよせようと、二人の行きつけだったパブに向かう。久々のミオとの再会に喜ぶパブの店主・イサオと恋人・カオリ。しかしミオはテルのことだけは思い出せない。

困惑しているミオの目の前で、突然イサオが倒れた。混乱する店内。新顔の客でキツネと名乗る男が「エマノンに感染している」と告げる。イサオもミオも、謎の新型ウイルス・エマノンに感染し、発症したのだ。そしてその後遺症とは、もっとも大切なものの記憶を失う、というものだった。記憶が戻らないまま、ミオはテルに惹かれていく。そして有田と別れ、二人は関係をやり直すことにする。一方、記憶の戻らないイサオにカオリは混乱する。テルの携帯には、断続的に見知らぬ女からの電話がかかってくる。

エマノン感染はさらに拡大し続ける。ビルの中で、公園で、横断歩道で、いたるところで人々がエマノンに倒れていく。そしてついに、エマノンはグローバル・パンデミック(世界流行)を引き起こした。東京戒厳令、発動。
壊れていく東京を、世界を捨て、ミオとテルは、二人が過ごした思い出の場所へと向かう…。

スタッフ

監督:福島拓哉
脚本:福島拓哉、迫田寿人
音楽:関口純、Unnecessary Noise Prohibited

製作:P-kraft、プロダクション花城
協賛:メディックメディア
配給:マコトヤ

キャスト

草野康太
呂美
岩崎高広
珠几
川野弘毅
竹内茂訓
梅田絵理子
福島拓哉

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