TWILIGHT FILE VIII ファイティング・おかん

専業主婦・佐伯小夜(中澤裕子)は、昼は近所の食堂でパートとして働き、夜は自宅で自由気ままに飲酒に喫煙を重ね、映像制作職の夫、正行(鈴木達雄)とバンド活動に夢中な息子、楓(深澤大河)と三人で暮らしていた。
小夜は、最低限の家事しかせず、夕食の準備も食堂でもらってきた残り物で済まし、大好きな缶ビールで一人晩酌する毎日だった。酔いつぶれてリビングで寝てしまうことも多くあった。楓は、酔っぱらった小夜に「へたくそ！…プロなんかなられへんのやから、バンドなんかやめとき」と悪態をつかれ、正行は、深夜帰宅しては飲み散らかったゴミの始末や小夜の介抱をする日々に辟易としていた。
そんなある日、小夜は正行から離婚届を突きつけられる。
パート仲間の盛田なぎさ(時東ぁみ)に相談するも、ちゃんと家事をやらなければ解決法は無いと一蹴される。 そんな中、ストレス解消目的で行ったボクシングジムに入会することになる…。