2009年度作品/カラー/16:9フレーム/ステレオ/上映作品:74分 配給:デイズ

2010年09月15日よりDVDリリース 2010年7月31日(土)よりユーロスペースにて公開

(C)光プロ・八八粍/デイズ・ポニーキャニオン 2010

公開初日 2010/07/31

配給会社名 0888

解説


ダンボールの操縦桿を握ったかつての少年達に贈る妄想と自虐を鉄人に込めた壮大なファンタジー!!
 初の舞台演出のタイトルが決まるのとほぼ時を同じくして、押井監督は映画版『鉄人28号』を提案する。企画書に記されていたのはプロットとキャスト表のみ。俳優を起用するのは主人公の女性スチルカメラマン役だけで、他は全て舞台版の俳優陣やスタッフ──押井監督が目論んだのは、“演出あるメイキングを映画に仕立てること”だった。
 「2008年秋。その公演を翌月に控え、『鉄人』は予期せぬ困難に直面していた。初の舞台演出に意欲を燃やしていた映画監督・馳戸護は、夏を過ぎた頃から情緒不安定に陥り、立喰いする、女優の臭いを嗅ぐ等の奇行が目立つようになり、立稽古を前に忽然と姿を消した。」と始まるプロット。が、ついに脚本が上がることはなく、撮影用と編集用に一度ずつ改訂されたプロットだけでこの映画は完成へと向かうことに。様々な新技法で映画を作り出してきた押井監督から、またひとつ、フィクションとドキュメンタリーを混在・融合させた“新しいシネマ・ヴェリテ”が誕生したのである。(※シネマ・ヴェリテ=自然や市井の風物や人々を撮影して映画にする手法)
そんな奇怪な作品とあってか、押井監督としては珍しく、主役オーディションを決行。『東京ゾンビ』以降数多くの映画に出演し、ドラマ、PV、CM等でも活躍する奥田恵梨華が主人公を演じ、水橋研二、柏原収史ら多くの俳優が作品を彩った。

ストーリー

舞台『鉄人28号』の現場付きスチルカメラマンの言子(あきこ)は、稽古場などで時折、正太郎を思わせる少年の姿を見かけるようになるが、そんな矢先、演出の押井監督が失踪してしまう──。果たして、この物語はどんな結末を迎えるのか……。

スタッフ

監督・脚本:押井守
原案:横山光輝『鉄人28号』
製作:関澤新二
プロデューサー:久保淳
共同プロデューサー:木下哲哉 黒田仁子
アソシエイト・プロデューサー:才士真司
音楽:川井憲次
撮影・編集:湯浅弘章
美術:黒川通利
VFX:佐藤敦紀
音響:若林和弘
助監督:金子功
制作担当:村瀬正憲
特別協力:光プロダクション・梅田芸術劇場
制作・配給:デイズ
製作:ポニーキャニオン・デイズ

キャスト

奥田恵梨華
田辺桃子
須藤雅宏
水橋研二
柏原収史
舞台「鉄人28号」キャスト&スタッフ 他
劇中コメント協力:
石川光久/出渕裕/伊藤ちひろ/神谷誠/
神山健治/川井憲次/鴻上尚史/今野敏/
佐藤敦紀/渋谷陽一/鈴木敏夫/瀬名秀明/
高橋良輔/田中要次/田原実/千葉繁/
西尾鉄也/浜野保樹/林弘幸/樋口真嗣/
藤田陽子/前田哲/松岡正剛/三池崇史/
三木聡/森本晃司/山寺宏一/山中聡/
行定勲(五十音順)

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