お蔵出し映画祭2015

2012年/日本/カラー/91分/ 配給・宣伝:アークエンタテインメント

2017 年 1 月 14 日(土)より渋谷シネパレスほか全国順次ロードショー 2015年11月6日、お蔵出し映画祭2015にて上映

© 2012 ファミリーツリー

公開初日 2015/11/06

配給会社名 1334

解説


想いは、言葉にしなければ伝わらない ——。
ヘアサロンを経営する夫婦のさくらと真。近く結婚式を挙げるにあたり、さくらの父・辰夫を式に呼ぶか呼ばないかで言い争いになる。父子家庭で育ったさくらの胸中には、幼い頃、母を亡くした時の出来事が大きく残っているのだった。そんな時、父の辰夫も娘を想い、亡き妻が残した家庭菜園の前で決意する。それは久しく会ってない娘に直接会いに行くことだった。疎遠だった親子の行方は——。本作は、結婚式を控える娘と、関係を避けていたその父との葛藤、絆、そして家族の愛を描いたヒューマンドラマだ。

主演は、小西真奈美。つかこうへい演出の舞台「寝盗られ宗介」でデビュー後、02 年に映画『阿弥陀堂だより』にてブルーリボン新人賞、日本アカデミー賞新人賞など多数受賞し、演技力に定評のある存在となる。本作では、子供の頃の出来事により父との間に軋轢があり、悩み、葛藤するさくらを好演。また、さくらとともにヘアサロンを経営する誠実で優しい夫・真には、吉沢悠。
そして、さくらの父・辰夫には、名優・石橋蓮司。一見近寄りがたく、娘の幸せを願っているのに言葉に出来ずにいる不器用で口下手な父を演じている。ほか、原日出子はじめ、角替和枝、柄本時生が親子出演を果たしている。

メガホンを撮ったのは、『捨てがたき人々』(第 26 回東京国際映画祭コンペティション部門正式出品、第 9 回 KINOTAYO 映画祭批評家賞受賞)『木屋町DARUMA』など、様々な視点で人間ドラマを描き続けている榊英雄監督。最近ではテレビドラマ「まかない荘」(名古屋テレビ)、また現在放映中「侠飯〜おとこめし〜」(テレビ東京)の監督も務める。オリジナル作品の本作では、脚本も手掛けている。
お蔵出し映画祭 2015 グランプリ、観客賞 W 受賞作品。
父と娘、夫婦、そして家族。それはいつの時代にも大切な存在。

父と娘、夫婦、家族について描かれる本作は、みえない絆の強さを感じさせてくれる。食事の際、食卓の料理にむかって「幸せになぁれ」とおまじないを唱えることが日課の主人公。子供の頃からの習慣のこのおまじないは、主人公と軋轢のある父に対し、切っても切れない縁があることを思わせる。年々、家族のあり方が変化している世の中だが、どんな形であろうとも大切な存在であることに変わりがない。本作には、各世代が共感できる娘の視点、父の視点、夫の視点といろんな形が詰まっている。これから、家族をつくる人へ。これからも、家族に寄り添いたい人へ。そんな方々に届けたい映画だ。

ストーリー


美容院を経営する夫婦の真とさくら。近く結婚式を挙げるにあたり、さくらの父・辰夫を式に呼ぶか呼ばないかで言い争いになる。父子家庭で育ったさくらの胸中には、幼い頃、母を亡くした時の出来事が大きく残っているものがあった。真に話すさくら。そんな時、父の辰夫も娘を想い、亡き妻が残した家庭菜園の前で決意する。それは久しく会ってない娘に直接会いに行くことだった。疎遠な親子の行方は。

スタッフ

監督・脚本:榊英雄
製作・企画:榊英雄
脚本:山口晃二、渡来敏之
音楽:榊いずみ
ラインプロデューサー:新野安行
撮影:宮川幸三
照明:鈴木秀幸
録音:吉田憲義
美術:井上心平
DIT:吉村紘恭
編集:清野英樹
助監督:山口晃二
主題歌:「Maria」榊いずみ(ファミリーツリー)
製作・制作プロダクション:ファミリーツリー
配給・宣伝:アークエンタテインメント

キャスト

小西真奈美
吉沢悠
山口祥行
柄本時生
ベンガル
角替和枝
原日出子
石橋蓮司
広澤草
柳英里紗
三浦誠己
中村優子
水野美紀(Special Thanks Guest)
野村祐人(Special Thanks Guest)

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