シスタースマイル ドミニクの歌
原題:Soeur Sourire
2009年/フランス=ベルギー/124分/カラー/ドルビーSRD/35mm/字幕:古田由紀子 配給:セテラ・インターナショナル
2010年7月3日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
ⓒ 2009 PARADIS FILMS - LES FILMS DE LA PASSERELLE - EYEWORKS FILM & TV DRAMA - KUNST & KINO
公開初日 2010/07/03
配給会社名 0117
解説
ドミニク、ニク、ニク・・・♪
今もどこかの街角で、歌われつづけている名曲「ドミニク」
美しく明るい歌声で人々を魅了し、世界的大スターとなったのは、
ベルギーの修道院に暮らす純真なシスターでした。
東京オリンピックが開催された1960年ごろ、日本中の人が口ずさんでいた「ドミニク」という歌がありました。‘ドミニク、ニク、ニク・・・♪’という誰もが一度聴けば忘れられないメロディで、全米ビルボード1位を獲得、レコードの売り上げはエルヴィス・プレスリーを超え、世界で300万枚のセールスを記録。日本ではペギー葉山、ザ・ピーナッツがカバー、NHK「みんなのうた」でも歌われ、注目を集めた名曲です。そして、美しく明るい歌声で人々を魅了し、世界的な大スターとなったのは、<シスタースマイル>という芸名のベルギーのドミニコ教会のシスターだったのです!
ベルギーが世界に誇る名曲「ドミニク」と
<謎の歌うシスター>としてデビューした女性の激動の生涯
夢を追いつづけたシスターの心揺さぶる感動の実話
世界中の人々の心を掴んだ名曲「ドミニク」は、誰もが自由を求めていた1960年代にベルギーで生まれました。ギターを片手に修道院に入る道を選んだ実在の女性ジャニーヌ・デッケルスは、歌に希望を見いだし、聖ドミニコを讃えた「ドミニク」を作ります。その歌声が評判となり、やがて<謎の歌うシスター>として前代未聞のレコードデビューを果たすことに。「ドミニク」は瞬く間に世界中に広がり、当時ハリウッドで『歌え!ドミニク』という映画が製作されるほど彼女は大スターとなりました。そして、もっと自由に歌いたいと願った彼女は修道院を去ることを決めるのですが…。名曲誕生の背景に、愛と自由を求め、夢を追いつづけたシスターの知られざるドラマがありました。「ドミニク」の爽やかなメロディとともに、「夢をあきらめないで」というジャニーヌの希望をこめたメッセージが優しく語りかけてくる感動作です!
50’s〜60’sの名曲に彩られたブリュッセルのポップな街並みや
緑豊かなナミュールの修道院を舞台に、
クリント・イーストウッド監督作品にも抜擢された
実力派女優セシル・ド・フランスが実在のシスターを熱演!
ベルギーの実在のシスターを、次回クリント・イーストウッド作品への出演も決まっている実力派女優セシル・ド・フランスが熱演。情熱的で純真な<シスタースマイル>を体現したと世界中のメディアが絶賛しました。エルヴィス・プレスリー「ハート・ブレイクホテル」、ジーン・ヴィンセント「ビー・バップ・ア・ルーラ」ほか50’s〜60’sの名曲に彩られながら、ブリュッセルのポップな街並や緑豊かな美しいナミュールの修道院など、時代の空気を見事に再現。アカデミー賞外国語映画賞ノミネートされた経験を持つ俊英ステイン・コニンクス監督が、女性の自立が困難であった時代に、愛と自由を求めたひとりの女性を、優しいまなざしで描き出します。世界中が忘れられない名曲とともに、忘れられない名作がここに誕生しました。
ストーリー
1950年代の終わり、ベルギー、ブリュッセルの近郊。多くの若い女性たちのように、ジャニーヌ・デッケルスも自由を求めて自分の人生を見つけたいと思う女学生のひとりだった。学校に訪問に来た修道女たちから聞いたアフリカの救援活動に、従妹のフランソワーズとともにいつか参加したいと願っていた。しかし、抑圧的な母ガブリエルはジャニーヌの話には耳も貸さず、彼女に好意を持っている親切な青年ピエールと結婚することを望んでいた。そして、ジャニーヌは自分の存在意義と心の安息を求め修道院に入る道を選ぶ。そんなジャニーヌに母ガブリエルは、この家の敷居を二度とまたがせないと言うのだった。
ジャニーヌは大切なギターとエルヴィス・プレスリーのプロマイドをトランクに忍ばせて、フィシェルモンの修道院を訪れた。ところが、修道女になるには6年間の修行が必要であることを聞かされ、ギターも取り上げられてしまう。修道院生活の厳しい規律になじめず、反発しては問題を起こすジャニーヌ。しかし、その行動的で率直な性格が次第に修道女たちや院長からも理解され、ギターを弾くことを許されるようになる。そして、本来の歌の才能を発揮しドミニコ教会を創立した聖ドミニコを讃える「ドミニク」をつくる。
その明るいメロディと美しい歌声はレコード会社の耳に入り、<謎の歌うシスター>として前代未聞のレコードデビューを果たす。ジャニーヌはレコード会社と“シスタースマイル”という芸名で契約を交わし、その印税は教会へ寄付されることとなった。「ドミニク」はたちまちベルギーから世界へと広がる大ヒット、レコードの売上げ記録をチャートにする全米ビルボード誌でも1位となる。あらゆるメディアが謎のシスターの素顔を知りたがり、教会にマスコミが押し寄せる騒ぎが起きる。さらに音信不通だった両親でさえ、彼女がスターになったことを喜び、サインをもらうために修道院に面会に来るのだった。
しかし、ある日アメリカの有名なTV番組に出演したジャニーヌは「コンサート活動をしたい」と発言をしてしまう。厳格な修道院の規律に反した言動や女性の産児制限を賛美する歌「黄金のピル」の創作を見咎められた彼女は、自由に歌うことを望み修道院を去る決意をする。実家にも帰ることができず、行くあてのない彼女は、かつての学友で常にジャニーヌのことを温かく見守っていた親友アニーを訪ね、2人は新しい家を借りて共同生活を始める。ジャニーヌはレコード会社を訪問し、“シスタースマイル”として歌手活動をしたいと伝えるが、修道衣を脱いだジャニーヌにレコード会社は冷たく、“シスタースマイル”という芸名を使うことも許されなかった。しかし、ジャニーヌは夢をあきらめず歌手活動をはじめようとする。そして、ジャニーヌのもとにカナダでコンサートツアーを行う話が持ち込まれる・・・
スタッフ
監督:ステイン・コニンクス
製作:エリック・ウーマン、マルク・シラム、クリスティーヌ・ピロー、ペーター・ブカート
脚本:クリス・ヴァンデル・スタッペン、アリアン・フェート、ステイン・コニンクス
音楽:ブルノ・フォンテーヌ
撮影:イヴ・ヴァンデルメーレン
録音:アンリ・モレル、フィリップ・ボーデュイン
美術:アルノー・ド・モルロン
衣装:フロレンス・スホルテス、クリストフ・ピドレ
編集:フィリップ・ラヴォエ
共同製作:Paradis Films, Les Films de la Passerelle, Eyeworks, Kunst and Kino
キャスト
ジャニーヌ・デッケルス:セシル・ド・フランス
アニー:サンドリーヌ・ブランク
従妹(フランソワーズ):マリー・クレメール
ジャニーヌの母(ガブリエル):ジョー・デスール
ジャニーヌの父(リュシアン):ヤン・デクレール
修道院長:クリス・ロメ
マネージャー(ブリュッソン):フィリップ・ペータース
シスター・クリスティーヌ:クリステル・コルニル
最年長修道尼:ツィラ・シェルトン
ピエール:ラファエル・シャルリエ
ジャン神父:ヨハン・レイゼン
デュボワ神父:ベルナルド・アイレンボッシュ
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