冷たい熱帯魚
原題:Cold Fish
世界が絶賛!! 『愛のむきだし』の鬼才・園子温監督衝撃作、公開!
第67回ヴェネチア国際映画祭 <オリゾンティ部門>正式出品作品 第35回トロント国際映画祭 <ヴァンガード部門>正式出品作品 第29回バンクーバー国際映画祭 <ドラゴン&タイガー・ヤングシネマアワード>正式出品作品 第54回ロンドン映画祭 正式出品作品 第15回釜山国際映画祭 <アジア映画の窓部門>正式出品作品 第43回シッチェス・カタロニア国際映画祭 正式出品作品 カーサ・アジア最優秀作品賞受賞 第6回ファンタスティックフェスティバル 正式出品作品 ファンタスティック長編部門脚本賞受賞 第7回香港アジア映画祭 正式出品作品 第20回オスロ国際映画祭 正式出品作品 第1回 フィルムアジア 正式出品作品 第8回 チェンナイ国際映画祭 正式出品作品 第11回東京フィルメックス 出品 …and more!
2010/日本/カラー/35mm/146min/アメリカンビスタ/DTS-SR 【R-18】 配給:日活
2011年08月02日よりDVDリリース 2011年1月29日(土)、テアトル新宿ほか全国順次ロードショー
(C)NIKKATSU
公開初日 2011/01/29
配給会社名 0006
解説
場内に轟く割れんばかりの笑いと歓声。ワールドプレミアとなったヴェネチア映画祭はその夜、熱狂に包まれた。その後、続々と世界の映画祭でも熱狂的な支持で迎えられ、今や北野武、三池崇史等に続く世界の映画ファンが注目している日本人監督のひとりとなった、園子温。
新作『冷たい熱帯魚』はいままでの園作品で脈々と受け継がれ、創造されてきた圧倒的な映像と世界観が、更に昇華を遂げた作品である。国内外で高い評価の『愛のむきだし』を園子温の世界の<陽>とするならば『冷たい熱帯魚』はまさに<陰>。この2作品を観て初めて園ワールドの完成形が堪能できるといってもよい作品といえるだろう。
本作は監督の実体験と、1993年の埼玉の愛犬家殺人事件や他の猟奇殺人事件からインスパイアされて生み出された物語。家庭不和を抱えつつ、小さな熱帯魚屋を営む主人公・社本が、同業者で人の良さそうな村田と出会ったことで、想像を絶する破滅の世界へ導かれていく衝撃の作品である。しかし本作は単なる猟奇殺人事件を映画化している作品ではない。誰しもが出来るだけ触れずに生きていきたいと願う<死>や<暴力>に対する恐れ。しかし遅かれ早かれ<死>は平等に訪れ、残念ながらこの世界はそういう<死>と<暴力>に満ちているというメッセージを、ダーク・ファンタジーの世界で形成させながら、これでもかと我々に突き付けてくる。映し出されるその世界は観る者によって悲劇とも、喜劇とも映る。
想像を絶する世界を体験する主人公・社本を、数多くのテレビや映画に出演し、ソロパフォーマーとしても活躍している吹越満が、現代の病んだ人間の苦悩を全身余すなきエネルギーで熱演。
そして社本を絶望へと引きずり込む<モンスター>村田を演じるは、テレビ・映画と幅広いフィールドで活躍し、普段は人の良い役を多く演じてきたでんでんが、『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター、『ノーカントリー』のアントン・シガー、『ダークナイト』のジョーカーなどの数多ある鮮烈な殺人鬼と引けを取らない新たな<ジャパニーズ・モンスター>村田を怪演。村田の妻・愛子を演じるのは『六月の蛇』で数多くの賞に輝き、本作でもその存在を如何となく発揮している黒沢あすか。社本の妻・妙子にグラビア等で活躍した後、近年本格的に女優として活動している神楽坂恵が妖艶にして危うげな女性を演じている。また、社本の娘・美津子を『パークアンドラブホテル』の新星・梶原ひかり、村田の顧問弁護士・筒井を名バイプレーヤー、渡辺哲が演じ、本作を不穏な緊張感で取り囲んでいる。スタッフも美術の松塚隆史、編集の伊藤潤一、音楽の原田智英など園子温の世界に必要不可欠な人材が結集。共同脚本に映画雑誌「映画秘宝」のアートディレクターやライターとして活躍し、本作品の宣伝デザインも担当している高橋ヨシキが参加している。
本作はその衝撃度からR-18指定ではあるが、逆に18歳以上だからこそ観ることが出来る「真の大人の映画」であり、久しく日本映画が忘れかけていた映画愛がここにある。監督自ら最高傑作と称しているこの猛毒エンターテインメント。
観る者がどのように受け止めるか? 是か非か?
本作は鬼才・園子温の金字塔作品であると同時に、間違いなく2011年最初にして№.1の問題作である。
ストーリー
小さな熱帯魚店を営む社本の家庭は不協和音を奏でていた。年頃の娘は若い後妻に反発し、そのために社本と妻の間も上手くゆかなくなっていた。娘が起こした万引き事件をきっかけに、社本はより大きな熱帯魚店を経営する村田と知り合う。村田は社本の娘の万引きを見逃すどころか、親切にも娘を自分の店で雇う。やがて、村田は社本に高価な熱帯魚を輸入する事業を手伝ってほしい、と持ちかける。その申し出を引き受けた社本は、想像を絶する異常な事態に巻き込まれていく……。
スタッフ
監督・脚本:園子温
共同脚本:高橋ヨシキ
製作:杉原晃史
プロデューサー:千葉善紀、木村俊樹
音楽:原田智英
ラインプロデューサー:姫田伸也
撮影:木村信也
照明:尾下栄治
美術:松塚隆史
衣裳:荒木里江
ヘアメイク:杵渕陽子
録音:小宮元
編集:伊藤潤一
助監督:吉田聡
制作担当:宮田幸太郎
VFX:鹿角剛史
特殊造型:西村喜廣
アクションデザイン:坂口拓
製作・配給・宣伝:日活
キャスト
吹越満
でんでん
黒沢あすか
神楽坂恵
梶原ひかり
渡辺哲
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