原題:AN EDUCATION

2008年イギリス映画/原題:AN EDUCATION/スコープサイズ/全6巻/2,740m/
ドルビーデジタル、ドルビーSR/本篇上映時間:1時間40分/字幕翻訳:野口 尊子/PG-12/
サントラ発売・販売元:ユニバーサル ミュージック合同会社
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

2010年08月25日よりDVDリリース
2010年4月17日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

©2008 AN EDUCATION DISTRIBUTION LTD.

公開初日 2010/04/17

配給会社名 0042

解説


未知の世界へ憧れ、自らの手で大人への道を切り拓いていく少女の青春ドラマ
 
大学進学を目指す少女は、フランスの教養文化に憧れる聡明な16歳。そこに現れた魅力的な年上の男性。彼女にとってそれは、学校の授業とは異なる、心ときめく“エデュケーション”の始まりだった。初めての音楽会、初めてのナイトクラブ、初めての週末旅行、初めての恋……。未知の世界への扉を開け、大人への一歩を踏み出そうとしたとき、優美で自由に思えた大人の世界の裏側に、ほろ苦い真実が存在していたことを知ってしまう。彼女が自ら選んだ人生の答えとは……?
誰もが“成長”という道程で通り過ぎる、視界が急にひらけていくような瞬間、昨日の自分と今日の自分がまるで別人であるかのような感覚、人生で一番楽しかったと思い出せる夜。そんな未知の世界への憧れを描いたこの物語は、すべての“17歳”だった女性に共感を呼び起こすだろう。
 年上の異性の導きで訪れるときめきは、いつの時代も心を打つ名作のインスピレーションになってきた。『ローマの休日』『マイ・フェア・レディ』『プリティ・ウーマン』。しかし、本作がほかの恋物語と違うのは、幸せへ導いてくれるのは男性ではないということ。絶望的なほどに傷ついて、自分の情けなさをも噛みしめた時、それでも後悔をせずに前を向いて進んでいこうとする少女が、自らの力で明るい未来を切り拓こうとする物語、それが『17歳の肖像』である。
舞台は、ビートルズ全盛以前の60年代のロンドン郊外。劇中にはジュリエット・グレコのLPレコードやシャネルの香水といった小道具が、大人の世界への憧れの象徴として巧みに使用されている。また、イギリスの文化が花開く前の、まだつつましやかだった頃の街並みやインテリアにも細心の注意が払われている。当時のヨーロッパの文化・ファッションを再現したディテールも本作の楽しみだ。

映画賞総なめ!!すでに17冠!! 驚異の演技派新人キャリー・マリガン

2009年サンダンス映画祭で初めて披露され、観客賞に輝いた本作は、この一年、世界中の映画ファンから愛され続けてきた。とりわけ誰もがあっと驚かされたのが、ジェニーを演じた新星キャリー・マリガン。どこまでも観客の目と心を引きつけてやまない圧倒的存在の登場に、たちまち“新たなオードリー・ヘップバーン”の呼称がメディアのヘッドラインを飾り、一大センセーションを巻き起こした。さらに、ナショナル・ボード・オブ・レビューや英国インディペンデント映画賞での主演女優賞受賞のほか、第67回ゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)や英国アカデミー賞での主演女優賞ノミネートなど、この映画賞シーズン、メリル・ストリープやヘレン・ミレンなどのオスカー女優を向こうにまわして、堂々と賞戦線を勝ち抜き続けている。
恋や音楽やファッションに憧れる、ごく普通のティーンの女の子としての可愛さ。制服からドレス姿へ鮮やかに変貌する美しさ。そして、ただ恋に溺れるのではなく、自分を見つめる理性を持ち、たとえ涙を流すことがあろうとも前向きに未来を切り拓いてゆける爽やかさ。少女と大人の狭間に位置する年頃の多面性を演じ分け、スクリーンいっぱいに魅力と才能を花開かせたマリガンの、記念すべき映画主演デビュー作としても、本作は映画史に名を留めることになるだろう。

英人気辛口女性ジャーナリストの実体験を女性監督が映画化

原作は英国きっての人気記者リン・バーバーの回想録。彼女の実体験を基に、『アバウト・ア・ボーイ』『ハイ・フィデリティ』の原作で知られるベストセラー作家ニック・ホーンビィが脚色した。監督は『幸せになるためのイタリア語講座』で数々の映画賞に輝いたデンマーク人女性監督ロネ・シェルフィグ。原題『An Education』が示唆する複雑な意味合いをかみしめながらも痛快な気分にさせられる、後味爽やかな作品に仕上げた手腕は高く評価されている。
 
共演には英米の実力派が顔を揃えた。謎を秘めた年上の恋人デイヴィッドを演じたのは『ニュースの天才』でも善玉か悪役か判別しがたい役柄を絶妙なバランスで演じ、ゴールデン・グローブ賞候補になったピーター・サースガード。デイヴィッドの仕事仲間ダニーを演じるのは『ヒストリーボーイズ』で注目されたドミニク・クーパー。ダニーの恋人ヘレンには『007/ダイ・アナザー・デイ』『プライドと偏見』のロザムンド・パイク。ジェニーの進学を一番期待している父親ジャックには『フリーダ』『ダ・ヴィンチ・コード』の演技派アルフレッド・モリーナ。母親マージョリーには『ギャング・オブ・ニューヨーク』のカーラ・セイモア。ジェニーの学才を認めている先生役に『シックス・センス』のオリヴィア・ウィリアムズ、そして、ジェニーの行動を厳しく見つめる校長役には『ハワーズ・エンド』『いつか晴れた日に』のオスカー女優エマ・トンプソンが出演している。

ストーリー



 1961年、ロンドン郊外のトゥイッケナム。ジェニー(キャリー・マリガン)はこの町の学校に通う16歳の少女。両親のジャック(アルフレッド・モリーナ)とマージョリー(カーラ・セイモア)は、成績優秀なジェニーがオックスフォード大学に進学することを期待している。苦手なラテン語に悪戦苦闘し、楽団でチェロを弾き、寝室ではジュリエット・グレコのシャンソンに耳を傾け、フランスに憧れ、ロマンティックな恋を夢見る日々……もっとも、今のボーイフレンドは、生真面目だが冴えない同級生のグラハム(マシュー・ビアード)。現実はロマンティックにはほど遠いように思われたが、大学に入ればもっともっと自由に好きなことができると信じていた。だが彼女の人生はある日突然、一変する……。
楽団の練習の帰り道、どしゃぶりの雨に見舞われたジェニーは、高級車を運転する見知らぬ大人の男性から声をかけられる。「君のチェロが心配だ。チェロだけ載せるから車の脇を歩いて」。自宅までのほんの僅かな距離を行く間に、彼の紳士的な態度と柔らかな物腰、ウィットと教養に富んだ言葉が、魔法のようにジェニーの心を捉える。気がつくと、彼女は彼の隣のシートに座っていた。それがデイヴィッド(ピーター・サースガード)との出会いだった。
雨の出会いから数日後、ジェニーは街角でデイヴィッドを見かけて声をかける。彼女を音楽会と夕食に誘うデイヴィッドの申し出を喜んで受けるジェニー。問題は堅物の父親だ。ジェニーの大学進学のことしか頭にない父親が、許すわけがないとわかっていた。ところが金曜の夜、彼女を迎えにやって来たデイヴィッドは、巧みな話術でたちまちのうちに初対面の父親の了解を得て、彼女を驚かせるのだった。
デイヴィッドは友人で美術品取引の仕事仲間のダニー(ドミニク・クーパー)とその恋人ヘレン(ロザムンド・パイク)をジェニーに紹介する。彼らが足を運ぶナイトクラブや絵画のオークションに同行したジェニーは、今までまったく知らなかった洗練された大人の世界にすっかり魅了されていく。彼女は生まれて初めて、“人生を楽しむ”ということを知ったと同時に、これまでの自分の人生が急に色褪せたものに思えてしまった。踏み出した世界の心地よさに浸りながら、それを教えてくれたデイヴィッドにますます恋をしていくジェニー。そしてデイヴィッドもまた、ジェニーの聡明さに惹かれていくのであった。
音楽会の次に、デイヴィッドはオックスフォードへの週末旅行にジェニーを誘う。泊りがけの旅行はさすがに父親に反対されると思っていたジェニーだったが、またもデイヴィッドは、オックスフォード大学の恩師であり有名作家のC・S・ルイスを紹介すると言って、父親をうまく説得してしまう。初めての旅行に胸を躍らせるジェニーは、見違えるほどのおしゃれをして旅立つ。旅先でも仕事に精を出すデイヴィッドたちに、大学見学をするとばかり思っていた彼女は若干の違和感を覚え始めるが…。
初めての真剣な恋に夢中のジェニー。17歳の誕生日を前に、もう後戻りできない大人への入り口で、大切な選択を迫られる。そして、彼女が最後に自ら選んだ道とは……?

スタッフ

監督:ロネ・シェルフィグ
製作:フィノラ・ドワイヤー、アマンダ・ポージー
製作総指揮:ジェームズ・D・スターン、ダグラス・E・ハンセン、
ウェンディ・ジャフェット、デヴィッド・M・トンプソン、ジェイミー・ローレンソン、ニック・ホーンビィ
原作:リン・バーバー
脚本:ニック・ホーンビィ
撮影:ジョン・デ・ボーマン
プロダクションデザイン:アンドリュー・マッカルパイン
衣装デザイン:オディール・ディックス=ミロー
音楽:ポール・イングリッシュビー

キャスト

キャリー・マリガン:ジェニー
ピーター・サースガード:デイヴィッド
ドミニク・クーパー:ダニー
ロザムンド・パイク:ヘレン
アルフレッド・モリナ:ジャック
カーラ・セイモア:マージョリー
エマ・トンプソン:校長
オリヴィア・ウィリアムズ:スタッブス先生
サリー・ホーキンス:セイラ
マシュー・ビアード:グラハム
アマンダ・フェアバンク=ハインズ:ヘイティ
エリー・ケンドリック:ティナ

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